バスが私を見捨てたおかげで焼き鳥が胃袋にやってきた #Tip of the ice berg News Paper 9


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まいどどうもケロズです。最近毎週のようにハイキング&Runに出かけております。今回はスコーミッシュにあるChief(チーフ)という岩山を駆けてまいりました。

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スコーミッシュといえばケロズが昨年50kmを走ったSquamish50の舞台であります。バンクーバーからは車で約1時間のところにあり、今回はグレイハウンドという高速バス(往復2500円)で向かいました。バス停から登山道までが遠いため、バスの運転手に「チーフで降ろして欲しい」とお願いしたら、快くオッケー!ということで登山道のすぐ横で降ろしてもらいました。チーフはStawamus provincial parkの中に位置し、ロッククライミングで有名な場所です。さらに花崗岩の一枚岩では世界第2位の大きさを誇るおおきな岩だそうな。ピークが3つあり、標高はファーストピーク610m、セカンド655m、サード702mとなっています。今回は全てをめぐる11kmのコースに挑戦しました。トレイルの入り口はキャンプ場になっていて、多くの人たちが滞在。

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今回は同じ家の住人たちと6人で出陣!レッツゴー!

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トレイルの初めからがんがん急な階段が待っています。足の短いケロやんにとってこのカナディアンサイズの段差はキツイ‥‥。でも朝の澄んだ空気と太陽の光が前へ前へと導いてくれます。いや~気持ちいい。

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岩。岩。岩。岩を見つめ岩を掴み岩に足を取られながら岩に上る。(詩:ケロズ)

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岩の隙間からニュキニョキ生える木。強いなぁ。

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ファーストピークまでのラストスパートは鎖&はしご!こういうの好きだなぁ。

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と言うてる間に見えてきた!

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ファーストピーク到着!スタートから所要時間1時間30分!グッジョブ!

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なんとも清々しい景色。後ろに見えるエメラルドグリーンのStawamus川とスコーミッシュの市街地。その先にはガリバルディ山など多くの山々が見えて心が開きました。

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奥に見えるのがセカンドピーク、さらに奥に見えるのが最高地点のサードピーク。まだまだ進みまっせ〜。

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例のごとくラストスパートは鎖&はしご。かなり傾斜が急で危険な箇所も多々ありました。「トレランとか言うてる場合ちゃうわ」と心の中で思った時に颯爽と駆け上ってくるランナーに抜かれたりするわけですね。でもなんせ安全第一。ぐっとこらえてゆっくり歩く。

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そしてセカンドピーク到着!

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より北側に来たため、ファーストピークもくっきり見えます。ここでランチ休憩。重かったけどどうしても頂上で飲みたくて持ってきたココナッツウォーター美味しかったなぁ。さてさて最後のサードピークに向けて進みますよ〜。他のハイカーが道すがら「ここから先はかなり急なところがあるから気をつけてね!」とアドバイスをくれたその5分後。

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え?

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えええ!

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人が空を飛んでる~!んじゃなくてスラックラインしてますわとんでもない崖っぷちで!

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もう見ているだけで内臓がふわっふわ、怖い‥‥怖すぎる‥‥でもそれ以上に本当にきれいだ。シンプルだ。これやっている人たちはもう本当に楽しそうで何もかも自由で、何かが突き抜けているんだなぁと見ていて気持ち良く、感動。しかも他のハイカーに話を聞いたら私たちが見たあとに、なんと命綱なしでこれをやり遂げたとのこと(この崖高さ600m‥‥)。すごすぎる。人間の力は果てしないことを実感しました。生でこのパワーを感じられたことは本当にラッキーでした。

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勇気をもらったところでさらに歩き続け、最後のサードピークに無事到着!

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サードピークは周りに木が生えていて他のピークに比べると崖っぷち感なし。個人的にはファーストとセカンドピークがオススメです。他のピークの人たちも見えて楽しい〜。

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みんなで休憩を挟んで下山開始。行きとは異なるもう一つのトレイルで下山しました。こっちは完全に森の中一直線という感じでアドレナリン全開。走ったり歩いたり走ったり歩いたりで下山しました。ゆるトレランですが、心地よい時間でした。

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そして「下山後はやっぱりアイスクリームが食べたい」で有名なケロズですが、バス会社が渡してくれた地図を元にダウンタウンにあるバス停までひたすら歩く歩く。地図のポイントに着いたものの、バス停らしき雰囲気ゼロ、看板ゼロ、完全にいやな予感。アイスクリーム食べたいのに‥‥。

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地元住人に尋ねると「こんなとこで高速バス見たことない」と言われ、心配になってグレイハウンドお客様センターに電話。事情を説明すると、バンクーバー支店にかけ直すように促され、再度電話。しかし実際営業時間終了、機械から淡白な声が流れてくるだけ。そこで再度お客様センターに問い合わせ。しかしここからだんだんトラブル感がエスカレート。「今私が待っているところに本当にバスが来るのか?」「正しいバス停の場所はどこ?」という質問になぜか答えられないのだ。しつこく電話をかけ直して話がやっと出来そうな人につながったものの、「あなたが持っている地図で間違いありません。そこで待っていてください」とのこと。はぁ。そうか。正しかったのか。よかった。あなたがやっと答えをくれた。ありがとう。そしてみんなでホッとしてアイスクリームを買いに行きました。そして待ちに待った5時30分。

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‥‥来ない。来ないぞ。

ていうか若干いやな予感してたぞグレイハウンド。いや待て。待ってみよう。ここはカナダだ。日本じゃないんだ。オンタイムという概念を捨てなきゃいけないんだ。そうだ思い出すんだここは遥かカナダ~‥‥と自分に言い聞かせているうちに10分経過。怒ったぞ。嘘ついたな。再度電話をかけ直し、訳を話すと「今向かっているので我慢して待っていてください」とのこと。よかった。間違いじゃなかったんだ。やっぱり我慢だ。待とう。ここは待つんだケロズ。ぐっと我慢して待つんだ。ここはカナダ‥‥‥‥さらに10分経過‥‥くォない!来ないぞ!どこいったんや!なんでや!もう我慢できないということで再度電話。そしてまた別の人が対応し、ついにこの物語の真相が。

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(訳:グレイハウンドが私たちを見捨てた)

「私どもが提供した地図が間違っていました」。あああああああありえへん!!!事前にネットで検索して場所がわからなかったからわざわざグレイハウンドの会社まで行って、地図をもらったのに、それが間違っていただと?電話で聞いてもそこで間違いないて言ったのに間違っているだと!どうなっとんねんグレイハウンド!ありえへん!わかってたんだぞ!みんなめんどくさい事から避けて適当なこと言ってたんだな!ひどい!ひどいよ!6人もの乗客が乗っていないのにおかしいと思わないのか‥‥。挙げ句の果てに「今日スコーミッシュからバンクーバーまでのバスはもうありません」とのこと。だめだ。もう話にならん。即刻みんなで話し合い満場一致「ヒッチハイクだ」。よっしゃ。3人3人の2グループに分かれ、ヒッチハイク開始〜。みんなポジティブ〜。

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近くのスーパーでダンボールをもらい、サイン作成、高速道路の横でサムズアップ。すると15分位した頃に1台の車が止まってくれたのです!やったー!!車中にはドライバー含め5人乗っていて、そのうち2人は私たちと同じようにヒッチハイカーでした。そしてドライバーと助手席の人と話をしていると、「今日この夏のスコーミッシュ50のオリエンテーションランに参加して43km走ってきたの」と言うのです。「わお!私もトレランやってて、その大会去年出ました!」。話を続けていくと話がリンクする部分が何度もあり、あれあれと思って「もしかしてWe Run Mas のチームの人ですか?」と聞くと「Yes!!!」えーーーー!私もカナダの同じトレランチームに所属しているのです。そうそうなんと会ったことはない2人でしたが、同じチームの仲間だったのです。「そう言われてみると、去年のスコーミッシュであなたがボランティアしていたのを覚えているわ」ということで話が盛り上がり、あぁ人生って面白いなぁと感激しました。どんなところで人とつながっているのかわからないなぁと。その後ドライバーのエミリーが写真を撮ってくれ、この一連の出来事をトレランクラブのウォールに上げて、笑いをとりました。無事にバンクーバーまで送り届けてくれた2人に本当に感謝です。

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残念なトラブルがハッピーを生んだのです。他の3人も無事ヒッチハイクに成功。帰宅後みんなでハイタッチ。

翌日怒りはないものの、納得のいかない対応に喝!ということでヒッチハイク時のダンボール看板と間違った地図という最強の武器を持ってグレイハウンドのオフィスに参上。感情的になりすぎず事情を説明。こういう時の英語ってとっさに出てくるもんですな!感情が言語を呼んでくる~!と脳みそはハッピーなものの、顔はもちろんノースマイル。ヒッチハイクの看板が功を奏したか、片道のお金を返してくれました。そして正しいバス停の位置も教えてくれました(もう多分乗らんけどな!)。

帰ってきたお金でみんなで焼き鳥を食べに行き、うむ。なんだハッピーエンドじゃないか。
というわけで非常に長くなりましたが、スコーミッシュChief、1日で3つのピークに行けるのでバンクーバーに来た際はグレイハウンドは使わずに”レンタカー借りて”行ってみてください~!チャオ〜!

keroz(ケロズ)

ランナー、1987年、新潟県生まれ。

本名吉村静。
京都造形芸術大学卒業後、
2010年、(株)アールビーズ入社。
マラソン大会の運営に携わり、
ランニング専門誌「ランナーズ」元編集者。
幼少期からとにかく走ることが好きで
国内外多くのレースに参加している。
フルマラソンの自己ベストは3時間39分56秒(2014年名古屋ウィメンズ)。

2014年4月からカナダへワーホリ、現在は旅を続けながら
フリーライターとしても活動中。
マラソン大会のボランティアをしたりとランニングカルチャーに触れてくる予定。

足が速いだけでは勝てないマラソンなど、
今のオリンピック種目にはない新しいスポーツを作り、
その競技だけで行う「ケロリンピック」開催に向けて日々活動中。

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