朽見太朗選手 TJAR 2016 パッキングリスト


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RBRGでサポートする朽見君(クッチー)より、今週末8/7スタートのTrans Japan Alps Race(=TJAR、日本海から太平洋まで日本アルプスを縦断する過酷な山岳レース)の装備リストが送られてきましたので紹介します。

>> 『RBRG サポートランナーの紹介』 http://rb-rg.jp/?p=4380(クッチーの紹介)

>> 『TJARとは』 http://www.tjar.jp/2016/about/index.html(TJARオフィシャルサイト)

まず真っ先に言っておきます。これはみなさんが真似すべき装備としての紹介ではありません。TJARに出るべく準備を重ね、十分な実力を持った選手が、どのような考えで装備を選ぶか知っていただくための紹介です。

例えば、TJAR関連の情報が増えるにつれて、山での経験のない人が、「山での宿泊の軽量化は、寝袋を省略してエスケープビビィ+ダウン上下でできる」と言っているのを聞いたりしますが、その組み合わせは、そのレベルにある人が、軽量化とトレードオフにするものを理解した上で、経験を重ねて辿り着いたレベルです。エスケープビビィ+ダウンで寝ることがどういうことかイメージできる様になって初めて意味のある情報だと思います(ちなみにクッチーは寝袋を装備に入れています)。イメージするためには経験が必要。まずは家のベランダやリスクの少ないところで試して、自分なりの経験値が積み上がっていきます。先人のノウハウのつまった情報そのものにはとても価値がありますが、経験を省略した情報の先行(いわゆる耳年増)は山においては危険です。

TJAR出走にあたってはは非常に厳しい選考基準があり、実行委員会がTJARに参加できると判断したもののみが参加できます。選考は、書類審査に続いてフィールドテスト(山岳フィールド/山での走力+下界/ロードにおける走力(参加条件に準ずる)、ビバーク技術、生活技術、読図力、危険予測・回避力・対応能力)があり、それを通過したもので抽選が行われます。今年の選考は、58名がフィールドテストに参加したものの合格者は20名。TJARに参加すべく2年間の準備を積んできた人たちでこの成績です。

そんな中でTJARに参加する資格があると判断されたクッチーが、60日以上のコース試走を兼ねて選び抜いたアイテムがこちらのアイテムだということを念頭においてご覧ください。

(以下、クッチーによる寄稿)

富山から静岡まで、北・中央・南アルプスをつないで8日以内に完走を目指すTrans Japan Alps Race(TJAR)が、8月7日(日)午前0時にスタートします。このレースで私が使用する装備一覧をシェアします。

この装備で日本アルプスをファストパッキングできる方は、かなりの経験を積まれた一部の方です。標高2500m前後で初めてファストパッキングスタイルで泊まる方にとっては、かなり「寒い」と思います。特に、雨風が強いコンディションでは、人によっては低体温症になってしまうかもしれません。

最近は、ファストパッキングに関する雑誌やSNSなどの情報も多くなり、装備一覧なども目にする機会が多くなりました。大事なのは、他人の装備はあくまで参考で、自分が高山での雨風やテント・シェルター泊の時に、どの程度寒さに耐えられるのかを事前に把握した上で、自分のカラダに合った装備を選んで、必ず試すことだと思います。

何度か試している内に、自分にとって削れるもの、削れないものが分かってくると思います。私の装備は、出場する選手の中では防寒対策が少し厚めかもしれません。ダウンの寝袋に、上下長袖とは別に上下防寒着も持っており、グローブも3重です。これらを持つ理由は、前回2014年大会のように連日悪天候に悩まされるような状況でも、3000mの稜線を進み続けられようにするためです。

その代わり、装備全体としては軽量でコンパクトにパッキングできるようなものを選び、結果ザックも小さく軽いものを選ぶことで、トータルとしては前回2014年大会より約1.7kg軽量化しています。ただし、TJARというレースの特徴から、1日約20時間の行動による疲労感で眠ることができるので、1日7、8時間のファストパッキング山行では、疲労感よりも寒さを感じて、同じ装備でも眠れないかもしれません。

装備の中には実際にRun boys! Run girls!  で手に取れるものもあります。ぜひ店頭で実物を見て、触って、自分のスタイルに合うか確かめてみてください!

■ウェア
・種類 メーカー 品名 重量(g)
・選手ビブス - - 80
・ノースリーブ MONTURA OUTDOOR TRAIL CANOTTA 100
・ショーツ MONTURA RUN FAST SHORTS 86
・ベースレイヤー上(長袖) ONYONE メーカーさんの試作品 124
・ベースレイヤー下(ロング) finetrack フラッドラッシュスキンメッシュタイツ 74
・ミドルレイヤー上 finetrack ポリゴン2ULジャケット 172
・ミドルレイヤー下 finetrack ポリゴン2ULパンツ 175
・防風シェル Berghaus VapourLight Hyper Smock 2.0 85
・レインジャケット THE NORTH FACE HYPERAIR GTX JACKET 176
・レインパンツ finetrack エバーブレスフォトンULパンツ 182
・帽子 CW-X  62
・サングラス SWANS SOU-II-M 23
・グローブ1 finetrack フラッドラッシュパワーメッシュインナーグローブ 14
・グローブ2 smartwool NTSミッド250 29
・グローブ3 ショーワグローブ テムレス(透湿防水) 46
・ソックス(3足) R×L SOCKS TRR-34G 171
・シューズ INOV-8 TerraClaw 220 432

■ギア
・種類 メーカー 品名 重量(g)
・ザック MONTANE Dragon 20 425
・ザックカバー SEA TO SUMMIT Ultra Sil Pack Cover S 89
・ストック ヘリテイジ UL トレイルポール 225
・石突き保護キャツプ(2個) SHINANO PP-20 24
・シェルター 信州トレイルマウンテン ストックシェルター・PRO 250
・ペグ(4本) MSR Carbon Core Stake 22
・シュラフ Highland Designs Minimo Quilt UDD Refined 273
・マット 山と道 Minimalist Pad 36
・レスキューシート SOL ヒートシートサバイバルブランケット 75
・ライト1(Energizer単4×3込) BlackDiamond SPOT 79
・ライト2(Energizer単3×1込) EDELRID Novalite 64
・ライト3(CR2032×2込) PETZL e+LITE 27
・予備電池1 Energizer 単4×3 24
・予備電池2 Energizer 単3×1 15
・予備電池3 100円ショップSeria CR2032×2 4
・ヘルメット PETZL シロッコ 162
・時計 EPSON MZ-500B 64
・スタッフサック1 Zpacks Medium Cuben Fiber Dry Bag 25
・スタッフサック2 SEA TO SUMMIT eVACドライザック 5L 37
・防水袋 - - 62

■その他
・種類 メーカー 品名 重量(g)
・行動食(11本) meridian ピーナッツ、カシューなど 447
・水 - - 1,000
・ドリンクタブレット(10個+ビニール袋込) Nuun Active Hydration Tablets 54
・フラスク(2個) MONTANE 500ml 66
・フラスク(予備) platypus 500ml 19
・小銭入れ Zpacks Wallet Zip Pouch 7
・サングラス入れ Zpacks Glasses Zip Pouch 9
・ファーストエイド等一式 - - 162
・ファーストエイド入れ - UTMF参加賞 20
・コンパス SILVA レンジャー 32
・熊鈴 - - 3
・地図 - - 30
・計画書 - - 30
・ゼッケンタグ - - 15
・携帯電話(保護ケース込) SHARP SH-07E 151
・携帯電話バッテリー SHARP SH42 38
・GPS端末 - - 120
・防水ビニール Ziprock 大2、中2 30

★合計 6,246
★晴天時のザックの重量(晴天時のウェア類、シューズ、ストック、時計を除く) 5,093

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2016装備一覧(PDFファイルリンク)

前回2014のクッチーの装備は以下で見ることができます。2年間で変わった装備変わらない装備を比べてみるのも面白いと思います。

>> 『「TJAR2014 30人の勇者たち」Vol.25 2014年の勇者たち (20)朽見太朗』(MtSNサイト)https://www.mtsn.jp/journal/detail.php?id=718&pg=5

レースのスタートは8/7(日)0:00。そこから約1週間かけてゴールの大浜海岸を目指します。ここにあげた装備が実践でどのように使われたのかのレポートも楽しみですね。

クッチー、ファイト!!

TJAR出走中の選手の位置はこちらで確認することができます。
>> 『Now Here!』http://www.tjar.jp/gps/gmap.php?e=20160807a&maptype=cj4 (TJARオフィシャルサイト)