カナダ生活1年経過。27人のシェアハウス継続中。#Tip of the ice berg News Paper 8
どうも相変わらずご無沙汰しすぎているケロズです。1年のワーキングホリデービザが切れ、観光ビザ申請中。ここからもう6ヶ月滞在予定です。今回はカナダでの1年の生活、変化を振り返ってみたいと思います。
まずお仕事編。
先日10ヶ月働いたThe North Face Downtown Storeを退職しました。カナダに来て最初の1ヶ月だけ語学学校に行き、その後からすぐに働き始めました。履歴書を図書館で印刷しまくって、もうどこでもいいから雇ってくれという勢いで20箇所くらいカフェ等に「お願いします!」って歩き回ったけど連絡来ず。うなだれてダウンタウンを歩いていたらノースフェイスを発見。がっつり「Columbia」のロゴの入ったフリース着てたけどまぁいいか。勇気を持って履歴書をマネージャーに渡したところ、即日からセールスアソシエイト(接客)として雇ってもらえることになりました。
「しずかはランニングの知識もあるし毎日走っているしお客さんとしっかり会話できるはずだから大丈夫。英語はこれからみんなで助けていくから心配しないで。」これはカナディアンの特徴なのでしょうか。よくみんな「Don’t worry」と言ってくれます。嬉しかったなぁ。夏は世界中から観光客が来店し、英語がお互い通じなくて紙に書いたりジャスチャーしたり、お客さんに怒られたり、色んな思い出があります。英語をたくさん話す機会はもちろん、ここで出会えた仲間、お客様、ランナー、アスリート全ての方々に感謝です。
(私を雇ってくれたマネージャー陣。)
また「アウトドアギア」、「商品を売ること」について考えさせられた一年でもありました。本当に感謝です。卒業記念に、人生初のマイホーム(テント)と寝袋をオーダーいたしました!!!こちらは届き次第レポートしたいと思います。
次は生活編。
(ケロズ部屋一部。壁の色がグリーンであります。)
日本では1人暮らしが主流ですが、こちらは留学生も多いせいかシェアルーム、シェアハウスが主流です。私はチャイナタウンにある27人のシェアハウスに住んでおります。27人です。本当です。27人で1つのキッチン、2つのシャワー、3つのトイレ、1つの洗濯機をシェアしております。本当です。家というより、ホステルみたいな大きなビルで、一人一部屋、プライバシーも保持と最高です。水道、電気、インターネット、家具全て込みで1ヶ月375ドル(約3万7000円位)、ダウンタウンまでも徒歩圏内と超大大大満足のお得物件です。エリア的にはドラック中毒者の蔓延している所でもあるのですが、そのおかげ(?)で激安スーパーがあってかなり助かっています。
日本人が半分位、その他にはアメリカ、イタリア、オーストラリア、ロシア、ドイツ、フランス、エストニア、マレーシア等色んな国の仲間が暮らしています。風邪を引けばみんな「静大丈夫か~?」といって各国のお薬をもらったり。みんな助け合って生きています。ガーデンで歌を歌ったり、一緒に旅をしたり。英語を教えてもらったり。私はこの家が大好きです。日本にいるときは休みがあったら「なんかしなくちゃ感」「せっかくだから外に出かけた方がいいよな感」にさいなまれ、家でごろごろとかしたことがありませんでしたが、ここでの暮らしはほんとうにのんびりです。朝起きてキッチンに行ったら誰かがいて、「ストレッチしに公園いこか」。そんな感じです。みんなのおかげで寂しくありません。
ビルの隙間に花の種をまく住人。誰も知らないところでみんなの包丁を研ぐ住人など色んな愉快な仲間が住んでいます。私には何ができるだろうか。
余談ですが、この家の土地は昔、ロックミュージシャンJimi-Hendrixが住んでいました。
正確に言うとジミヘンのおばあちゃんのレストランが昔この地にあって、そこにジミヘンも居候して、作曲活動などに専念していたようです。現在その建物は火事で取り壊されてしまいましたが、「Jimi-Hendrix Shurine(ジミヘン寺)」なるものが存在し、夏は観光客が多く訪れています。中には当時の写真などがぎっしり。バンクーバーにお越しの際はぜひ遊びに来てください~!
凝視歓迎!自分含め27人の住人たちです。
現在この家に住む仲間にインタビューをして雑誌を作るプロジェクトを一人進行中。やりたいことがわんさかです。
そしてケロズ自分自身編。
内面、外見両面で変化があったように思います。共通して言えるのは「リラックスできている」ということ。特に外見に関してはかな~りリラックスモード。しかしそれは若干美化した言い方であり、言い方を変えると「外見的な手入れを怠った」ということです(笑)。
バンクーバーでヒールを履いたひらひらのスカートを履いたようなお姉さんはいません。ブランドも気にしない。Tシャツと短パン、歩きやすいサンダル。何回も洗濯機で洗った風合いのTシャツ。誰も人のことを干渉しない。これはランニングにも通じるところですが、自分に矢印を向けていて、人のことはある意味どうでも良い。仕事や人生設計においても、日本にいるとなんとなく「大学卒業して就職して結婚して子ども産んで、、、」というような幸福論があるような気がするケロズですが、カナダにいるとあまりそれを感じないように思います。何歳になっても学びたいことがあれば学校に行って学ぶ、人それぞれの人生のあり方を認め合っているように思います。それは移民の国だからというのもあるかもしれません。
そもそも「歳」というのもあまり意識していないような。自分も相手の歳を聞くことも聞かれることも少なくなったような。歳や外見や学歴ではなく、その人が一体どんな人物であるのか、どんな経験をしてきたのか、どんなことに情熱を燃やして生きているのかに重点が置かれているように思います。カナダは履歴書に顔写真を貼らないのですが、そういったことが反映されているのかもしれません。
話が長くなりましたが、あえて試験的な意味も込めて「怠ってみた」もの、こと一覧。
・化粧をしない
・乳液もできるだけしない(乳液1年間無購入)
・洗顔料をやめ、顔、体は石鹸で洗う
・リンス卒業、シャンプーのみ
・毛を剃らない(※今の状態のまま日本に帰れない。)※アームピットのみ除去
・洗濯は10日に1回
(Ossoyos旅行中にヨガ中のケロズ。)
これを始めた頃は、髪ガサガサ、お肌カサカサ、体の毛つんつんだったのが、人間本当に不思議なもんで、体が順応、適応してくるんですね。お肌の調子はめっきり好調。髪もだんだんなんとかなってくる。余計な化粧水などを買わないため、経済的にもバッチリ。それにカナダと日本では「美」に対する考え方が違うような。カナダはそのままの美しさ、ナチュラル重視。日本もそうであるんだろうけど、やっぱりお化粧が基本にあるように思います。仕事面ではお化粧はある意味エチケットであり、文化面ではギャルを生んだり、メイクによって新しい価値観が生まれているのも確か。どちらも面白いです。
しかしそこに気を抜いている、というか気を注いでいない分、「自分のやりたいことに集中しやすい」ということに気づきました。
(写真上:鉛筆でドローイング、My Sports Magazine製作開始)
自分の雑誌を作ってみたい、こんな服を作りたい、こんな陶器を作りたい、コロラドに行ってアントンクルピチカに会いたい。色んな野望が胸を打つ。それができるのは「今だ」と本気で思えるのです。自分のやりたいことをやりたい。というわけでしばらくは制作活動に専念しながら生活したいと思います。もちろんランもしますよ~もちろん~というかしてますよ〜
ランニング。それだけが毎日変わらず私の中にあるやりたいことなのですね。不思議だ。昨年4月にカナダに来て早1年。いろんな人、もの、喜び、悲しみ、輝き、勇気に出会いました。本当に多くの出会いに感謝するとともに、まだまだやりたいことがある、まだまだ突き進むぞ~という気持ちでいっぱいのケロズであります。最後に1年の思い出フラッシュバック!
カナダ!
カナダ!!
カナダ!!!
両親も遊びに来ました。カナダ!
日本への帰国は今年の秋になると思います。そうそう来週からカナダの北パート、「Yukon」州、とアラスカへ2週間弱行ってきます!友人とレンタカーを借りて2週間弱のロードトリップ。大大大自然の中に身を置いてきます。また今年の夏はアメリカ旅行、アントンクルピチカ追いかけてHard Rock 100のボランティアにコロラドにも行く予定です。安全第一!アディオス!
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keroz(ケロズ)
ランナー、1987年、新潟県生まれ。
本名吉村静。
京都造形芸術大学卒業後、
2010年、(株)アールビーズ入社。
マラソン大会の運営に携わり、
ランニング専門誌「ランナーズ」元編集者。
幼少期からとにかく走ることが好きで
国内外多くのレースに参加している。
フルマラソンの自己ベストは3時間39分56秒(
2014年4月から1年間(ワーキングホリデー)と6ヶ月カナダへ渡航し、大自然満喫中。
今のオリンピック種目にはない新しいスポーツを作り、
その競技だけで行う「ケロリンピック」開催に向けて日々活動中。
新プロジェクト「My Sports Magazine」も発売に向け始動。