そんなこともあったよね 低血糖その3
春先の暑いレースは暑熱馴化が出来てないと暑さに負けがちです。胃腸障害を起こして補給食どころか水を飲んでも嘔吐を繰り返す選手もいます。
暑さに慣れていくことも熱中症予防としても重要なので過去記事リンクも貼っておきます。
実際のレース中の救護事例
レース中に嘔吐を繰り返しながらフラフラとエイドに到着して救護所で休みたいとのこと。気持ちが悪い時は横になって休みたい気持ちは分かりますが補給出来てないですよねーと問いかけますが無言で倒れる選手。仕方がないかとしばし放置します。
暑い時期での体調不良ですと熱中症への移行も心配なので長く放置はしないで声掛けをします。気持ちが悪い時に声掛けてゴメンナサイと謝りながら。気分が悪いのは改善するかもですが、補給が出来てなくて低血糖状態でぼーと元気が出ないのは補給しないと回復しません。沢山飲むと嘔吐してしまうかもしれませんので、少しづつで飲める糖質補給が必要になります。
この事例については少しづつ経口補水液を飲んでいくと回復しましたが、残念ながらリタイアとなりました。UTMFのようなウルトラトレイルレースでは対応しだいで回復してレースを継続出来る展開もあります。
ジェル状の高エネルギー補給食は受け付けなくなってから無理な方も多いですが、ドリンクに溶かして飲むタイプならば飲めるかも。胃腸障害ぽくなってきたら、これを補給するという作戦も事前に決めておくこともおススメします。
まさかこんなことになるとは!ということがないように準備しておきましょう。
![](https://rb-rg.jp/wp/wp-content/uploads/2022/04/救護用ドリンク数種類用意する-768x1024.jpg)