HOKA TECTON Xレビュー
HOKAから今年の5月に発売されたカーボン入りのトレイルランニングシューズ TECTON X(テクトン エックス)を履いてみたので紹介します。
いきなりですが、結論として、TECTON Xはカーボン入りでも、多くの人にとって扱いやすく、距離問わず、特に走れるトレイルでは強い武器になってくれるかなり良いシューズと感じました。
ちなみに、HOKAのトレランシューズは以前から愛用しており、距離によって下記の2つのシューズを使い分けていました。
ミドル~ロングではEVO SPEEDGOAT
ショートではTORRENT
今後、100km以下はTECTON Xでそれ以上の距離や山岳系はSPEEDGOATがファーストチョイスがいいなと思っています。その理由は追って。
まずはTECTON Xの基本情報から。
スタックハイト :32mm (かかと) // 27mm (つま先)
ドロップ :5mm
重量 :240g(27.0cm)
サイズ感はHOKAのシューズと同様か好みによってはハーフサイズ下げてもいいかもしれません。自分は同じサイズで履いてます。
高いフィット感と軽さ
まず足入れして感じるのが、アッパー、シュータンが薄く、足に吸い付くような感覚。そして、この薄さ故だと思いますが、トレイルシューズにしてはかなり軽く感じます。
薄くて軽いですが、心もとない感じは一切なし。これがレーシングシューズなんだということを強く感じます。
カーボンプレートに関しては足入れして歩くだけでは、そこまで感じません。ドロップ差も5mmとほかのシューズと同様で強く転がる感じもなし。クセのないシューズという印象。
トレイルでもロード並みの反発
その印象は走ってみても変わらず。 ラグの高さは4mmとトレランシューズでは一般的ですが、他のトレランシューズに比べ、格段にロードが走りやすいです。 HOKA特有の厚底感は感じず、転がるというよりはロードシューズに近い反発を得られます。この辺りはカーボンプレートの影響かもしれません。
カーボンプレートを最も感じたのは、走れるトレイルにおいてです。林道やシングルトラックなどの緩やかな斜度で、普通だと地面からの反発がないところをロードを走っている感覚のまま走れます。変に沈み込むことなく、足離れがよく、程よい反発で身体を前に進めてくれます。 カーボンだからといって、スイートスポットが狭かったり、変にぶれることもないです。
ラグはメガグリップで下りでも、濡れた路面でも特に滑ることなく走れました。
かなり好みのシューズですが、冒頭で今後もロングではTECTON Xではなく、SPEEDGOATをファーストチョイスとした理由に関しては、ミッドソールの厚さと柔らかさです。
もともと柔らかいミッドソールが好みで、ロングになると最大スピードよりは最後まで一定のペースでいけることを重視すると、そこはSPEEDGOATに軍配があがるかなと。
TECTON X一足持っておいて損のないレーシングシューズだと思います。 ぜひ一度履いてみてください。
Run boys! Run girls! でも取り扱いされていますよ。