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2022年6月29日

リョウ

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HOKA TECTON Xレビュー

HOKAから今年の5月に発売されたカーボン入りのトレイルランニングシューズ TECTON X(テクトン エックス)を履いてみたので紹介します。


いきなりですが、結論として、TECTON Xはカーボン入りでも、多くの人にとって扱いやすく、距離問わず、特に走れるトレイルでは強い武器になってくれるかなり良いシューズと感じました。


ちなみに、HOKAのトレランシューズは以前から愛用しており、距離によって下記の2つのシューズを使い分けていました。

ミドル~ロングではEVO SPEEDGOAT
ショートではTORRENT

今後、100km以下はTECTON Xでそれ以上の距離や山岳系はSPEEDGOATがファーストチョイスがいいなと思っています。その理由は追って。


まずはTECTON Xの基本情報から。

スタックハイト :32mm (かかと) // 27mm (つま先)

ドロップ :5mm

重量 :240g(27.0cm)

サイズ感はHOKAのシューズと同様か好みによってはハーフサイズ下げてもいいかもしれません。自分は同じサイズで履いてます。


高いフィット感と軽さ


まず足入れして感じるのが、アッパー、シュータンが薄く、足に吸い付くような感覚。そして、この薄さ故だと思いますが、トレイルシューズにしてはかなり軽く感じます。

薄くて軽いですが、心もとない感じは一切なし。これがレーシングシューズなんだということを強く感じます。


カーボンプレートに関しては足入れして歩くだけでは、そこまで感じません。ドロップ差も5mmとほかのシューズと同様で強く転がる感じもなし。クセのないシューズという印象。

トレイルでもロード並みの反発


その印象は走ってみても変わらず。 ラグの高さは4mmとトレランシューズでは一般的ですが、他のトレランシューズに比べ、格段にロードが走りやすいです。 HOKA特有の厚底感は感じず、転がるというよりはロードシューズに近い反発を得られます。この辺りはカーボンプレートの影響かもしれません。


カーボンプレートを最も感じたのは、走れるトレイルにおいてです。林道やシングルトラックなどの緩やかな斜度で、普通だと地面からの反発がないところをロードを走っている感覚のまま走れます。変に沈み込むことなく、足離れがよく、程よい反発で身体を前に進めてくれます。 カーボンだからといって、スイートスポットが狭かったり、変にぶれることもないです。


ラグはメガグリップで下りでも、濡れた路面でも特に滑ることなく走れました。


かなり好みのシューズですが、冒頭で今後もロングではTECTON Xではなく、SPEEDGOATをファーストチョイスとした理由に関しては、ミッドソールの厚さと柔らかさです。


もともと柔らかいミッドソールが好みで、ロングになると最大スピードよりは最後まで一定のペースでいけることを重視すると、そこはSPEEDGOATに軍配があがるかなと。

TECTON X一足持っておいて損のないレーシングシューズだと思います。 ぜひ一度履いてみてください。

Run boys! Run girls! でも取り扱いされていますよ。

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PROFILE

リョウ | Ryo Murata

村田 諒、1992年生まれ、トレイルランニングにハマりすぎて高尾に引っ越し。リモートワークという働き方をしながら仕事もトレランも場所を問わず、思う存分楽しんでいます。2018年STYニューヒーロー賞、アジア各国のミドルレンジレースで入賞を果たす。2019年にはHURT100で100マイラーに。今後はロングトレイルをメインに走っていきます。

WEB: http://mroom.jp/

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