Tip of the ice berg news paper#4 パンツ一丁で走ったり、山頂でカラス眺めたり
まいどどうも!吉村ケロズです!カナダも夏です。暑いです。でも湿気がないので心地よく走ることが出来る今日この頃。2つの大会を見たり走ったりしてきたのでレポートいたします!
はい!まず一つ目はこちら、ばばん!その名も「UNDER WEAR Affair」。アンダーウエア、つまり下着で走るということであります。7月5日(土)にバンクーバーの町中で開催され、出走はしていませんが見に行ってきました。
種目は10kmランと5kmウォーク。10kmランの参加料は35$(記録計測あり)ですが、その他に最低でも300$(約3万円)、チャリティとして寄付をすることがルールとなっています。チャリティ先はこの大会の主催者、「BC Cancer Fandation」に寄付されます。300$です。大金です。任意ではありません。払わなければレースに参加することは出来ません。ホームページ上で誰がいくら寄付したか見れるしくみになっています。レースが先行しているのではなく、チャリティという枠の中にランニングイベントが結び着いている、そんな印象でした。ランニングイベントも色んな形がある。あっていいんだなぁ。ちなみに参加ランナーは翌年の参加料が特別価格で10$になるとのこと。
「走る」ということ自体、基本的に自己満足で矢印は自分の方に向きっぱなしなのに、「誰かのために走る」ということはとても良いなぁと思いました。走ることで何ができるだろうか。うむ。
それにしてもカナディアン最高です。みんなそれぞれコスチュームがいい感じ〜
お!おっちゃんいい感じのブリーフん、、、ん?んんん?
っておっちゃんペイントや〜ん!!!!!!!!やるなぁ。
司会者ももちろんパンツ一丁〜。
走る前に「ガンを患っている人〜?」という質問に多くの人が手を挙げていていました。周りの人たちからは大きな拍手。「アンダーウエアになればわかると思うけど人間皆同じ!!!今日は目一杯楽しんで〜!」という内容のアナウンス。
とくに面白いことが書けていないのですが(汗)、市民もプロも色んな人が交じり合って、色んな世代の人が同じスタートラインに立てる。一緒にランニングの喜びに触れることができるというのは実はなかなか他のスポーツにはない良さだと感じた一日でした。ランニングっていいなぁ。
さてさて少し真面目でしたがここからは「吉村ケロズらしいわ」という2本目。
先日7月26日(土)に「5Peaks」というトレランレースに参加してきました。
(Photos by Rob Shaer)
舞台はバンクーバーのダウンタウンから車で約30分のところにあるCypress Mountainです。種目は11km(高低差560m)、6km、キッズ3kmです。参加者は全部で198人。ケロズは11kmに出走しました。1週間くらい前にエントリーしましたが、今のところカナダに来てクリック合戦したことは一度もなく、ストレスフリーです。ありがたや〜
そして参加賞がかわいい&嬉しい。シリコンのカップとコーヒー豆。メイン会場の給水にコップは設置されておらず、参加者はこのコップで給水するしくみ。たった200人の大会ですが、なんとまさかの20人ずつくらいのウエーブスタート。ロープで人数を仕切ります。道が細く、折り返したあと同じコースを走ってくるので混まないように&安全対策のようです。おかげで渋滞なし。ありがたや〜
コースはとにかく道が細くカーブが何度も続きます。でも前を走るランナーが木の隙間から見えたりして、森の中で鬼ごっこしているような楽しさがありました。
小さな池がたくさん!最高!
しかし元気だったのは4kmくらいまで。なぜか急に気持ちが悪くなり、すでにヘロヘロの吉村。水も食料も足りてるのに原因不明。まぁでも人間なんでそんな時もあるかと開き直り、超ゆっくりペースにギアチェンジ。途中でスタッフが「山頂できれいな景色が待っているからがんばってね!」と声をかけてくれたのでよっしゃと意気込み踏ん張りました。
お!もうすぐ折り返し(頂上)だ! あれ、なんとなく嫌な予感、、、
やっぱりな、、、
濃霧1000%で全く景色見えず野生のカラスが私を待っていました。でもスタッフのおっちゃんたちが「このカラスなかなかかっこいいぞ」と話しかけてくれ「そうですね〜町中にいるやつよりなんと言うか木の実とか食べてそうっていうか、なんか健康的で良い筋肉ついてますよね、、、ってそんなことが言いたかったんじゃな〜い!!!」と心の中で応答、実際には「確かに身体が締まったカラスですね」と答えてその場を去りました。無念。他のランナーも同じ反応。「景色見えないじゃ〜ん!」と言いながらみんな折り返していました。
最後の2kmくらいはスキー場をひたすら下る!景色は気持ち良い!しかし体調は気持ち悪い!まじで悔しい!
その後やっとの思いでゴール。1時間53分かかりました。本当にヘロヘロですぐにでも寝たいくらい疲れました。
ゴール後は前回に引き続きお待ちかねの抽選大会です。今回は抽選ではなく、「Head(頭) or Tail(尻尾)」というゲームで勝った人が賞品をもらえます。
えー日本人吉村、またもや快挙です。勝ちました。MECというアウトドアブランド(ギアショップ。今度MECもレポートします)のバックパックゲット!ほんの2日前に新しいザックを買おうとして買わなかった選択が幸運をもたらしたようです!まじラッキー!
メダルは陶器。年代別で3位に入賞するともらえます。欲しかった、、、
サイプレスマウンテンは今までハイキングやトレランした山の中で一番最高でした。またハイキングでゆっくり行こうと思います。最後にAdam Cambellとパチリ。笑顔が最高すぎる、、、。
Squamish50kmが2週間後に迫ってきた今日この頃です!体重落とします!それではみなさんチャオ〜!
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keroz(ケロズ)
ランナー、1987年、新潟県生まれ。
本名吉村静。
京都造形芸術大学卒業後、
2010年、(株)アールビーズ入社。
マラソン大会の運営に携わり、
ランニング専門誌「ランナーズ」元編集者。
幼少期からとにかく走ることが好きで
国内外多くのレースに参加している。
フルマラソンの自己ベストは3時間39分56秒(
2014年4月から1年間カナダへ渡航し、
マラソン大会のボランティアをしたりと
ランニングカルチャーに触れてくる予定。
足が速いだけでは勝てないマラソンなど、
今のオリンピック種目にはない新しいスポーツを作り、
その競技だけで行う「ケロリンピック」開催に向けて日々活動中。