2022年一番お気に入りのシャツ / patagonia M’s Ridge Flow Shirts
先日、オンラインメディアmarkでpatagoniaの取材を受ける機会があって、patagoniaは常に新しい定番を作り続けているという話になりました。
僕も10年くらいになる自分のトレイルランの歴史で常にpatagoniaのウェアやギアを何かしら使っていますし、最近も気に入ってヘビーユースしているpatagonia製品が2点ほどあるのでここでご紹介しようと思います。
今日はその第1弾、Ridge Flow Shirts / リッジ・フロー・シャツのレビュー。
Ridge Flow Shirts / リッジ・フロー・シャツ
独特の波模様が特徴的なリッジフローシャツは、2022年の春夏から発売開始された機能性シャツ。
ここ5年位RBRG界隈では、機能性はあるけど見た目が普通っぽいTシャツでグラフィックが可愛いものが人気が高いです。例えば、Answer4のTシャツやBRING、同じpatagoniaだったらキャプリーンクールデイリーみたいな。
僕自身も、そういう「機能&スタイル」みたいなTシャツをしばらくずっと着ていたんですが、patagoniaの方に「騙されたと思って着てください」ってリッジフローシャツをお薦めされて着始めて以来、このシャツの着心地の良さに完全にやられまして、練習などのハードなランニングから、グループランまで幅広い機会でこのシャツを着ています。
では、このシャツの何がそんなに良いのでしょうか?
通気&拡散のハイブリッド
僕は、吸水速乾の機能性Tシャツって大きく分けて二種類に分かれると思っています。それは、通気系と拡散系。
通気系というのは分かりやすくいうとメッシュ系のTシャツ。メッシュ生地が風を通すので通気性は高いですが、生地自体は汗を吸いやすく大量に汗をかくとウェアがべちゃっとしてしまいます。
拡散系は生地に異なる2種類の糸などを用いて、吸い込んだ汗をウェア全体に広く拡散してくれるもの。汗をかいた後のストレスは少ないですが、生地の目が詰まっているため通気性はメッシュ系に比べると劣ります。
最近では通気系のシャツに撥水加工を加えることで生地に汗を残さないものなどもでてきていますが、大きく分けると結局通気と拡散に分けられて、その両方のいいところどりのベースレイヤーって中々ない感じがします。
リッジフローシャツは、波模様が独特と書きましたが、この波模様は独自のジャカード織によって生まれていて、波の濃い色部分は生地の目が詰まっていて、薄い色部分は生地が薄くなっています。
そのことによって生地全体では汗が目の薄い方に拡散するし、目の薄い部分は通気性が高くなっているという、通気&拡散のハイブリッド機能になっていると感じました。つまりいいところどり!
春先からしばらく着ていますが、やはり基本的にシャツに汗が溜まりづらくとても快適です。6月を過ぎて湿度が高まってくる中でハードに運動するとシャツに汗が溜まるような状況も生まれてきましたが、それでもしばらく風に当たっていると汗が抜けて乾きも早い、それくらい抜け感が良いです。
肌触りがとても良いのもポイント。サラッと柔らかくてとても気持ちの良い着心地です。重量も105gで、一見軽そうなキャプリーンクールデイリーより20g以上軽いです。
また、ウェアにはハイキュ・ピュア防臭加工が施されているのですが、それ以前に汗自体が抜けやすいので、匂いも気になりにくいと思いました。
最初はテクニカルだと思って気になって見た目も、最近では波模様がボーダーみたいに見えて可愛いなと思って特に気にならなくなりました笑
そんなこんなで、僕は結局このシャツを気に入りすぎて2着目を買ってしまいました。1着目はジャストサイズのMサイズでしたが、2着目はあえてルーズに着たくてXLサイズをチョイス。どちらの着方も気に入っています。
欲を言えばこの生地でタンクトップが欲しい、ってことくらいですかね。ただ、今のところこの生地でタンクトップを発売する予定は無いそうです。なので、僕は自分でカスタムしてタンクトップを作ってしまうかもしれません笑。
てことで、着心地が良くて、汗が溜まりにくくて、通気性が高いこのリッジ・フロー・シャツ、「騙されたと思って」是非お試しください!!(Black (BLK) は完売してしまいましたが、他のカラーはまだ在庫があります)
ちなみに、チームロゴなどをプリントすると生地の目がプリントの顔料で埋まってしまって生地の良さを損なってしまうので、このTシャツはプリントなど無しで着るのをお薦めします。どうしてもするならバックの裾部分とかですかね。