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2022年9月7日

内坂庸夫

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動くFKT

そもそもGPS時計って時刻、運動時間と位置情報を計測して、移動距離、移動速度を計算表示してくれる。さらにコースをナビしてくれたり、目的地到着時間がわかっちゃったりする。それに心拍計をくっつけたもんだからもー大変。トレーニング効果の分析やちょっとした運動生理学の講釈までしてくれる。

トリセツを奥深く読むのに飽きたら、こんなギミックで遊びませんか、
たぶんあなたは知ってると思うけど念のためね。

スントアプリ

スントだったら、エクササイズ後(つまり山を走ったあと)にアプリにデータを転送するんだけど、表示されたコースマップのたいてい右下に横三角の「スタートボタン」がついてる。

動画再生の読み込みにちょっと時間がかかるけど、勝手にスタートして3D動画で走ったコースをなぞってくれる。周囲の山との位置関係や谷の深さなどがわかりやすいよ。動画を途中で止めて、拡大縮小、移動も簡単です。地図を2Dにしたり、衛星地図を街地図にすることもできます、って知ってるかな、知ってたらごめんなさい。特に海外レースを走ったあと、コースを振り返るのによろし。

ストラバ

GPS時計をストラバにつないで、たくさんの人がセグメントを楽しんでいると思うけど、セグメントのコースを他の人と(もしくは過去の自分自身と)画面上で競走できる、って知ってるかな、つまり動くFKT。知ってたらごめんなさい。

セグメントから「比較」を選んで、選手をセレクトすればいい。黒、ピンク、青、紫などに色分けされたピンがそれぞれの選手です。

グラフの下の横三角の「スタートボタン」を押すと、ピンがチマチマと走り出してくれるし、スライドバーを任意にずらすことで、コースのどこで、どんなふうに差がついたのか、わかっちゃう。

PROFILE

内坂庸夫 | Tsuneo Uchisaka

「ヴァン ヂャケット」宣伝部に強引に入社し、コピーライティングの天啓を授かる。「スキーライフ」「メイドインUSA」「ポパイ」「オリーブ」そして「ターザン」と、常にその時代の先っぽで「若者文化」を作り出し、次はなんだろうと、鼻をくんくん利かせている編集者。
 2004年に石川弘樹に誘われ生涯初のトレイルラニングを体験(ひどいものだった)、翌年から「ターザン」にトレイルラニングを定例連載させる。09年に鏑木毅の取材とサポートでUTMBを初体験、ミイラ取りがミイラになって12年吹雪のCCCに出場(案の定ひどい目に遭う)そして完走。(死にそうになったにもかかわらず)ウルトラってなんておもしろいんだろうと、13年、UTMBの表彰台に立ちたい、自身の夢をかなえようと読者代表「チームターザン」を結成する。
 「ターザン」創刊以来、数多くの運動選手、コーチ、医者、科学者から最新最良な運動科学を学び、自らの体験をあわせ、超長距離走のトレーニングとそのマネージメント、代謝機能改善、エネルギー・水分補給、高所山岳気象装備、サポート心理学などを研究分析する。ときどき、初心者のために「100マイルなんてカンタンだ(ちょっとウソ)」講習会を開催してる。

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