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2024年12月26日

内坂庸夫

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「次のエイドまであと何km?」

レース主催者や山行経験が豊富でナビ好きな方ならご存知かもしれません、ニヤリと笑って知らん顔してくださいな。

トレイルラニングでは(レースならなおさら)次のエイドやトイレ、峠、山頂、バス停など、あとどのくらいの距離があるのか? わかっていた方がいいに決まってます。

いまここで手持ちのジェルを摂り切っていいのか? 水を飲み切っていいのか? このペースで最終バスに間に合うのか? 「あと何km?」がわかれば有利にそして安全にランを続けられます。

「POI/ウェイポイント」

紙地図や山アプリを使えば、「あと何km?」はわかるけど、立ち止まってザックからとり出して・・なんて面倒くさいなあ。手首の時計画面の「チラ見」だけで済ませたいですよね。

このコース途中のポイントは「POI(ポイントオブインタレスト)」とか「ウェイポイント」などと呼ばれて、みなさんがお使いのGPS時計のアプリやWebサイトで(コースを作るとともに)設定することができます。

「トレイルノート」

それはそれでいいんだけど、Macユーザーなら「トレイルノート」というソフトを使った方が圧倒的に簡単ですよ、という話。

「トレイルノート」は大きなMac画面でGPSデータの取り込み(インポート)、作成、編集、書き出し(エクスポート)ができます。ウチサカにとってはトレイルの開拓や、それらをつなげたコースGPSの作成、そして実走後の修正など、仕事に遊びになくてはならないソフトで、冒頭の「POI/ウェイポイント」設定もめちゃ簡単にできるんです。

A)自分でコースを作って、その中に「POI/ウェイポイント」を設定する場合は。

「旗を立てる」

1)トレイルノートのHPからDLして(無料です、安全です)、まずは「使用方法」をひと通り読んでおきましょうね。で、右隅の「鉛筆マーク」をクリック、マウスでトレイルをなぞりクリックを繰り返し、コースを完成させます。

2)コースが完成したら、右隅の「旗」マークをクリックします、これが「POI/ウェイポイント」の設定、コース上に「旗」を立てるってこと。

3)エイドや峠、山頂など任意の場所にマウスを当ててクリックすると、「処理を選ぶ-ウェイポイントを生成」と出るので、そこに「ぽんぽこ山入口」などと記入すればOK。「走男子岳」「徒渉ポイント」「フィニッシュ」など重要な場所に「旗」を立てていきましょう。

「標高グラフ」

4)右隅の「グラフ」をクリックすると、標高グラフが表示され、コースをなぞると、その位置もグラフに連動して動きます。地図上(実走ではなく)の距離、標高、斜度、標高差累積も表示されます、これすごいです。

5)完成したGPSデータに名前をつけて(たとえば「ぽんぽこ山POIつき」)保存して、お使いのガーミン、スント、カロスなどにエクスポートしちゃえばいいんです。それぞれのサイトで旗の立ったGPSデータが確認できるはずです。

「大会のGPSデータなら」

B)他の人が(たとえばレース主催者が)作ったGPSデータをインポートして、「POI/ウェイポイント」を設定する場合は。

いまどきは、国内外にかかわらず、レースコースは「PDF」と「GPS」データの公開が一般的。PDFにはエイドやウォーターステーション、ドロップバッグ、山の名、峠の名前は記してあっても、多くの場合、かんじんのGPSデータにこれらは反映されていません。レースでこそ、次のPOI/ウェイポイントまであと何km? を知りたいですよね。

なので、トレイルノートで大会のGPSデータを開いて、上記の2)から(コースが完成しているものとして)同じように始めましょう。

そして「ぽんぽこ100マイルPOIつき」などと別の名前をつけて保存して、お使いの時計にインポートすればいいんです。

「あと何km」画面表示の設定はそれぞれの時計ブランドのガイドによるけれど、スントの場合は「あと何km」のほかに「あと何分」も表示できます。スントの表示設定はこちら 文末の「これでおしまい、ではありません」を参考に。

PROFILE

内坂庸夫 | Tsuneo Uchisaka

「ヴァン ヂャケット」宣伝部に強引に入社し、コピーライティングの天啓を授かる。「スキーライフ」「メイドインUSA」「ポパイ」「オリーブ」そして「ターザン」と、常にその時代の先っぽで「若者文化」を作り出し、次はなんだろうと、鼻をくんくん利かせている編集者。
 2004年に石川弘樹に誘われ生涯初のトレイルラニングを体験(ひどいものだった)、翌年から「ターザン」にトレイルラニングを定例連載させる。09年に鏑木毅の取材とサポートでUTMBを初体験、ミイラ取りがミイラになって12年吹雪のCCCに出場(案の定ひどい目に遭う)そして完走。(死にそうになったにもかかわらず)ウルトラってなんておもしろいんだろうと、13年、UTMBの表彰台に立ちたい、自身の夢をかなえようと読者代表「チームターザン」を結成する。
 「ターザン」創刊以来、数多くの運動選手、コーチ、医者、科学者から最新最良な運動科学を学び、自らの体験をあわせ、超長距離走のトレーニングとそのマネージメント、代謝機能改善、エネルギー・水分補給、高所山岳気象装備、サポート心理学などを研究分析する。ときどき、初心者のために「100マイルなんてカンタンだ(ちょっとウソ)」講習会を開催してる。

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