世界各国のローカルレースのイイトコロ
みなさん、世界中にトレイルレースがどのくらいあるのか想像がつきますか?
ITRA(国際トレイルランニング協会)をみると、なんと約2,500(2019年)も大会があるのもご存知でしょうか。(もちろんITRAに登録されていない大会も多数あります)
私自身も日本人に人気のある大会に参加したことがある一方で、これまで日本人が参加したことがない大会にも参加したこともあります。日本人にあまり知られていないローカルレースは、規模感としては人気のある大会と比べて小さいものの、規模が小さいなりの良いところがありますので、みなさんにご紹介したいと思います。
自分のペースでレースに臨める
人気のある大会ともなると参加者が多く、日本の大会でも共通して言えることですが以下のような経験がありますよね。例えば、
- スタート前:受付に時間がかかる、宿泊先がスタート会場から遠い
- スタート後:エイドが混雑しててゆっくり出来ない
つまり、色々と周りをみながらレースに臨まなければならないということが多々あると思います。しかし、ローカルレースだと以下のような良いところがあります。
エイドでの手厚いおもてなし
サポーターがいなくても、エイドのスタッフが手厚くサポートをしてくれます。
彼ら自身、普段日本人と接する機会がない(=日本人が滅多に来ることがない)ためサポートをしてあげたいという気持ちを強く持っています。
したがって、彼らより積極的に声をかけてきますので、彼らのサポートを上手に活用しましょう。私が経験したエイドでの一番のおもてなしとして、エイド到着後に座るように言われ、水・食べ物の補給からマッサージ、細かい所だとライトの電池交換まで一歩も立つことがなくサポートをしてくれたこともありました。
※ただし、各国の風習や文化、スタッフ個人のパーソナリティによって、おもてなしにバラツキがあります
ドロップバッグが心強い相棒
参加者が多い大会だと大会が指定する袋(バッグ)を支給されることが多いですが、参加者が少ない大会だとマイバッグを利用するケースが多いです。もちろんレギュレーション上、マイバッグのサイズが指定されますが、指定より大きめのマイバッグでも大会側がOKを出してくれることが多いです。
また、人気のある大会ではドロップバックの受け取りが原則1つのエイドですが、参加者の少ない大会では複数のエイドでバッグを受け取れることが多いです。したがって、必要なだけ食料・着替・ストック・シューズなどをバッグに詰め込めば、ドロップバッグが心強い相棒となってくれます。
※ドロップバッグはロングレース限定
会場までの送迎
海外レースの選ぶにあたり障壁となるのが、現地での交通手段だと思います。大会HPのアクセスページは地元のランナー向けの情報で、最寄りの空港・駅・街からの会場までのアクセスが詳しく掲載されていないことが多々あります。
そこでご自身で会場までのアクセスを調べるのと並行して、大会事務局に送迎をしてほしい旨を相談してみましょう。海外からの参加者が少ない場合はスタッフが無料で送迎してくれる可能性が高く、また参加者が多い場合でも主催者側がバスをチャーター(有料)してくれることがあります。
自分のスケジュールに合せたレース選び
大会直前でもエントリーができる
人気のある大会だとエントリーは、レースの6〜10ヶ月前から始まります。エントリーをしたものの仕事やプライベートの都合で参加出来なくなったということが、みなさん一度は経験あるかと思います。
しかし、海外の人気のあるレース以外はおしなべて1〜2ヶ月前に締切(大会によっては1〜2週間前に締切や大会当日にエントリーもできる)となるため、数ヶ月前から事前にリサーチして自分の気になる大会をピックアップしておきましょう。
エントリー締切後でもエントリーができる
大会HPを見てエントリー受付終了であっても、必ず大会事務局に追加でエントリーできるか問合せをしてみましょう。海外のランナー向けに追加でエントリーをしてくれることがあります(人気のある大会は除く)。
また、事務局に問合せの際は、以下3点の記載は忘れずに。大会の参加条件を満たしていても、これらを追記することでエントリーできる確度が高まります。
- 海外(日本)から参加すること
- トレラン、登山、マラソンなどの実績
- 大会に参加する理由
全ての大会に上記が当てはまるということではありませんので、ご自身の気になる大会があれば積極的に事務局へ問合せをしてみましょう!