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2020年8月6日

ケロズ

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ピンク色の雪をみて思うこと Tip of the iceberg Newspaper #30

ご無沙汰しています!カナダはバンクーバーからケロズです。こちらは真夏の日差しが眩しい日々が続いていて、身体がウキウキしています。夏といえどバンクーバーは日本に比べると湿度が低く、クーラーなしで生活できるのが最高です。

家の近くで見つけたひんやりした実。イヤリングにしたい〜。

さてさて先日誕生日を迎えたんですが、生まれた日を祝うのは森の中がいい!!ということで、珍しくレンタカーを借りてManning Parkというところに4日間ほど行ってきました。

 ワイルドフラワーの芽吹き。かわいい。

マニングパークはバンクーバーから車で4時間ほどで、多くのハイキングトレイルやキャンプサイトがある州立公園。ビジターセンターでPCT(パシフィック・クレスト・トレイル)のバッジとかステッカーが売られているのをみて、初めてここがPCTのフィニッシュラインだということを知りました(いいところがゴールになってるなぁ)。マニングパークは人気のスポットのようで、キャンプサイトは朝8時から行列ができていたけれど、なんとかスポットを確保することができました。久々のキャンプ、外で寝るのってほんまに最高や~。

ブルーシート!笑

職場マネージャーが、「歩いたら超長いけど、走ったらまじ最高だから、走れ!」とおすすめしてくれた、Three Brothers(3兄弟?)というトレイルを走ってきました。全長22km、獲得標高差は480mとアップダウンが少ないシングルトラックで、めちゃめちゃ走りやすかった!

ルイぽんは日焼け対策バッチリ!
雪が残るトレイル。

しかし、3兄弟の頂上に近づくと雪が残っていてわ~い!と思ったのも束の間、

雪の色がピンク色ではないか~い!

遠くからだと分かりづらいけど…
よく見ると変だ!ってわかる!!

前に気候変動で雪の色がピンク色になることがあるっていう記事を読んだことがあって、気温の上昇に連れて今までそこでは発生したことのなかった藻が発生している、ということが書いてあった。ルイスも「あれ、確かピンク色の雪って気候変動的に良くないサインだったよね」と一言。自分の目で実際にこの雪を見る日がすでに訪れているなんて…という驚きで、美しい山の景色を前に二人で少し考え込んでしまいました。新潟の雪国で育った私も、車道で汚れた黒い雪とか、茶色の雪は見たことあったけど、ピンク色は見たことなくて、複雑な気持ちになりました。

この花はSpreading Phloxという花で、咲くまでに20年かかるそうな!その姿を見れて嬉しい!

ほんでもってつい数日前に行った別の山も同じで、遠くに見える山の一部がピンク色。2回続けて見るなんて…(涙)。こういうことに出くわすたびに、これからどうなってしまうんだろうと思ってしまう。環境問題に関して、声をあげたり、活動する人がたくさんいる一方で、貧困や精神病で毎日の生活にいっぱいいっぱいで、そんなことに目を向けられない人たちだっているよなぁと考える。私の住んでいるエリアは最近ホームレスが急増していて、ドラッグの注射針が落ちていたりと変わりゆく地域の姿を見ながらそんなことを日々考える。特に最近、自分がコロナで落ち込んだこともあって、精神の健康っていうのはほんまにほんまに大事だと強く思っているのです。

生命力を感じる植物。めっちゃキリッと立っていた!

コロナで在宅ワークが増えたり、通勤時間が減ったりして、ゆっくりできた人もいるんじゃないかな?そのペースで世界のいろんなペースをやっぱりもうちょっと落としてもいいんじゃないかな?と思う。先日日本の友人と電話していたら、「コロナの第一波が過ぎ去ってから、その分を取り返そうとして今まで以上に猛烈に働いているよ」と言っていて、気持ちはわかるけど、う〜ん、なんだかなぁと思ってしまった。もう前と同じ社会には戻らないから、長い目で見て、働き方や生き方、自然との距離感などなどを考え直す機会にしてもいいと思う。それが一人一人、そして地球の幸せに繋がるように。

カピカピの土の上に咲く花。たくましい!

今まではちょっと体調悪くても「申し訳ない」と思ってしまって働いていることあったけど、今はどんな理由であれ少しでも体調が悪かったら遠慮なく休むのが当たり前になった。というか、それがコロナ禍に置いては誰にでもできる社会貢献な気がするし、それを実践していくことで休みやすい雰囲気が生まれていくと思う(シエスタ導入したい。みんな昼寝したらめっちゃ午後頑張れると思うんだけどなぁ…)。冷たい言い方だけれど、自分が休んでもお店は回っているし、逆もしかりで同僚が休んでも「おい~!」とか思わない。みんなが心と身体の体調を整えるのが地球環境にとっても大事なんじゃないかな?と最近すごく思うから。

33歳になりました!元気です!

走るのも同じで、休むのが上手じゃないと怪我しちゃう。だからランも人生も、もうちょっと休む練習や抜くコツみたいなのを身に付ける機会を増やしてもいいんじゃないかな?と思っています。私はロックダウンが始まった当初は、「何もしなくてなんか罪悪感がある」と思っていたけど、ほんじゃあコロナ前には「ちゃんとなんかしてたのか?」と問うてみると、全然そんなことない(笑)。 だから人と比べずに、程よく息抜きしながら生きています。カナダはそういう意味ではみんな「休む」の上手かもしれないなぁ。仕事だけじゃなくって、プライベートもしかり。真昼間から公園で一人で本読んだり、寝転んだりしている人多いしなぁ。笑

分かりにくいけれど、リスがきのこを食べてる!きのこを運ぶ姿もかわいかった。

…とピンクの雪を見て、近所のホームレス、地球、走ること、休むことなどを考えさせられました。日本の夏は特に暑いと思うので、皆さん無理せずに、美味しい物食べたり、いい具合に抜きながら夏を楽しんでくださいね。ではではまた次回!ちゃお~!

追伸:写真専用のインスタグラムアカウントを作ったので、皆さんフォローお願いします〜❤️アカウント→@arctic_frog_photography

PROFILE

ケロズ | Shizuka Yoshimura

ランボー地球支部として世界を探索、いろんな人の心に窓を作ることをテーマに記事を書いています。過去4年間はカナダ2年、ニュージーランド1年、インド・ネパール半年、その後少し日本を経由して、現在はカナダの永住権を取得、バンクーバーで生活しています。今後さらに北上、極寒の地でアートとアウトドアの境目をユニークに生き抜くために少しずつ準備中。走ることが好きで、ロード、トレイル、夢の中、どこでも走ります。昼寝と動物が好きです。2014年裸で走るレース「Bare Buns Run」バンクーバー大会女子優勝。また現在幻冬舎が運営するウェブサイト、幻冬舎+(プラス)にて、「北極かえるのコモンロー日誌」も連載中。

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