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2019年4月22日

ケロズ ケロズ

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絡まった髪の毛がふきのとうを芽吹かせる#Tip of the iceberg Newspaper 20

まいどどーも!遥かカナダからケロズです。バンクーバー にやってきて3ヶ月が経過し、こちらも春らしくなってきました。

今回は食べ物と旬のお話。というのも今年2019年にカナダ政府が栄養ガイドを改定したことが話題にのぼっていたからです。

緑黄色野菜はこのくらい食べて、お肉と魚、たんぱく質もバランス良くみたいな指針、日本にもありますよね?保健室の前に貼ってある(あった)やつ。あれです。

そのカナダ最新版がこちら。

うーむうむ。まず文字から入らずに、ビジュアル重視なわけですな。要は50%は野菜と果物、25%がたんぱく質、25%が炭水化物という配分になっております。

みなさんこれ見てどう思いますか?「あ〜私こんな感じ」って感じですかね?トレイルランナーの皆さんは食事に気を遣っていることと思います。さてカナダで物議を醸したのはこの「タンパク質」の部分。注目すべきは「魚やお肉、牛乳・卵」という日本では王道のオールスターズがだいぶ隠れた感じに入っているところです。つまり主たるメッセージは「植物由来のものを食べましょう」ということらしいのです。

これに関して「そうだー!ベジタリアン・ビーガンでGo!」という人もいれば、食肉加工会社や乳製品業者からは「営業妨害だー!」との声も。またある栄養士は「この比率では人間に必要な栄養素足りないんじゃないかしら」とも。

ただ、一人一人育った土地や食べているもの、置かれている環境や体質でだいぶ違うから、一概に「これがベストだ!」と言いにくいよなぁというモヤモヤが個人的には残りました。

私はというとパートナーのルイスがベジタリアンで、2016年頃から普段はお肉もお魚もほとんど食べない生活(たまにレストランなどの外食で食べることはある)。つまり自分の食生活は極めてこれに近く、ただ我々の場合はこれで十分元気だということ。長生きするかしないかとかそういうことはわからないけれど、日々の心身の健康は十分保たれています。

あと個人的な経験で言うと、ベジタリアン生活には以下のメリットがあります!

①野菜と果物はお肉に比べると圧倒的に安く、お財布に優しい。(カナダケロズ調べ。旅を続ける我々にとってここはかなり重要!)

②お肉を冷蔵庫に入れなきゃ、みたいな不安がない。

③洗い物が圧倒的に楽チン。

④日中、仕事中に眠くならない!!
この前仕事場の同僚から「余ったんだけどいる?」ということで頂いたローストビーフのサンドイッチをそれはもうめちゃめちゃ美味しく頂いたのですが、その後思いもよらぬ猛烈な眠気。家に帰ってきてから寝る前に昼寝してから寝る、というわけわからん行動をとったほど、久々のお肉には大きなパンチを食らったのであります。

⑤お通じがサラサラ💖

⑥どんな宗教の人でも食べられる(全ての宗教ではないと思いますが、、)

⑦地球への負荷が少ない(温室効果ガスの削減などなど様々な理由がある。)

⑧最後になりますが、少しでも動物の屠殺を減らしたいという思いがある。

お肉は確かに美味しいけれど、見えないところで消えてゆく命のことを考えると必要以上に食べなくていい、と思って実践しています。またお肉を生産するにはものすごい水が必要なんですよね。インドでこんな看板を発見しました。(見えにくくてごめんなさい)

1kgあたり生産するのにかかる食べ物の水の量。牛肉はダントツです。またこんな看板も。

著者「わら一本の革命」、福岡正信さんの言葉。「食べ物と薬は2つの異なるものではない。これらは裏と表、表裏一体なのだ」と。これを見た時まさにこれだーー!と思いました。

そんな私もやはり20年以上日本で生きてきましたので、やはりお肉や魚が恋しくなる時はあります。今までの食生活を一気に変えるってのはそんなに簡単なことではありません。でもそんな気持ちに陥った時の今現在の救世主がベジパテです。一見お肉みたいなハンバーガーのパテ。原材料は大豆やお米や玉ねぎなど植物100%なんですが、私の脳みそっちゅうのは簡単に騙せてしまうんですね。完全にお肉と思って食べている。結果「お肉が食べたい、、、」という感覚は消えている、という訳です。

バンクーバーにはそういう「お肉みたいなお肉じゃないもの」「牛乳みたいな牛乳じゃないもの」のバラエティがたくさんあります。

個人的な思いとしては、人間ばかりが栄養100%っていうのはあまりに傲慢なのではないかなぁと。ない時にはないなりに、それでも生きていける、ないを楽しむ。その中で工夫するのが楽しいのだ。というか完全な栄養を摂るっていうのは細かい栄養のことを言ったらきりがないし、それを実現させるのが経済的に無理な人、地球的にも難しいんじゃないかなという気がする。そもそも一人一人みんな違う身体を持っているので、バランスを取ることが必要なんだろうなと感じています。そもそも私だって「食べ物を選ぶ選択肢がある」ということだけでも十分贅沢なことなんだろうと思います。「そんな選択肢ねーわ!」というところだってある訳で、ある意味では先進国のたわ言なのか?という気もしてくるのですが、、、。

(ピクルスやビールなどの発酵食品を作って楽しんでいます。空気中のバクテリアさんありがとう!笑)

あとは原点に帰って「旬のものを食べる」。今スーパーに行くと冬でもへたするとスイカみたいな、世界から輸入されたあべこべの季節ものが並んでいます。リンゴがいつも売ってる、ってそもそも変じゃないのか?これが私たちの食べ物に対する欲望をかき乱しているんじゃないかという気がしてならないのです。自分含め!

日本には四季があり、春には山菜、秋はキノコなどいろんな季節の食べ物があって、それらは間違いなく、大地のエネルギーをふんだんに含んでいます。ふきのとう食べた時に「うんまー!!」ってなるのは、その自然が蓄えたエネルギーのバトンを受け取っているのかなと。

(新潟の実家の母から送られてきた一枚。うちの庭はある意味原生林風で、ふきのとうが春になると生えてきます!天ぷらにして食べたい、、、。涙)

食べ物のことを考えていたら天然の鮭の母川回帰を思い出しました。天然の鮭は、生まれた川を離れて広い海で過ごしたのち、また生まれたところに帰ります。またその道の上で熊に食べられ、その食べ残しを他の動物が食べ、その一部は鳥が森へと運びます。その鮭のかけらは土に還り、森を生かしてくれます。魚が最後は森に還っていくってすごい。そんな風に自分は何か他の動植物の命のサイクルに入っているのだろうかと自問しています。

またそんな時にルイスが友人たちに送っていたメッセージを紹介します。

Just a reminder that now is the time of year when birds are making their nests, so if you clean out your old hair brush and put the hair on fences and trees they would be happy for the construction materials.

「季節は鳥たちが子育てのために巣を作る時期です。髪の毛をとかしたり、くしに挟まったままの髪の毛などあれば、木の枝や道端のフェンスにひっかけてください。鳥たちが巣を作る材料として喜んで使ってくれるはずです。」

だそうです。この前ルイスとハイキングに出かけた際に犬の毛がトレイル上にふんだんに落ちていて、なるほど、これも巡っていくんだなと思ったんです。またこのワンちゃんの飼い主によると、マジで巣作りに忙しい親鳥は、この犬の毛が生え変わる時期に、その犬の背中目掛けて突進して毛を取っていくんだとか。それほど巣を作るために必死であり、材料を欲しているらしいのです。今朝もカラスがくちばしに何本も何本も木の枝を落としながら拾い、落としながら拾い、しているのを見ました。

私の絡まった髪の毛が新たな別の命を温める。そう思うと少し嬉しくなります。食べ物の話から巡りめぐることへの話に発展しましたが、食べ物が私を作り、生かし、いろんな思想を抱かせてくれているんだと思います。みなさんも春の息吹を大地から存分にキャッチ&リリースしてください!

ではでは今日もよい一日を!チャオ!

PROFILE

ケロズ

ケロズ | Shizuka Yoshimura

ランボー地球支部として世界を探索、いろんな人の心に窓を作ることをテーマに記事を書いています。過去4年間はカナダ2年、ニュージーランド1年、インド・ネパール半年、その後少し日本を経由して、現在はカナダの永住権を取得、バンクーバーで生活しています。今後さらに北上、極寒の地でアートとアウトドアの境目をユニークに生き抜くために少しずつ準備中。走ることが好きで、ロード、トレイル、夢の中、どこでも走ります。昼寝と動物が好きです。2014年裸で走るレース「Bare Buns Run」バンクーバー大会女子優勝。また現在幻冬舎が運営するウェブサイト、幻冬舎+(プラス)にて、「北極かえるのコモンロー日誌」も連載中。

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