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2019年9月19日

ケロズ

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バイク盗まれてもバイクパッキング#Tip of the iceberg Newspaper 23

毎度どーも!またまたわたくし、カナダはバンクーバーからケロズでございます!8月末にこちらのアートフェスティバルに参加した関係で、めちゃくちゃめまぐるしい日々を送っていたんですが、それがやっとひと段落。その開放祝いと称して(?)、昨今流行っている“バイクパッキング”に1泊2日で行ってきました。

選んだ場所はバンクーバーからバスとフェリーをつないで3時間ほどで行ける、ソルト・スプリング島。私は3年前に一人で訪れたことがあったんですが、その時すでにこの島にフォーリン・ラヴ💓。アーティストがたくさん住んでいて、静かで、魔法がかかったような不思議なところなのです。

毎週土曜日にはサタデイ・マーケットが開催されていて、クラフトや美味しいものがもりもり。
子どもたちも出店してて、手作りクッキーとかを売ってるのが良かった!

今回はダーリンルイスも一緒。よっしゃいくで~!と気合いが入った出発一週間前のある日、事件は起きました。ルイスが「あれ、自転車なくない?どっか別のとこに停めたの?」というのです。いやいやまさかそんなと思ってカーテン越しに窓から外を見ると、……ない。まじでないやん!!!!涙 うそだうそだ、まじだーーーー!!!!涙

あぁ盗まれた。涙 実に虚しい。前日に鍵かけ忘れたの知ってて、でも面倒くさくて寝て起きたらこれか。あぁ虚しい。バンクーバーでは自転車の盗難が後を絶たないのです。ハラタツ~!私のバイク返せ〜!涙

さらにその数日後には他のシェアメイトも自転車盗まれた!鍵のワイヤー切られてるし!涙

しかし持つべきものは友達。同じ家に住むシェアメイトが「俺の自転車週末使っていいよ~」とあっさり。あぁ、家の2階に住む神様、ありがとう。

というわけで友人の自転車を借りてレッツゴー!

ちなみにバンクーバーはバスも電車も自転車乗せるところがあるので、フェリーターミナルまでは公共交通機関で向かいました。

これはバンクーバーの市バス。前の部分に自転車を乗せるところがある。今は収納された状態だけど、使うときは自分で引き出してロックする仕組み。

しかしここでまたもや大問題発生!

主要駅からフェリーターミナルまでのバスの本数が少なく、さらに1台のバスに乗っけられるバイクは2台まで。さらにフェリーも本数が1日3本程度と極端に少ないので、乗り継ぎがうまくいかないと、バイクパッキングどころじゃなくなってしまうのです。

てなわけでバス停に到着すると目に飛び込んできたのは、2人のライバル(バイクパッカー)がチャリとともにすでに列を陣取っている姿!ぎょえーーー!冷や汗がどわっとでたものの、列に並んでいた人たちが「5分後にもう一台くるからセーフだよ」と教えてくれてました。あぶな~!

その5分後を逃すとバスが来るのは1時間後…。私、勝ち組やん…と浮かれた瞬間、さらに後ろからまたもや1組のバイクパッカーカップルが登場。しかしこの2人、目でバイクパッカーの人数を一瞬にして数え、「負け組ですね」と即時判断、何かを言いかけたもののまじで時間がないことも同時に察し、すぐさまバイクに乗ってフェリーターミナルまで出発していきました(その後彼らを見なかったので間に合ったかは不明)。

フェリー内にはバイクがぎっしり!

と言っても主要駅からターミナルまで2時間程度かかるらしいけども…。みんなタフやな。。。そんなこんなでフェリーに乗り込んだ私たちを待ち受けていたものは、自然のサプラーーイズ!野生のクジラがこんにちは、したのです!潮吹いてる〜!!クジラのお家は海なんだよなぁ、としみじみ感動。しかもこの日はルイスの誕生日で、特別な思い出ができました。

クジラが潮を吹きながら泳いでいる。

2時間ほどフェリーに乗船し、島の北側のロングハーバーに到着!ではでは早速自転車ライドスタート!1日目の目的地は島の南側にある、Ruckle Provincial Park(ラックル州立公園)、までの23kmの道のり。

アップダウンが激しいと聞いてはいたんですが、ほんまに山あり谷ありで汗が吹き出る吹き出る。この旅で楽しみにしていたことの一つが道路上に点在する無人販売所。見つけるたびに休憩がてら止まり、野菜や果物をチェック。

野菜だけじゃなくて無人オーガニックパン屋台、無人お花販売所、無人りんごジューススタンドなどなどユニークな無人スタンドがあって楽しい。またチーズファームで採れたてヤギさんの牛乳を使ったアイスクリームを食べたりって、自分で言うのもなんですが、めちゃくちゃ最高やん。。。

ここで買ったシャロットがむちゃむちゃ美味しかった。

と寄り道ばっかで思った以上に時間がかかり、2時間ライドの予定が3時間半に。へろへろになりながらラックル公園のキャンプ場へ。ただここで一抹の不安がまたよぎる。キャンプ場の入り口にでっかい文字で「Full(満杯でごんす)」。。。このキャンプ場は早い者勝ちで予約ができないのだ。いやいやあの坂道をまた戻るなんてまじ無理だって。。。このサイン見なかったことにしよう。ということで続行。

キャンプ場に着くと見渡す限り文字通り「Full」。「まだ午後3時だけど出遅れたんか…?」とまたまた冷や汗をかいたものの、パークレンジャーが顔面蒼白の私たちに寄ってきて、「車じゃなくて、自転車でよく頑張ったな!まぁ満杯なんだけど。。。しょうがねぇなぁ!」という事でなんとか場所を確保してくれました。ありがとうレンジャー!涙

ラックル公園平和や〜。
超残念ながら海辺は満杯!涙

確保された場所に着くと、ん?バイクパッキング難民は私らだけかと思っていたらトンデモナイ!他にも多数のレンジャーに救われたバイクパッキング難民がすでにテントを張っていた!笑 バイクパッキング人気やなぁ!

なんかグルーヴ感ある!

っていうか、みんな装備カッコええな、、、。私とルイスはパニエを持っておらず、今回の旅にあたってそろそろ買うか?とも思ったものの、「いや、まずは持ってるもので工夫してやってみよう」という事で、リュックを背負ってのバイクパッキング。1泊2日だとほとんど持っていくものないし、意外といけました。しかしルイス的には「背中暑すぎ。俺は次バイクパッキング行くときは間違いなくパニエ的なもん買うね」とのこと。物欲のないルイスがパニエ買う言い出したと言うことは、本当に背中暑かったんだね。ごめんね。

25Lのパックに最低限のものを詰め込んだケロ。

12時間ほどの眠りにつき、次の朝はラックル公園を散策。静かな朝。波の音。

なんか視線感じるぜ!と思ったら君(鹿)か〜い!

想像以上に疲れていた我々は、また同じ道を戻る気に全くなれず、島の公共バスにバスを乗せて港まで戻ることに決定。こちらは200円ほどで10分の行程。って車速っっっ!笑

これでがっつり時間短縮したので、時間あったら行ってみようと言っていたMt. Erskine(アースキン山)ハイキングへ。

トレイルヘッドには、「タバコだめ、電子タバコだめ、マリファナだめ」ってカナダやなぁ。笑

このトレイルは往復2時間程度の軽いハイキングなんですが、トレイルヘッドまでの自転車登りがまじでキツかった…。2人ともきつすぎて1回ずつコケたし。

でもビューポイントからの景色はビューティフォー!しかもこのトレイルには小さな小人のお家へ通じる扉が隠されていて、それを見つけながら歩くのがアースキン流。

扉の前にお供え物みたいなんが置いてあったりする。
みんなどんな小人や妖精を想像してるんだろう、と考えるだけでも楽しい。

というわけで初めてのバイクパッキングは無事終了。自転車貸してくれた友人にはソルトスプリング島産野菜を買い、帰路に着きました。あー楽しかった。

ちなみに冒頭で話した自転車運び争奪戦のことを知り合いに話すと、他にもいろんなバスの経路や自転車だけを近くまで運んでくれる専用バスもあるんだよ、とのこと。ケロズ下調べが甘すぎた!笑

その後も現在までチャリなし生活は続き、毎日通勤&帰宅ラン。往復6kmなので、なかなかいい距離。バスを使うという手もあるけれど、こういう時ランニングという交通手段に切り替えられる身体に感謝です。

バンクーバーはすでに秋感満載で、毎朝カラッとした空が気持ち良い季節。大好きな冬まであと少しだ〜!ではでは皆様お元気で、チャオ~!

PROFILE

ケロズ | Shizuka Yoshimura

ランボー地球支部として世界を探索、いろんな人の心に窓を作ることをテーマに記事を書いています。過去4年間はカナダ2年、ニュージーランド1年、インド・ネパール半年、その後少し日本を経由して、現在はカナダの永住権を取得、バンクーバーで生活しています。今後さらに北上、極寒の地でアートとアウトドアの境目をユニークに生き抜くために少しずつ準備中。走ることが好きで、ロード、トレイル、夢の中、どこでも走ります。昼寝と動物が好きです。2014年裸で走るレース「Bare Buns Run」バンクーバー大会女子優勝。また現在幻冬舎が運営するウェブサイト、幻冬舎+(プラス)にて、「北極かえるのコモンロー日誌」も連載中。

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