アカウント カート
商品を探す

BLOG

2020年1月28日

ケロズ ケロズ

85

もしこの世界で走れなくなったら Tip of the iceberg Newspaper#26

だいぶ遅いですがギリギリ1月、あけましておめでとうございます!
地球支部カナダ駐在員のケロズです!

すぐに溶けてしまった貝殻みたいなバンクーバーの雪。

先日新潟の実家に住む両親に電話をかけたら「長岡、雪ないんだよ今年」と父。“レインクーバー”と称されるほど、冬は雨の多いバンクーバーに今年は雪が舞い降り、はしゃいで電話した矢先だったので驚いた。「いやぁもう何十年も長岡で生きてきて、こんなの初めてだよ。地球温暖化やばいよこりゃ」という。

まず両親が地球温暖化に対して危機感を持っていることにホッとした。「雪かきしなくて楽だわこりゃ」じゃなくて、「これまずいよ」と感じているんだなぁと。

毎朝仕事に行く時に山の雪具合をチェックするのが日々の楽しみ。(これはバンクーバー)

私が小さい頃の長岡の冬といえば、真っ白な雪景色。雪は音を吸収するので、静かな日々が続く。交通機関に影響は出るけど、初雪をみんな喜んだものだ。陸上競技部の頃は冬は外で走れないので、ウエイトトレーニングで春を待った。そんな季節が運んでくる圧倒的な力と厳しさが好きだった。

雪かき中のダーリンルイス。

そんな雪国の冬に変化がどんどん現れている。

私もつい最近、季節と私は密接な関係にあるんだな、ということを改めて感じていた。それは「なんか憂鬱や」という形で訪れた。といっても深刻なうつ病でとかはなくて、日照時間が短いために起こる「冬季うつ」的な状態である。北欧や寒い地域でよく見られる現象で、私がエストニアに遊びに行った時も友人たちが「あー今年も鬱が来るー!!!泣」と嘆いていたのを覚えている。

窓際で生きる葉っぱ。

そんなわけで初めて、なんの理由もなしに、「なんか憂鬱な日々」が2ヶ月ほど続いた。仕事にもいくし、ご飯も作るし、普段の生活はできるんだけど、色々と億劫なのだ。なんか力が湧いてこない。仕事が終わるとめっちゃ眠い。人に会うのも面倒くさい。まぁそもそも冬はそういうもん、とも思えるけれど、「太陽の光を見てないだけでこんなにも精神に影響を与えるのか!?」と変に考えすぎたのも良くなかったのかもしれないなぁ。

夏は太陽さんさんのバンクーバー。

そんな矢先、やっと太陽が顔を見せる日が何日かあり、本当に不思議なんだけど、ポジティブさが戻ってきた!太陽よ!ほんまにありがとう!涙笑

てなわけで気候と身体、精神・思想は連動しているんだなと思ったわけです。身体は四季をしっかりと感じている。だからこのまま気候が変動すると、私たちの身体や思考に影響が出てもおかしくないよなぁと思うわけです。

ひまわりが咲く前。

今私たちトレイルランナーが美しい山々を安全に走り抜けられるのは、まだ自然がなんとか持ち堪えているからで、この先どうなってしまうんだろうと考えてしまう。

1年前に、車の交通量が激しい道のそばに住んでいる住民にどんな汚染被害があるのか、というシンポジウムに参加したことがある。というのも、その交通量の多い道の目の前に住んでることもそうだし、バンクーバーのあるBC州では毎年大小の差こそあれ森林火災がある。そのスモークが市街地まで到達した時とか、普段交通量の多い道を走る時とかって汚染被害ってないのかな?ということが気になっていたからだ。

そのシンポジウムでは森林火災とエクササイズに関する話があり、「スモークや大気汚染物質が舞う環境において、家の中で休んでいる時と、外で走っているランナーとでは汚染物質を吸い込んでしまう量に格段の差があり、永続的に汚染物質を吸い続けると認知症になるリスクが上がったり、脳に影響をもたらすことがある」と話されていた。

そのシンポジウムでもらった資料(BC Centre for Disease Controlより)。ランニングは他のアクティビティに比べて汚染物質を吸い込んでしまうリスクが高いのだ!(外で走った場合がオレンジ色で、室内で走った場合が青色。室内はだいぶまし。)

自転車通勤してる人の調査では、少しのルート変更で身体に取り込まれてしまう汚染物質の量がだいぶ変わったりと、今の現状を「知ること」が大事だと言っていた。私も自転車&ラン通勤をしているのでそういうのはかなり気になる。大気汚染は目に見えないからなおさら不安だ。

英語なんだけれどもわかりやすく、とっても興味深い動画なので、興味のある方はぜひ!(英語字幕も設定できます)

シンポジウムの最後に、「地域のみんなで節水するためにどんな策を取るべきか?」という主催者側から住民側へ質問があり、近所のおじさんが、

「みんなで髪の毛を短く切って、シャワーの時間減らそう!」

と発言。いやそれめちゃめちゃ理にかなってるやん!笑 ユーモア大事やなぁ。

寄り道しましたが、20年以上もの間ランニングを楽しんでこれたのは、この美しい自然や、澄んだ空気、健康な状態の生態系があったからこそ。これからのランニング、トレイルランニングにはどんな希望があるんだろう。

もう取り返しのつかない段階まで来ているのかもしれないけれど、希望を捨てずに、今年も走り続けようと思います。

そんなことを考えてスタートした2020年。
皆様今年もよろしくお願いします。

PROFILE

ケロズ

ケロズ | Shizuka Yoshimura

ランボー地球支部として世界を探索、いろんな人の心に窓を作ることをテーマに記事を書いています。過去4年間はカナダ2年、ニュージーランド1年、インド・ネパール半年、その後少し日本を経由して、現在はカナダの永住権を取得、バンクーバーで生活しています。今後さらに北上、極寒の地でアートとアウトドアの境目をユニークに生き抜くために少しずつ準備中。走ることが好きで、ロード、トレイル、夢の中、どこでも走ります。昼寝と動物が好きです。2014年裸で走るレース「Bare Buns Run」バンクーバー大会女子優勝。また現在幻冬舎が運営するウェブサイト、幻冬舎+(プラス)にて、「北極かえるのコモンロー日誌」も連載中。

PICK UP

RELATED POST

商品を探す
閉じる