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2020年2月13日

マツイ

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Backyard Ultra Last Samurai Standing 2020 #1 どんなレース?

2020年2月8日、日本で初めてBackyard Ultraが高尾にて開催された。

Backyard Ultra Last Samurai Standing:https://www.facebook.com/Backyard-Ultra-Last-Samurai-Standing-102646364570891/

今回はBackyard Ultra Last Samurai Standingに参加させていただき、サポートし、感じたことを記憶が薄れないうちにまとめておこうと思った。

そうしたら思っていた以上の膨大な量になった。(そもそも私のブログはいつも長い)

という事で、4部作にしようと思う。

#1は今回のこのブログ。

どんなBackyard Ultra Last Samurai Standingがどんなレースでどんなルールだったのか。

世界各地で開催されているBackyard Ultraと日本はどう違うのか?について。

#2はレース開催中の記録。

私がサポートした選手「小山田隆二」が何時間耐えたのか。どんな状況だったのかの記録。

#3はレースが終わってみての感想

#4はなぜ出場しようと思ったのか?

誤字脱字が多く読みにくいと思いますが、お暇な方はお付き合いください。

#1Backyard Ultra Last Samurai Standingがどんなレースでどんなルールだったのか

Backyard Ultraは世界各地で開催されている。開催の基本ルールは同じ。ルール以外の部分は各国、各地でオリジナリティを出して良い。

その基本ルールとは?いったいどんなレース?というのは、前回RDのトモさんがブログで紹介してくれているので、ぜひそちらをご覧ください。

出張版トモズセオリー#11:LAST SAMURAI STANDING

トモさんのブログには、選手として出場する側のルールが掲載されていましたが、先日高尾で開催されたLast Samurai Standingには、開催場所の都合上、以下のルールが追加されました。

  • 選手はサポートクルーを付けても良いが、1人のみとする
  • サポートクルーの交代は認めない。
  • 競技中の車の移動はできない。スタート後に途中で車を出せるのはリタイアした時のみ
  • 応援に訪れる人は車で会場付近に近寄ってはいけない
  • 応援者は1000円の施設利用料を支払う
  • エイドステーションは無し。私設エイドも無し

選手が寝ないで走るのは予測していたが、サポートは1名のみで、交代は認められないという事実は、サポートクルーもかなりの体力が求められる。準備・サポート・片付けをかなり効率よく行わなければ、サポートどころか自身の休憩時間もない。

また、海外のレースBackyard Ultraではスタート会場に大会側が提供してくれるエイド(飲食ブース)があるが、Last Samurai Standingにはなし。
唯一、お湯と水の用意があるのみで、あとは各自で行わねばならない。

さて、今回のBackyard Ultraに私はいつも通りサポーターとして参加した。

いつも通り頑張って真面目にサポートするだけですが、
なぜか「漫才している」と言われます。そんなつもり一切ありません。

ご存知ない方も多いと思うので少し説明するが、私は自分自身がレースに出場する回数より、レースサポートをしている回数の方が多い。

2013年のUTMF以降、小山田隆二さん(現「道がまっすぐ」店長・スリーピークス八ヶ岳トレイルコースディレクター)のサポートをしている。

サポーターになるきっかけは、自分自身が主催しているスリーピークス八ヶ岳トレイルの開催の為に、他レースのスタート会場の様子や、エイドの導線、その他運営について、勉強したかったから。

選手として出場してしまうと、それどころじゃなくなってしまうし、実際に会場に行かないと分からないことが多い。現場に行かなければ感じられないことは山のようにある。

小山田さん自身は、大会運営の前からレースに出ていたし、走ることが好きな人だったが、当時は大会運営の為に、色んな種類・地域のレースに出てもらった。

小山田さんは走って、私はサポートしてより良いレース作りには何が必要か?を学び、吸収した。

今は100mileを生涯で1本でも多く走りたいという小山田さんの思いがあり、彼が100mileを走るときには、レースでもプライベートの練習でもサポートをしている。

さて、今回Backyard Ultra Last Samurai Standingに出場したのは小山田さん以外に15名。

小山田さんは普段トレイルランニングの中で、100mileを主戦場にしているので、今回の参加者の顔ぶれは普段のレースと大きくこ異なり、私も「初めまして」の方ばかりだった。

出場したのは、以下の選手

1.笹野 秀
2.青柳 潤
3.森下 輝宝
4.上野 暁生
5.Luiz Gustavo Moreira Sampaio
6.小林 俊介
7.ラスラピ ジェローム 
8.山野本 陽平
9.田中啓介
10.小山田 隆二
11.武井 正幸
12.宮崎 翔太
13.内田憲匡
14.藤井 昌彦
15.館野 久之
16.野口 奨太

この先このBackyard Ultra Last Samurai Standingが何回続くかわからないが、この第1回に出場した選手は、本当にすごいと思う。


何をするにも最初の1回目というのは、選手もスタッフも勝手がわからないので、難しいことが多い。

きっと、何が起こるかわからない状況でも楽しめる精神力がある人、何があっても自分自身で対応できる人しかエントリーしていないと思う。

そして、なにより、この壮絶なレースを運営してくれたスタッフの皆さん。
毎時間スタートの度に笛を吹き、チェックをし、本当に大変だったと思う。本当にありがとうございました。
心から感謝の気持ちでいっぱいです。

さて、選手は往復で6,706m、獲得標高157mのコースを最後の1人になるまで走る。

距離と獲得標高だけみれば、そんなに大したことないじゃんと思うかもしれない。実際私もここを走ったことがあるが、そんなに大変だと感じるコースではなかった。

ただ、トレイルというより舗装路の方が多く、トレイルも林道なので全体的に硬い。林道は石がゴロゴロしているから意外と走りづらい。

コース上にある料亭「うかい竹亭」「うかい鳥亭」の雰囲気が趣があり、Last Samuraiの名にふさわしい風景が広がるコース。

ただ、コース楽しいか?と聞かれたら、楽しいわけがない。
もしも楽しいコースだとしても、何回も同じところを往復するわけだから、やっぱり楽しいわけがない。
このコースに「楽しさ」を求めるなら、もっと別の意味で、自分自身で楽しみを見つける他ない。

選手はベースである高尾グリーンセンターをスタートした後、片道約3㎞ちょっと進んだ所で折り返し、再び高尾グリーンセンターに戻ってくる。
折り返し地点に、穴あけパンチが置いてあり、選手がゼッケンに書かれている周回のNo.に穴をあけて帰ってくる。穴をあけてくれるスタッフはいない。
選手が自分で開けて帰ってくる。

このNo.が書いてあるマスが意外と小さく、また穴あけパンチのつるし方が少々使いにくかったようで、どの選手も苦戦したそうだ。

林道の脇は小川が流れ、レースが進むにつれ、睡魔に襲われたり、幻覚を見た選手がその小川に落ちないよう、マーシャル(スイーパー)が選手を見守る。
実際、存在しないベンチに座ろうとした選手も居たそうで、スタッフの方々は気を使って大変だったと思う。

ということで、次回はいよいよ実際スタートしてみてどうなったのか?の記録をUPします。

PROFILE

マツイ | Yumi Matsui

Run boys! Run girls!山梨在住スタッフとして、主にオンライン業務を担当。練習嫌いの為、レース順位も体重も変動が多く、最近は自分自身の体調管理の為、年に1度100km以上のレースに出る事を目標にしている。最近は自分自身が出場するより、サポーターとして関わることが多いが、これまでハセツネ70k、ONTAKE100、STY、八ヶ岳スーパートレイル100km、ASO Round Trail100、分水嶺トレイルなど完走。スリーピークス八ヶ岳トレイルの言い出しぺとして、現在も事務局長として活動中。

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