救援物資のお礼(と“場所”について考えたこと)
今現在も被害者が出ている九州の豪雨。その被災者の支援として、TRAQ(九州トレイルランニング協会)が未使用Tシャツとタオルを被災地に送る活動を立ち上げ、Run boys! Run girls! にも協力要請が来たのが先週の日曜日。東京でランナーの方々が支援物資を持ち込む拠点になってほしいとのことでした。
もちろん快諾し、早速翌日からSNSなどで告知をし協力を呼びかけると、こちらが想像するより遥かに多くの方がTシャツやタオルを持ってお店に来てくれました。
ランニングのついでによってくれる方、お買い物ついでにものを提供してくれる方、「家にはこれしかなかったけど」といいつつわざわざTシャツ1枚を届けるために遠くから来てくれた方、大きな袋いっぱいにTシャツとタオルを持ってきてくれた方、いろんな方がいました。
そして、なんと最終的には1週間でダンボール15個分のTシャツとタオルが集まり、昨日付でTRAQの方に発送させていただきました。ご協力頂いた皆さん、本当にありがとうございました。
ちなみに、店舗への直接の持ち込み以外でも、RBRGの投稿を見て物資の提供や情報のシェアを申し出てくれたメーカー・ブランドさんが複数ありました。こちらも併せて御礼申し上げます。
ただ、九州では未だに豪雨の被害が続いています。被害にあわれました皆様にお見舞い申し上げるとともに、一日も早く被害が収まることを願っております。我々も引き続きできることがあれば協力をしていきたいと思います。
ちなみに、この出来事で一つ感じたことがありました。それは“場所”があることの大切さです。
コロナ以降、お店の運営スタイルにおいてリアルとオンラインのバランスが変わりました。お店を休業したことでオンライン販売の稼働率が上がって売上が底上げされたり、今までリアルに行っていたMTGやイベント等いくつかのことがオンラインに移行しました。それは単純なバランスの変化というより、お店にとっては進歩と言っていいものでした。
世の中においても、その様にコロナを境にリアルがオンラインに置き換えられたケースが色々有るし、今後もそういう動きは続いて行くと思っています。
そんな中でも、リアルにお店がある意味というのは決して無くならないと思います。例えば、店頭ではとても良く売れるシューズもオンラインではそれほど売れませんし(しっかり足にあったものを選んでほしいのでそれでいいと思っています)、休業する前のお店には様々な相談事をもったお客さんがたくさん来ていて、営業再開してからもまたそういうお客さんが戻りつつあります。
僕たちも、みんなの生活にオンラインの比重が増えている今だからこそ、リアルにお店が存在する意味をより追求していきたいと思っています。
そんな中で、今回の「お、ランボーで救援物資を集めてるらしいよ」「ちょっと持っていこうか」という感覚でみんながお店にきてくれたこの感覚、これってリアルな”場所”があるからこそだと思うんですよね。
いずれはこういう“場所”の感覚もオンラインに移行していくのかもしれませんが、少なくとも今の時点では「いざという時にみんなの集まれる、そして人の役に立てる場所を作れてよかったな」と思ったし、今後リアル店舗の意味を更に考えるときのヒントになるなと思いました。