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2020年8月12日

アサイセンセー

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初心者にやさしくありたい

 気が付いた時には山を走っていたという世代がもういるという話しは前回書きましたが、まだまだ大人の部活動の雰囲気が強いトレイルランニングです。部活動を始めるには仲間にお試し体験に連れて行ってもらうか、勇気を持って短いレースにエントリーしてみるという方が多いのではないかと思います。調べれば情報は出てくるけど一人でいきなり山を走りに行ってみるという方は少ないのではないかと。迷子になって遭難するのは怖いですし。

  長くトレイルランニングを楽しんでいる方も多くいますが、徐々に興味が拡がっていき大会にはほとんど出ていないという方も増えているように思います。多様性があるのも山の楽しみであり、トレイルランニングをきっかけとして山に文化に触れるという方も多くいます。特にコロナ時代で大会中止も続いていますので他の楽しみを見つける方も多くいます。


 いつになるか分からないけどコロナ前のように大会を開催しても定員割れ、アウトドアメーカーも盛り上がりに欠ける、プロトレイルランナーなんて成立しない、そんな時代になってしまうことも大いに考えられます。始める人が少なければトレイルランニング人口は減っていく一方です。今あるから5年後10年後に同じようにあるとは限らないのです。 山を走りにいくという初心者が増えていくことは業界が成立して行く為にもとても大事なことです。

10年程前のトレランのレースではまだまだトレランらしい装備の選手ばかりではなくて、マラソンと同じ服装で参加賞が入っていたパワーバーバッグにペットボトル入れて参加している方もいました。山のリスクを分かってない!のも事実なのですが初めての方々が安全に参加出来るのはレースだからでもあります。コース誘導やエイドもあり救護担当もいます。自分で山に走りに行くよりもどれだけ安全か。早く走ることを競うレースばかりになってしまうとこういう参加者はいなくなりますね

遠いむかしのレースの記憶より

  自分自身も山に行くつもりはない生活からアウトドアスポーツの業界に仕事として関わりました。安全管理に関わる活動をする上でも山の常識なんて全く知らないところからのスタートでした。学ぶ環境が少ないなと思い続けてのちにセルフレスキュー講座も主宰しています。スポーツとは体力勝負だけではなく知的な活動ですから。

 トレイルランニングに関わる事業者は初心者向けの知識講座や体験の機会など必ず実施するとか何とか協会が決めてもいいぐらいことだと思っています。なかなか集客も難しいし、予算的にも合わないことが多いとは思いますが、草の根活動・畑を耕す作業です。初心者でも参加しやすい地域密着草レースとかいいですよね!そんなことも知らないのか!?と言われない場を多く作っていきたい。白くま隊の活動はエクストリームなレースサポートが多いのですが、穏やかのんびりなイベント運営こそよろこんで担当します。もっと生活や他の文化と近いところで体験出来る機会が増えていって欲しいです。

PROFILE

アサイセンセー | Takayuki Asai

Polar Bear Trainer’s Team 代表
山に入るアスレティックトレーナーチーム白くま隊
トレランレースでは救護やケアブースを担当 安全に元気に走るために必要なセルフレスキューやケガの予防に必要なコンディショニングメソッド 専門性が高いスタッフが代筆として登場するかも
トレラン業界に関わって 1 0年越えていまだレースには出走したことありません。

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