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2020年11月11日

アサイセンセー

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出血したらどうする!?

2020年はコロナ禍でもあり大会が少ない&人を集めるのもどうなの?という時期でもありトレイルランナーのためのセルフレスキュー講座もお休みして(サボって)いました。不定期開催ながら40回以上開催している講座来年は開催していきましょう。

セルフレスキュー講座で必ずご紹介していることに「出血対応」があります。

転倒した時に膝や手のひら、張り出た木の枝や岩に頭をぶつけることもあります。年間を通じて大会救護をしていると年に数件は病院で縫合しないといけないような症例も発生します。では大会ではない練習の時だったらどうしますか?文字通りセルフレスキューで対応する必要があります。

まずは止血をしたいけど、その前にグローブをしましょう。

MTBレースでの写真です
グロくないのを選びました。。

自分の血液ならば素手で触ってOKですが誰かをちょっとお手伝いという場面では血液には絶対触れない事!HIVや肝炎など血液を媒体として感染するウイルスがありますのでお互いを守るために重要なことです。

グローブがない時は触れないということになりますがビニール袋など代用(信頼は出来ないかも)出来るとされています。穴が空いているかは保障出来ませんが。

ひと昔前まではゴム手袋と言ってラテックス素材が主流でしたがゴムアレルギーの心配もありますので「ニトリルグローブ」が一般的となってきました。2枚1セットならば嵩張らずに持つことが出来ますのでファーストエイドキットに入れておくと便利です。

全身で血液量は体重kg×80ml程度血液があるとされます。
そのうち3分の1ぐらい出血すると命に関わる場合があるそうです。

体重 60kgの場合 総血液量約4.8L
危険なライン→1.6Lということになります。
垂れるぐらいに出血をするとびっくりするけど、少し流血したぐらいでは命の危険はないので落ち着いて対応しましょう!

★覚えておきたい止血法


直接圧迫法:血液を吸収出来る清潔なものを傷口に当てて圧迫します
※出来れば滅菌ガーゼが望ましい なければその次に清潔そうなものでOKです

出血が多い場合も同じ対応になりますので、落ち着いて強く圧迫しましょう。数分すると出血のいきおいは落ち着いてくるはずです。

ガーゼなどの上からテーピングや手ぬぐいなので締めるようにしても直接圧迫止血の効果が得られます。実際に悪天候時に出血対応を風の強い尾根でご自身でしていて低体温症に移行した症例もあります。風はしのげる場所で実施して体温の低下は避けるようにしましょう。

あると便利グッズのご紹介 「ヘモスタパッド」

ハサミで切って使うので必要そうなサイズに切っておきましょう

アルギン酸カルシウムという昆布なのに含まれる成分が含まれて非常に止血効果が高い保護材です。ハサミで切って白いフカフカした方を傷口にあてます。ガーゼを当てた時のように剥がす時に激痛ということもなく傷口へのストレスは少ないです。

いざという時は結構焦ったりするかもしれませんので、出血した時はこれを使うと決めて使う資材も一つにまとめおくと便利です。気温が低く風が強い時は止血対応している間に低体温症に移行することもありますので手際よく対応出来るように用意してみて下さい。改めてファーストエイドキットを見直すきっかけになればと思います。

PROFILE

アサイセンセー | Takayuki Asai

Polar Bear Trainer’s Team 代表
山に入るアスレティックトレーナーチーム白くま隊
トレランレースでは救護やケアブースを担当 安全に元気に走るために必要なセルフレスキューやケガの予防に必要なコンディショニングメソッド 専門性が高いスタッフが代筆として登場するかも
トレラン業界に関わって 1 0年越えていまだレースには出走したことありません。

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