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2021年12月6日

ケロズ ケロズ

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負けたチームに勝ったチームがビールを奢るカーリング

極北の地、ドーソン・シティはすでにマイナス40度の世界。朝日が登るのが12月4日現在で午前11時46分。アート学校の授業が真っ暗な中スタートするのが未だに慣れない(そして眠い)。寒すぎて外に出るのも億劫な日が多々あるけれど、先月からランニングに変わり、カーリング始めました!

ストーンを投げる練習中のケロズ。

カーリングってオリンピックでしか観たことなく、正直興味が湧いたこと今までなかったんだけれど、ここドーソン・シティでは人気スポーツの一つ。町中にカーリングのリンクがアイスホッケーのリンクと一緒に併設されていて、毎日様々なプログラムが組まれている。私が参加しているカーリング・リーグは週に1回他チームと対戦する。

リンクは2レーンあって4チームが競いあい、毎回賑やかな雰囲気。

リーグ戦の期間は11月から3月末までで、料金は一人につき$75(6500円)。私はクラスメイト4人とチームを組んで毎週月曜日の学校終わりにカーリングを楽しんでいる。未経験者もウェルカムで、アイスリンクが開いてからすぐに未経験者のためのカーリング講習会があり、参加してきた。

クラスメイト4人組のチーム。

レクリエーションセンターのスタッフがめっちゃ元気に2時間みっちり指導してくれる。ストーンの投げ方、スイーパーと呼ばれる箒みたいなブラシでアイスリンクを磨くテクニック、ストーンが真っ直ぐ遠くまで行くようにする練習などなど基本的なルールからアイスリンクの清掃の仕方まで教えてもらえるフルコースだった。

たった1回の練習で次の週にはすでにリーグ戦がスタートすると聞き、全員カーリング初心者(というか未経験)の我がチームは「大丈夫なんか?」という不安がよぎったけど、講師の人が最後に夢のような言葉を放った。

「あ、ちなみにここドーソンのカーリング・リーグは特別なルールがあって、勝ったチームが負けたチームにドリンク(お酒でもフリーアルコールでもどっちでも)を奢る、さらにリンクの掃除も勝った方が行うしきたりになってます」

なぬ!!!!!つまり私ら毎週ここに無料のビール飲みに来るってことやん…!笑

その言葉を聞いてからチーム全員めっちゃやる気が湧いてきて、「負けよう!」とまではいかないけど、肩の力ががっつし抜けた。事実、今現在毎週全敗で、「月曜日はカーリング」というより「フリービールを嗜む月曜日」という感じのスタンスでスポーツを楽しんでいる。このリーグをやってていいなぁと思うのが、対戦するチームの人たちは経験豊富な人たちがたくさんいて、いろいろアドバイスをくれること。

1回の試合につき一人2投ずつ投げる。

あとカーリングってランニングと違って体力勝負というより、集中力の頭脳戦みたいなところがあるのが面白い。これは今までやってきたスポーツにはない新鮮さ。特にドーソン・シティは真っ暗で極寒の冬が続くから、カーリングはソーシャライズするためにめっちゃ機能している。

ドームと呼ばれる展望台から見たドーソン・シティ。

お酒を奢るルールも、対戦後みんなラウンジでゆったりおしゃべりしてから帰るのに一役買っている。他のチームを見ていても、対戦前にちょっと早くきてみんなでお茶飲みながらおしゃべりしているチームもよく見るし、このアットホームなスポーツがすでに好きだ。

マイナス40度の特権はオーロラが観られることだな〜。

スポーツが人々の集まる場所を作り、助け合ったり、笑い合ったりできる「場」を作ることのありがたみをドーソンにきてから強く感じる。長い冬がまだまだ続くし、太陽の光が足りなくて憂鬱になるともよく聞くけれど、今の所スポーツのサークルに入っていれば大丈夫なんじゃないかという気がしている。

PROFILE

ケロズ

ケロズ | Shizuka Yoshimura

ランボー地球支部として世界を探索、いろんな人の心に窓を作ることをテーマに記事を書いています。過去4年間はカナダ2年、ニュージーランド1年、インド・ネパール半年、その後少し日本を経由して、現在はカナダの永住権を取得、バンクーバーで生活しています。今後さらに北上、極寒の地でアートとアウトドアの境目をユニークに生き抜くために少しずつ準備中。走ることが好きで、ロード、トレイル、夢の中、どこでも走ります。昼寝と動物が好きです。2014年裸で走るレース「Bare Buns Run」バンクーバー大会女子優勝。また現在幻冬舎が運営するウェブサイト、幻冬舎+(プラス)にて、「北極かえるのコモンロー日誌」も連載中。

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