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2022年5月16日

クワバラ

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Jr TRAIL RUN in 武田の杜に参加してきたよ!

桑原です。先週末はずっと出たかったレースに参加してきました。と言っても僕のレースではなく息子のレース、宮地藤雄さん主催のジュニアトレイルランです。参加してかなり色々感じたので、超久しぶりにレースレポートなんか書いてみました(なんと2015年の奥三河以来笑)。主に親バカ目線なんですがよければお付き合いください。

逗子や横須賀などで宮地さんのジュニアトレイルランが盛り上がっているのはずっと横目に見ていました。しかも、単純な大会としてだけでなく、大会をきっかけとして若年層のトレランそのものが盛り上がっているというのをビシビシ感じていて、地に足のついた活動が素晴らしいなと思っていました。

改めて見てみると、一番長く開催されているTOKYO Jr TRAILRUNは今年の10月で14回目の開催になるそう。すごいですね。

( https://www.jr-trail-running.com/ より)

一方で自分はといえば、中々息子と一緒にトレランをする機会を作れずやきもきしてたりしてたんですよね。でも、無理に走らせるのもなんか違うよねって思いもあったりして。

ところが、昨年くらいから息子がランニングに興味を持って自分から走りたいと言うようになり、平日朝に高い頻度で家の近くの1.5kmを一緒に走るようになりました。息子は最初は走るのにも集中できなかったり、父親の圧が嫌で走りたくなくないときもあったみたいだけど(苦笑)、そういうのも乗り越えてランニングがより好きになり、自らトレランにも挑戦したいと言うようになったので、一番近い日程で開催予定だったジュニアトレイルランの山梨大会にエントリーしたというわけです。

昨年から意外と飽きずに走っています。

5歳の息子がエントリーしたのは未就学児の部。保護者が一緒に走れるということで僕もすごく楽しみだったし(伴走できるのは一番年少のこのカテゴリのみ)、息子もシューズを買ってもらったりして、ずっとレースが待ち遠しかったようでした。ところが、当日本番を前にして息子がちょっとナイーブに「1番になれなかったらどうしよう…。」とか言い出すんですよ。

父的に順位なんて本当に気にしてなかったんですが、息子の気持ちとしては、幼稚園の友達でもほぼ毎朝1.5km走ってる子なんかいないし、ランニングが自分の好きなことかつ特技と思ってる分、勝ちたい、勝たなきゃと思ったみたいです。その気持ちは悪くないと思いつつも、楽しんで走ってほしいし、幼稚園にはいなくてもここには速い子がたくさんいるとも思ったので、「順位は気にしないでいい、その代わり思いっきりやることと、たのしんでやること」という約束をして一緒にスタートに向かいました。

そしてレースがスタート。普段のロードランが効いているのか、最初のフラットパートで2位につけます。コースは全長1.2kmなので最初から手加減なし、でも1位の子は結構速くて追いつけなさそう。そうこうしているうちに最初の上りパートがやってきます。ペースが落ちるかな?と思ったけれど、頑張ってそのまま登りきります。続いての下りパートは結構うまくて勢いを殺さずスピードに乗って駆け下り、前の子との差を少し詰めることができました。「あれ?お父さんより下りうまいぞ?笑」

距離1.2km 獲得標高33mのコース

下りきるとしばらくまたフラットのパート。ずっとアクセル全開なので既に苦しそうだけど、後ろの子が差を詰めてきました。その子のお父さんの声が聞こえます「どうする?いくか?もうちょっと待つか?」どうやら、ペースをコントロールして抜くタイミングを探っているようです。余裕あるなと思っている間もなく、スパートをかけて抜きにかかられました。

意外だったのが、並びかけられた息子が張り合ってスピードアップしたこと。普段は優しくてそういう闘争心はないかと思っていたので、ちょっと驚きがありました。ただ、その子のペースについていくと、完全につぶれそうなので「無理しないで」とセーブさせます。

そこからはレースも終盤。最後に長めの上りを登って下るとゴールですが、ここまでのハイペースがたたったか、上りで流石にペースが落ちて4番手、5番手の子がすぐ後ろに迫ってきています。足ももつれだして2回ほど転倒。2回目は割と派手に転んで泣きそうになっていたので「ゴールしてから泣こう!」とちょっと熱血系の声をかけてしまいました。順位は気にするなと言いつつも、ここまで来たらいい結果を指して自信をつけてほしいという、親の欲も出てきてしまっています…。でも切り替えてしっかり走り出した息子。うぅ、尊い…。

そんな感じで身体も心も弱っていたところ、4番手の子が息子を抜きにかかりました。流石にもう無理か…、と正直思ったんですが、息子君また負けん気の強さを見せて抜かせずに前に出ます、そしてそのままペースアップ。まだ頑張れるのね。マジで感心しました。

ここまで来たら後は下ってゴールするだけ、息子を先頭に3~5番手までが団子状態なので一瞬たりとも気が抜けません。ひたすら声がけをしながら息子の後ろを走りますが、最後は得意の下りをしっかり走りきってなんとか逃げ切り3位でゴールすることができました。

最後の下りを駆け下りる息子(中央)と私(左) 宮地さんのinstagramより

もう父としては感激しまくり。いつもランニングを頑張っているとはいえ、ジュニアトレイルランのレースに出るような子たちは速い子も多いと思っていたので、本当に順位は気にして無くて、初めてのトレランで息子が山を走ることを好きになってくれればそれで良かったんです。

それが、普段ふざけてばかりの息子の本気の姿や闘争心を思いがけず見ることができて、参加の母数がそれほど多くないとはいえ入賞までするなんて。でも息子は「すごいじゃん!やったじゃん!」の声がけにもなんか反応が悪い。どうしたのかな?と思って様子を見ていたら、椅子に座って小さく泣いていました。どうやら1番になれなかったのが悔しかったようです。そんな気持ちも湧くんだなー。色々いい経験になったねぇ。

とはいえ切り替えが早いのも子供の良いところ。しばらくすると気持ちも落ち着いてケロッとしてました。悔しさはあったものの、毎日の積み重ねが身についてる実感も湧いたみたいだし、もっと走ったり山に行ったりしたくなったみたいです。本当に参加してよかった(号泣)。ちなみに父親に似ず下りが上手に見えたので「上りと下りどっちが好きだった?」と聞くと、意外にも「上りの方がきつかったけど、きついのを頑張る感じが好きだから上り」とか言いいだす始末。何この人?トレラン向いてるじゃん…。

表彰式。賞品でお菓子をもらってご満悦でした。

そんなこんなで、父子ともに想像以上に多くのものを得た、はじめての親子トレイルランでした。息子も来年から小学生で、カテゴリ的には上級生に混じることになるし、親が伴走できるのは未就学児の部までなので、幼稚園のうちにもう少し大会に出たいなと思っています。東京や神奈川は今回の大会よりレベルが高くて入賞なんかも難しいのではないかと思いますが、この歳で自分が好きとか頑張りたいって思えるものができたこと、そしてそれがトレランということ(それも父の無理強い無しに)が何よりありがたいので、やる気と楽しみのバランスを上手く取りつつ、長く続けてくれればいいなと。何よりこれから一緒に山に行けるのが父ちゃんなにより嬉しい!

丁度同じ大会に来ていた友人も「子供が楽しそうにしてくれてて、トレイルランニングは大人の趣味にとどめておくのはもったいないなと思いました!」と言っていて、それは本当に同感。

そして子供がトレランを始める場合って、場所や安全面の問題等もあるし、こういう形でレースから始めるのは大人の場合以上にいい選択肢だなと改めて思いました。子供のトレランデビューを考えている方、ジュニアトレイルランを是非ご検討下さい。

主催者の宮地さん、運営の皆さん、楽しい機会を頂き本当にありがとうございました!

PROFILE

クワバラ | Kei Kuwabara

Run boys! Run girls! 店主。体重が増減しがち。その分ダイエット得意がち。2020年に何かの大会で10位以内に入るプロジェクト」通称「にな10」を立ち上げるもコロナ禍やなんやかんやで頓挫。UTMF、UTMBや、Pine to Palm(Oregon / 100mile)、OMM (UK)などを完走しています。

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