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GEAR

2022年7月22日

クワバラ

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こだわりランナーの一番人気ランニングショーツ/ patagonia Endless Run Shorts

オンラインメディアmarkで公開されている patagoniaは常に新しい定番を作り続けている という内容から派生した、patagoniaのギアレビュー第2弾です。

第1弾は、Ridge Flow Shirts / リッジ・フロー・シャツをご紹介しましたが、今日は第2弾としてショーツのご紹介。

 

Endless Run Shorts / エンドレスランショーツ

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エンドレスランショーツは、2020年春にパタゴニアがコアトレイルランナー向けにローンチしたHEK(High Endurance Kit = ハイエンデュランスキット)シリーズのショーツ。

日本でも発売直後から多くのランナーの注目を浴び、発売開始から2年経った今でも評価の高いモデルです。RBRG界隈でもこだわりのランナーに多く支持者がいる印象で、大ヒットというより隠れヒットモデルといった感じでしょうか。今年2022年のUTMFでも結構履いてる方を見ましたし、僕自身も愛用しています。

そんな人気ショーツのレビューを何故今頃書いているか?それは、すぐ欠品してしまうため、レビューを書く暇がなかったためです笑!

今年はかなり在庫もしっかり確保したので、改めてこのショーツの魅力をしっかり伝えていきますね。

まず、このショーツ、大きな特徴が二つあります。
 

通気性+αを確保するフロントパネル

エンドレスランショーツは、ショーツと言っていますが構造的にはほぼハーフタイツです。タイツのメリットとして足の動かしやすさがありますが、一方で弱点として高いフィット感が故の蒸れや股間周りのラインがはっきり出てしまうことがあります。

ですがこのショーツは、フロント部分に、Pertex® Quantum (シェルジャケットに使用される超軽量のナイロン)を配置しています。これが一つ目の大きな特徴で、タイツの持つ弱点を解決してくれているんです。

フロント部はこの生地とインナーショーツに使われるような薄手の生地の組み合わせになっていて通気性を確保。それによって蒸れを解決しています。

今期モデルだと、フロント部とバック部のカラーが一緒なのでわかりにくいんですが、旧カラーはここがツートンになっていてわかりやすいので参考までに貼っておきますね。

販売終了の旧カラー、生地感の違いが伝わるでしょうか?

また、このパネルがあることによって股間のラインがピッタリせず、タイツが苦手な日本人的が心理的に抵抗なく履けるようになっています。一方で後ろ姿はまぁまぁタイツ感がありますが、これを気にする声は聞いたことがないですね(後ろ姿は自分で見えないってのもありますが)。

ちなみにタイツって暑い夏だとどうなの?って思う方も多いと思うのですが、薄手のランニングショーツは汗でびちょびちょになると肌に張り付くというデメリットがある一方、タイツだと肌への張り付きがないので汗のストレスがむしろ少なかったりします。僕は30度を超えるレースで20時間近くこのエンドレスランショーツを履きましたが、暑さや汗のストレスをほとんど感じませんでした。

もちろん体感温度の感じ方には個人差がありますが、今の時期(7月)でも履いてるランナーは結構見かけます。タイツだと下着をつけなくていいというメリットも感じていますが、下着を履く人と履かない人は半分ずつくらいの印象ですね。直接履くことによる股擦れに関しては、ワセリンやクリームなど塗れば大丈夫な感じです(その辺はご自身でちょうどいい方法を見つけてください)。

 

大容量&揺れない3ポケット

次の特徴がポケット。このポケットがあるからエンドレスランショーツを履いているっていう人も多いのではないか、というくらいよくできています。

背面中央ウエスト部と両サイドに3つの大きなポケットがあります。

ポケットは全部で3つ。背面ウエスト部中央とお尻両サイド上部で、全てのポケットが大型スマートフォンが入るサイズです。

そして、両サイドのポケット位置がお尻側両サイドの上部にあるっていうのが秀逸なんですよね。

過去に様々なショーツを履いてきて、この位置のポケットに物を入れるのが一番揺れない、という印象があります。スマートフォンの様な大きな物もこの位置に入れて走るとストレスがとても少ないです。

であるにも関わらず、この位置にポケットを配置しているショーツがとても少ない。特にハーフタイツだと、ポケットは両サイドのもう少し下に配置されているものがほとんど。この位置だと、少し重さのあるものが入ってしまうと結構揺れるんですよね。

僕はトレイルランニングにおいて”ポケット”ってとても大事だと思っています。様々な荷物に素早くストレスなくアクセスするには、小分けに収納するのが一番だからです。フロントに大きなポケットをポケットを多数配したベスト型ザックが今人気なのも間違いなくその理由からでしょう。

そういう意味で、ショーツに大容量の揺れないポケットがあることはランナーのストレスをかなり減らしますし、状況によってはザックの容量を減らして軽量化することにも繋がります。

ちなみに、スマートフォンって、ザックのポケットに入れちゃうと胸に当たったりして気になるし、意外とさっと出しにくかったりするので、僕はこのエンドレスランショーツや山と道の5ポケットショーツのようなお尻脇上部に収納するのが一番収まりがいいと感じています。
 

その他スペック

大きな特徴は上に書いた二つなんですが、その他のスペックも紹介しますね。

<< メーカーによる紹介文 >>

山を走るアスリートのためにデザインされた一体型システムを担うショーツ。両サイドと後部にポケットを備え、前面に追加したパネルが通気性を促進し山での長時間のランニングに最適。本体はリサイクルされた漁網を使用し海洋プラスチック汚染の削減に貢献する、ネットプラス・ポストコンシューマーリサイクル・ナイロン74%/ポリウレタン26%素材のニットを使用。フェアトレード・サーティファイドの縫製を採用

重量 153g

素材
本体:リサイクルされた漁網を使用し海洋プラスチック汚染の削減に貢献する、5.7オンス・ネットプラス・ポストコンシューマーリサイクル・ナイロン74%/ポリウレタン26%のパワーストレッチ・ニット。吸湿発散性と柔軟性を高めるミドリ・バイオソフトを施し、ハイキュ・ピュア防臭加工済み。
フロントパネル:1.5オンス・パーテックス・クアンタム・ナイロン100%(リサイクル・ナイロン54%)ストレッチ・タフタ。DWR(耐久性撥水)加工済み。フェアトレード・サーティファイドの縫製を採用

ちなみに、現在発売中のモデルはマイナーチェンジした2代目モデルで、初代モデルとの変化は以下の二つ。生地は変わりましたが、重量は変化していません。

<< 股下 >>
旧:5インチ(12.7cm)
新:6インチ(15.24cm)

<< 本体生地 >>
旧:リサイクルポリエステル79%ポリウレタン21%
新:ネットプラスのポストコンシューマーリサイクルナイロン74%/ポリウレタン26%

 

みんなの声を聞いてみた

最初に”RBRG界隈でもこだわりのランナーに多く支持者がいる”と書いたこのショーツ、Run boys! Run girls! Trail Running Clubのメンバーにも愛用者が多数いるので、ちょっと使用感を聞いてみました。みんな前のめりに回答してくれて、改めてこのショーツの魅力を感じましたね笑。

フルマラソンから100マイルレース、富士登山までほぼいつも履いてます。スマホやジェル数個であれば、サイドのポケットに収納できて全く揺れないので走っても邪魔にならなし、何より必要なときにアクセスしやすい所が気に入ってます。耐久性も悪くないと思いますが、よく使うので色違いでもう一本購入を検討しています。

愛用してます。ロードもトレイルも使いますが、スマホ、ジェル、ハンドボトルだけ持つミドル~ロングのロードでよく使いますね。ポケットが秀逸で、スマホが揺れないのがやはり最高ですね。あと、上にロングパンツ履いてもゴワゴワしないので、寒い時期のレイヤリングもやりやすいです。モモが太くてもそれなりにサマになる(と思ってる)シルエットが気に入ってます。

旧型、新型で計3点を持っています。エンデュランスランショーツが素晴らしいのは、着用感はハーフタイツなのに見た目はハーフパンツという点です。自分はハーフタイツで下半身のラインがくっきりしてしまうのがどうしても許容できません。ただ、このギアはその懸念点をクリアしています。他のメーカーに似たギアがないのは、パタゴニアの独創性を物語っているなーと感心します。

よい点は他にもあります。大雨や大量の発汗で濡れても裾がペタペタ貼りつかない。快適ですし、どれだけ濡れても足さばきがよいのは素晴らしいです。また、気のせいでしょうか、新型が生地感が軽やかになっている感じがして、軽快さが向上しているような。色違いをどんどん出してほしいです。

一番最初のをXS、Sと使用しています。以下使用感ですが、ここ1年くらいレースではほぼこれ一択です。
・締め付けはサイズによるがきつくはない。
・左右のポケットは配置、大きさ共ベストでストレッチも固めなので揺れない。ウエストベルトを着用しても干渉しない。
・フロントがエアシェッド素材のため真夏はやや暑い
・真ん中のポケットは中心に縫い目があって小さいので使い道が少ない。

私の場合、豪雨と言われるくらい異常な汗かきなので、夏場はランパンの裾から汗がしたたり落ちて、ラン後にお風呂に行くときなど、パンツから乾ききれない汗を床にたらしてしまい、困っていました。タイツだとそれが無いので良いですね。

それと、タイツにしては1枚布が上に貼ってあるので、恥ずかしさが軽減されますw

そんな汗かき状態で使用していますが、股擦れはあっヤバいかもと思った時に天狗バームなどを塗れば大丈夫なので、あまり気にするレベルではないのかなと思います。最後に、丈が長くなったのは、自分的にはマイナスでした(やっぱり暑い)。元の丈に戻して欲しいと思っています。

初期モデル愛用者です。一番のお気に入りポイントは、サイドポケットの位置と深さ。

大型スマホを入れても、入れてるのを忘れるくらい足とお尻に干渉しません。ウィンドシェル、ソフトフラスクも入ります。

締め付け感もあまり気にならず。(他メーカーは気になるものもあり。)絶妙なストレッチ具合なので、物が飛び出す心配が無いんですよね。

このタイツを買ってから他のタイツを買い始めたのですが、サイドポケットの使いやすさはパタゴニアがダントツです。(腰ポケットは使いにくい)

もっこり具合も気にならないのもポイント。直穿きでも試しましたが、擦れは少し気になりましたので、それ以来はインナーは履くようにしています。

一軍ボトムスです!

昨年の9月に買いました。ウェスト73、ヒップ82、もも周り52(太い…)でSですが、コンプレッションタイプのタイツに比べると締め付けはずっと緩く、見た目にも分かる程度です(一緒に走ってる人から「大きめ?」と言われました)。インナーは履いてません。

汗かきで、一度だけ4時間超えのロードで股擦れが少しありましたが、それ以降はテングバーム併用であれば問題ありません。サイドのポケットがやはり使いやすい!古くて小さいiPhoneですが、入れてても全く気になりませんし、小銭を直接入れておいても音がしません。転んだらiPhoneアウトだなぁ、と思いつつも意外と腿のサイドは打たないようで、今のところノントラブルです。

最近、履いてる後姿を撮ってもらったのですが、当然ですが普通にタイツ姿ですね…笑長さはもっと短くてもイイなぁ、という感じで、長時間の動きでは裾が伸びて、全く締め付けていない(隙間が空く)状態になることもあります(この時に上に引き上げるとモッコリ感が増すので注意ですね)とにかくストレスなく走れる、稀有なウェアだと思います!

みんなが、エンドレスランショーツを気に入っているのが伝わりましたかね?

ちなみに、多くの方が言っている現行モデルの丈の長さですが、確かに履いてすぐはちょっと長いなと感じますが、僕は走っているうちに気にならなくなっちゃいます笑。

また、タイツ部分の素材がネットプラスのポストコンシューマーリサイクルナイロン74%/ポリウレタン26% に変更になっているのは、patagoniaが環境への配慮から多くの商品でネットプラスのリサイクルナイロンを採用しているという側面が一番大きいと思うんですが、その変更に対するネガティブな声はまだ聞いていませんね。

いずれにせよ、みんなのレビューからも伝わるように、細かいデメリットを差し引いてもメリットが大きく勝る、そんなショーツだと思います。

「ハーフタイツスタイル、抵抗あるんだよなぁ…」って方は結構多いと思うんですが、履いたら絶対「これいい!」ってなると思うので、是非チャレンジしてみてください!!

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PROFILE

クワバラ | Kei Kuwabara

Run boys! Run girls! 店主。体重が増減しがち。その分ダイエット得意がち。2020年に何かの大会で10位以内に入るプロジェクト」通称「にな10」を立ち上げるもコロナ禍やなんやかんやで頓挫。UTMF、UTMBや、Pine to Palm(Oregon / 100mile)、OMM (UK)などを完走しています。

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