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2023年2月8日

アサイセンセー

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危ない場所で事故は起きない

トレイルランニングイベント救護担当をしているとエイドステーションでは地元の方とのやり取りも多くあります。よく聞く言葉としてあるのが「山を走るなんて危ないですね」救護担当ご苦労様という意味も含んでの言葉として受け取っていますが、いつも思うのは山を走るって危ないのかなという事です。

どんな条件で事故は起きているのか?

 統計を取って調査しているわけではないですが、あきらかに危険な箇所では誰しもが注意するので事故は起きにくい印象です。舗装路に出て車や応援者がいることに注意が向いての事故の方が多いです。山では転倒しないが舗装路でコケるというやつです。この場合コースの視覚情報として入る刺激が増えたということやうっかり安心してしまったのかもしれません。

 危険ということに気が付かなかったケースも多くあります。落ち葉の下の木の根や、岩場でカーブして張り出した木の枝、下りで足元に注意が向き頭をぶつけるケースもあります。こういう時は危険という認識が経験や情報としてあれば回避出来るように思います。

「脱水」「眠気」「低血糖」「痛み」などで内科的な体調不良で危険かどうかの判断が出来ないケースもあります。怪我をするほどのスピードで走れないことも多いので怪我に繋がることは少ないですが、うっかり滑落など大事故に繋がるケースもありそうです。

危険だと認識出来ること

 注意喚起のためにスタッフ配置をすることはありますが目立つマーキングでも良いのかもしれません。危険個所の下りにおいて、下で見守っていることもあるが、人がいる事や注意喚起の声に気を取られてスリップしている場面も見受けられます。この場合は危険箇所の手前にて注意喚起することが有効に思います。危険個所の注意喚起より事故を未然に防ぐことが大事です。

山を走るなんて危ないという声に対しての答えとしては「危ないと気が付いてないところで事故が起きている」ので山だけが特別危険ではないということになります。どんな所が危ないのかひたすら書き出してみるというワークでも危険と認識出来ることが整理出来て良いかもしれません。

2023年もご安全に!!

PROFILE

アサイセンセー | Takayuki Asai

Polar Bear Trainer’s Team 代表
山に入るアスレティックトレーナーチーム白くま隊
トレランレースでは救護やケアブースを担当 安全に元気に走るために必要なセルフレスキューやケガの予防に必要なコンディショニングメソッド 専門性が高いスタッフが代筆として登場するかも
トレラン業界に関わって 1 0年越えていまだレースには出走したことありません。

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