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2023年10月23日

内坂庸夫

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あなたがやりませんか

暑くなく寒くなく、虫も薮も少なく、晴天率も上がって、山を走るには1年でいちばんいい季節になりました(冬眠前の熊さんと出会う心配は増えるけど)。けれど、この時期は台風もやって来るし、前線の通過で強い風が吹くことがあります。トレイルに枯れ木が倒れたり、枯れ枝が落ちたりと、快適ランの邪魔に出くわすことが増えます。

スピードを落とさず、邪魔物を上手に避けるのもトレイルラニングの妙味ですが、邪魔にも限度があります。トレイル上の動かせる邪魔物は「あなたが」「走ることをやめて」「手で掴んで」「トレイルの脇に」どかしませんか。

雨の翌日によくある、上から転がり落ちてきた石もそうです、「あなたが」どかしましょうよ。

あなたが「この倒木、イヤだな」「この石、危ないな」と思うのなら、他のランナーも同じようにイヤだし、危ないでしょう。

あなたがどかさなければ、ずーっとそこにあります、ずーっとランナーやハイカーの邪魔しっぱなしです。1分や2分で済むことです、「走ることをやめて」「どかしましょうよ」。次に走る自分のためでもあるし。

同じ理由で、空のペットボトル、ジェルの口の切れ端、飴の包装紙・・あなたが拾わなければ、ずーっとそこに捨てられたままです。そんなのイヤです、拾いましょうよ。

特にグループランのときは立ち止まりにくいものですが、「見て見ないふり」はやめませんか。「誰かがやるさ」、「誰かが拾うさ」、はやめませんか。

PROFILE

内坂庸夫 | Tsuneo Uchisaka

「ヴァン ヂャケット」宣伝部に強引に入社し、コピーライティングの天啓を授かる。「スキーライフ」「メイドインUSA」「ポパイ」「オリーブ」そして「ターザン」と、常にその時代の先っぽで「若者文化」を作り出し、次はなんだろうと、鼻をくんくん利かせている編集者。
 2004年に石川弘樹に誘われ生涯初のトレイルラニングを体験(ひどいものだった)、翌年から「ターザン」にトレイルラニングを定例連載させる。09年に鏑木毅の取材とサポートでUTMBを初体験、ミイラ取りがミイラになって12年吹雪のCCCに出場(案の定ひどい目に遭う)そして完走。(死にそうになったにもかかわらず)ウルトラってなんておもしろいんだろうと、13年、UTMBの表彰台に立ちたい、自身の夢をかなえようと読者代表「チームターザン」を結成する。
 「ターザン」創刊以来、数多くの運動選手、コーチ、医者、科学者から最新最良な運動科学を学び、自らの体験をあわせ、超長距離走のトレーニングとそのマネージメント、代謝機能改善、エネルギー・水分補給、高所山岳気象装備、サポート心理学などを研究分析する。ときどき、初心者のために「100マイルなんてカンタンだ(ちょっとウソ)」講習会を開催してる。

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