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2026年10月12日

ばんり

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信越2026 ペーサーの装備の話

スタッフばんりです。先日9月下旬に信越五岳トレイルランニングレースの100mileに出場する選手の「ペーサー」を務めてきました。

過去の僕のブログはこちら
【信越五岳トレイルランニングレースのギア】バリバリばんりのよくばりランキング#3 番外編
信越110km2023のタイム振り返りました【信越五岳トレイルランニングレース】

選手はRBRGTRC(お店のクラブチーム)のメンバー。100km級を経験してきて、初100マイルレース挑戦で信越というランナー。ゴール目標は30~31時間。

ここ最近は毎年暑さに悩まされる信越。(昔は凍えるほど寒かったらしい)正直着るものの選択は直前まで、ペーサーバスに揺られ黒姫のペーサー待機所についてからも迷っていました。天候・気温が読めなかったのもあり、結局は「バランス型」「トラブルが少ない方」の選択でミスはなかったと思います。※ペーサーの荷物は黒姫エイドで預けることができるので、心配であれば悩んでいる装備は全部持参するのがおすすめ。

ペースに関して言えば、僕自身が2023年に110kmに出場したことがあることと、COROSの「ペース戦略」の機能にかなり支えられたと思います。

おかげで、といって良いのか無事選手をゴールまで連れていくことができました。(予定より少しばかり遅れはしましたが、ちゃんと走り切ったのは選手の実力)

今回の前提条件

「ペーサーの出番が22(火)の昼前後から23(水)の未明まで」
「日中が半分、夜が半分で終盤の瑪瑙山付近は寒い」
「選手が100km走ってきた後で(ペーサーにとっては)ゆっくりペース」
「選手と違いデポバッグ等無し。約65km、途中でギアの変更はできない」
「台風の影響で前日まで天気予報の変化が激しく、晴れるのか雨が降るのか・暑いのか寒いのか読めなかった」

Photo by 選手

着るもの

トップス:HERENESS / WOOL MESH TANK
ボトムス:HERENESS / DRYOTOUCH SHORTS
インナー:T8 / Commandos
アームカバー:finetrack / ドライレイヤーウォームアームカバー

前夜まで天候がどう転ぶか分からない状況だったので(局地的に雨が降るかも?最低気温&瑪瑙山が何度かかも読めず)、安全策でトップスにはヒアネスのウールメッシュを選択。これは正解でした。

暑い夏の間から使っていて大きな不満もなく(化繊に比べて多少水分を保持しやすいくらい)、日常のインナーにもしていて信頼の製品。別のブログで詳しく紹介したいと思っていますが、いつどんな時に使っても文句の少ない万能型です。

ペーサー中、日中は汗をかくくらいしっかり気温がありましたが、西登山道入り口以降は日も落ち、牧場の周辺や戸隠、瑪瑙山周辺は結構ひんやりしていたと思います。体感10度ちょっとくらい?それくらいの気温差にもこれ1着で寒すぎる・暑すぎることもなく上手く対応できました。

ちなみにこれを着る時は基本「インナー」は着ません。これ1着で、汗の吸いと保持はウールによって、通気性はメッシュ構造によって発揮されるので暑さ・寒さのどちらに対しても、余計なレイヤリングをしない方がこの製品の特徴がしっかり発揮されると思います。

腕の冷え対策はアームカバーを上げたり下げたり。新調したインナーのT8は新品だったからかフィット感が良かった!笑

笹ヶ峰エイド前。この時はきつい登りを終えた後なのでアームカバーを下げて調整。
日が落ちてからはAnswer4/アルファダイレクトロンTの内側で上げっぱなしでした。

ショーツもスレ対策で乾き&肌離れの良いDRYTOUCH SHORTを選択。前ポケが無いかなり振り切った作りですが、足上げのしやすさやドライ感、張り付きの少なさはピカイチ。腰のジッパーポケットはジェルなどのゴミ入れにしてました。

ちなみに僕はどんなショーツを履いても長時間の着用では、裾の縫い目が太ももにあたり皮膚が擦れてしまうので、縫い目を解いていわゆる「フリーカット」状態にアレンジ。おかげで今回も太もものスレはありませんでした。同じお悩みの方はぜひ一度(自己責任で)お試しください!

足元

ソックス:drymax / Maximum Protection Trail Running
シューズ:Mount to Coast / T1
テーピング:ニューハレ / Xテープ(3枚貼り)

ソックスは信頼のドライマックス。ペーサーという任務上、失敗できない(「靴擦れを手当するので待ってください」とか言えない)ので、最上位モデルの(値段も)マキシマムプロテクション(RBRG取り扱いなし)。

天候が回復したこともあり、多少のぬかるみに足を突っ込んだ程度でノーダメージ。同じく失敗できないので足首にはXテープを3枚貼り。1度だけ捻りかけましたが同じくノーダメージに抑えられました。

シューズは今回Mount to CoastのT1をチョイス。信頼のSALOMON / S/LAB GENSIS2、走り心地の良いLa Sportiva / Prodigio Proと直前まで悩み(スポルティバは会場まで履いていって)ましたが、ぬかるみと滑りやすくなっているだろう大橋林道の対策でVibram MEGAGRIPでラグ深めのT1にしました。着地の安定感もあり、膝に心配のある僕の足には非常に良かったです。

@笹ヶ峰エイド 黒姫から続く林道が終わって送電線区間をすぎ、吊り橋方面へ向かうトラバースがぬかるんでいて早速汚れました。

走れるコースにはより軽量でラグの浅いH1も良いという見方もありますが、T1も自然なロッカーと踏めば返ってくる反発の良い(硬めな)ミッドソールで進みにくいなんてことはありません。着地で余計に沈みにくくランニングフォームが安定する気さえします。

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「ウルトラディスタンスに特化」した新興ブランドで、「変わり種」ではなくむしろ堅実な作りに最新の素材を組み合わせ、長時間・長距離の快適性が高さが売り。(ということはどんな距離でもゆっくり走るボリュームゾーンランナーにはメリットしかない)
日本の方には足形がマッチしやすいと思うので、新たなスタンダードになってくれそうな気配です。(新たに発売されるM1も待ち遠しい!)

使用後。上半分の靴紐を付属の柔らかいシューレースに変更して足あたりを良くしています。

パック

ザック:CAYL/GTD Vest 8 +ボトル
ウエストベルト:Ruy/Additional Race Belt #1

左隅

ザック

RBRGでお取り扱い中のCayl「ケイル」。韓国のハイキングブランドと思っていたら、彼らは最近トレイルランニングにハマっているようで自らザックまで作ったとのこと。それがGTD Vest。信越の装備はしっかり入りました◎(GTDは多分「Go the Distance」の略です)

作りはかなり秀逸です。オーソドックスなトレランザックの系統をしっかり持ちつつ、時勢に合わせてか、一番背中に近い面によく配置されるハイドレーション用スペースは無し。全体の背面長も短め(高め)でコンパクトな設計。ものすごく簡単に説明してしまうなら、今年のSALOMONのS/LAB ULTRA12(これも優秀)と構造は近く、比較するとストレッチ素材の伸びは少なめ。物の出し入れや重心位置、部分的な生地のセレクト、着用感などがかなり高い次元にあります。

ジッパーでアクセスするメイン気室は、背面長のうち上側3分の2で完全に仕切られ、ボトムの貫通ポケット部分とは完全に分離。そうすることで、メイン気室に物を入れてもザックの下端まで荷物が落ちてこない=重心が高く保たれるのでフィット感・走行感良し。腕振りもしやすいです。

上半分に重心が集中して快適。ボトムの貫通ポケットの少し上に4箇所ループがあるのでバンジーコードを8の字に張って保温着をくくりつけていました。予備ボトルも。

付属しているソフトフラスクはハイドラパック製の500ml×2。細かいところですが、このボトルのTPU素材が「厚め」です。

よくあるのはサロモンを筆頭に各社が採用しているやや薄い(自立させるには柔らかすぎる、洗った後に乾かそうと思っても壁同士が張り付いて乾きにくいみたいな)レベルのもの。ケイルのボトルはイメージ的にはノースフェイスのソフトフラスクに近い厚みで、個人的にこれに感じるメリットは「ザックに入れて走っている時に、中身が減ってきてフラスクが揺れだす・水が動いて体に小さいボディーブローを喰らわしてくる」その揺れが少ないこと。

この揺れが個人的には好きでなく、Answer4のFocus Lightを背負ってピュリストボトル(ハードボトル)を気に入って使う理由の一つなのですが、ケイルのボトルはその程度が小さく、一番ストレスが少なくなりました(個人的ソフトフラスク史上で)。もちろんザック側のボトルポケットの作りの影響もありますが、ソフトフラスクの中でも少し差をつけられる部分があるんだなと再発見したポイントです。

あとボトルの壁がしっかりしてるので洗った時に、中に残っている水分の表面張力で壁同士が張り付く現象が起きづらく乾かしやすい!(大事)

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ボトムの貫通ポケットも角度的には真横からアクセスできるような入り口形状なので(入れてるものが落ちる心配が少しありつつ、ふっくらするウェア類なら平気)手を突っ込みやすい角度になっていると思います。僕はここにレインウェアを細長く丸めて入れていました。

実際に22時すぎに戸隠エイドを出た直後、Answer4のアルファを着てはいたものの休憩した分少し体が冷えてしまったので、登り出しながらレインジャケットを取り出してザックの上から羽織り、体が暖かくなったら脱いでそのまま歩きながらボトムポケットに戻すという流れで止まらず行けました。(ペーサーのせいで選手を待たせるわけにはいかない。笑)

はい。ということで(ボトルも含めて)だいぶ気に入っておりますケイルのザック。笑

胸囲85cmでSサイズです!

ウエストベルト

ここ1年ほどは「消耗品」に当たる補給食はザックの前ポケットではなく、別途ウエストベルト(今回はRuyのもの)をトップスの中(素肌)に着用してそっちに入れるようにしています。

今回は主にMAURTENの粉でしたが、ジェルも同様にザックの前ポケットだけでは(レース中に必要な全量が)入りきらなかったり、スマホも入れたいグローブも入れたいとポケットの中で渋滞が発生しがちなので、きっぱり分けることにして「前ポケット(左)にはスマホだけ、前ポケット(右)にはTENGU SALTだけ」という感じで運用。

意外と重量のある&量が変化していく補給食を全てウエストベルトに入れることで、重たいものはなるべく体の近くに、そしてザック側の重量バランスも変化しづらく、常に走り心地が良い状態をキープできたと思います。

ついでに腹巻き的な効果も少しありまして、お腹の冷えは多少カバーできます。笑

補給食

MAURTEN / DRINK MIX 320
MAURTEN / GEL MIX 480

ジェルの補給で失敗したくない&ゴミめんどくさい&MAURTENの新製品「GEL MIX」を試したいなど理由がありましたが、結果としてはノートラブル。

持参したのは
DRINK MIX 320:4つ
GEL MIX 480:2つ
合計:2240kcal(+各エイドでチップスター2枚、バナナ×1、コーラ1杯程度)
※保険で通常のジェルも2,3個入れてました。

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想定の時間が元々の計画で13時間ほど(実際は14時間)。1時間200kcal目安で2600kcal摂取目標のうち8割超をMAURTENで補う計画。正直なところ1時間に一般的なジェル2本摂取(=約200kcal)は気持ち悪くなったことしかないのでMAURTENで正解でした。

GEL MIX用のボトルはMAURTENからベストサイズ(350ml))のものが発売前だったので、ノースフェイスの400mlを使いました。

運用方法
・ザックのボトルのうち1本をDM320。次のエイドまでに飲み切る。
・GM480用の小さいボトルを1本ウエストベルトにしまい時々飲む

【黒姫】スタート時DM320とGM480を1本ずつ。
→約2時間45分→
【笹ヶ峰】DM320作成。
→約1時間45分→
【西登山道入り口】新たに作らず水を足すだけ。ちょっとGM480優先に飲む。
→約1時間20分→
【大橋林道】DM320作成。
→約2時間15分→
【戸隠】DM320とGM480作成。
→約2時間50分→
【飯綱林道】DM320は消費済み。新たに作らず水を足すのみ。GM480が半分ほど残っている。
→約2時間→
【ゴール】

ドリンクミックスばかりで少し空腹感を感じたら、粘度の高いGM480を多めの一口にして(噛まなくてもいいけど噛んで)飲む。

DM・GMともに作るのにはどうしても粉の量が多くてボトルに入れるのに(手が濡れてたり、ボトルの口が狭かったり)少し苦労したところはあるものの、血糖値の上下動による気持ち悪さや、消化不良感もなく、全体としての補給戦略としては良かったと思います。

MAURTENの「高濃度の炭水化物を消化吸収するためのハイドロゲル技術」はかなり信頼のおけるものだと思うので、トレイルランナーにも多く広まってほしいなと。(ただパッケージサイズが大きいとか、電解質との食べ合わせに気をつける必要があるとか、トレイルランニングの特性と重ねると少しネックなところはありつつ)

ちなみに今回うまく行った理由の一つに「ペースがゆっくりだった」は大きく関係あると思います。ペーサー中の14時間の間の平均心拍は「130」。かなり強度としては低いレベルだったので、これがまた少し早いペースと心拍数だったら結果は変わっていると思います。

COROSのログから

これからの試行錯誤がまた楽しみです。補給でお悩みの皆さん、ぜひ一度お試しください。(DM320は¥1,000-なのでジェル3つ買うのとカロリーあたりの価格はそんなに変わらないです)

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追加装備・必携品

レインジャケット:HERENESS/DryfaceRainJacket
レインパンツ:TetonBros/FeatherRainPants
替えの長袖(必携):HERENESS/WoolMeshTshirtLongSleeve
保温着(気温に応じて追加):Answer4/AlphaDirectLongSleeveTshirt
ヘッドバンド:Halo
グローブ(天候気温に応じて):extrimities/TorrentMitt
ライト①:Petzl/SwiftRL(頭)+バッテリー
ライト②:NITECORE/HC60 UHE(腰)+バッテリー
携帯カップ:Sea to Summit
サングラス:SMITH/PivlockVert
GPSウォッチ:COROS/APEX4

この辺からいくつかピックアップしてご紹介します。

長袖

防寒着兼必携の長袖として、HERENESSのWOOL MESHのロンTとAnswer4のアルファダイレクトロンTの両方もしくはどちらかを悩んでいましたが、天候がわからなかったこともあり結局両方ザックに入れました。笑 「パック」のところでもご紹介の通り、アルファダイレクトは入らなかったので外にくくりつけてました。

で、使ったのはAnswer4アルファダイレクトのみ。戸隠スキー場でエイド作業する前に蕎麦を食べながら着用して(瑪瑙山の寒さ対策としても)そのままゴールまで。ちなみに選手も同じタイミングで着ましたが、瑪瑙山終わってから「暑い」と言って脱いでましたね。

フリース系やウィンドシェルと違い、余計な熱気が逃げていくので着続けることができてスムーズに行動できました。(これも「ペーサーのせいで待たせるわけにはいかない」から笑)

大会の必携装備「⑨着替用の長袖ベースレイヤー」に関して。WOOL MESH ロンTはともかくとしてアルファダイレクトのロンTは基本保温着としての認識をしている方がほとんどだとは思います。ただ個人的には昨年来、寒い時期にアルファダイレクトを素肌に着るスタイルを試してきて、結構調子良く過ごしてきたので、レイヤリングの組み合わせには注意しつつ、ベースレイヤー的な活用はありかなと思っています。ちなみに重量は「Answer4/アルファダイレクトロンT:約95g」「HERENESS/WOOL MESHロンT:115g」なのでアルファの方がやや軽め。

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もっと軽い化繊の(いわゆる)ベースレイヤーもあるとは思いますが、長袖を替えるくらいのシチュエーションなら(ただ冷えを防ぐだけでなく)「暖かさ」の別の選択肢があっても良いかな?(そもそもウール系ノースリーブを着てるから着替える必要があるか?)と、ウール系とアルファダイレクトからのチョイスでした。

HERENESSのレインジャケット

新調したけど天候が良くなったので出番のなかった(10分くらいだけ寒さのために着用した)HERENESSのレインジャケットですが(※現在はRBRGでの取り扱いなし)、ザックの上から背負えるのはやはり便利。目安7~8ℓくらいのザックまでが快適な範囲だと思います。

ザックのところで話しましたが、ザックを下さずに歩きながら脱いだりきたりできるメリットは大きいです。動きを止めず、時間を浪費せず、計画通りの運行をするなら!

そして昨今は撥水剤の(環境配慮で効きが悪い)話題もありますが、信越後の雨の練習で何度か着用した感じとしてはしっかり弾いてくれてて、ハリのある生地との相乗効果でしっかり防水してくれてる感を感じています◎

これも最初にあった「バランス型」というセレクトで、あまりにも軽量・ペラペラ生地のものは雨が続く場合には不安な気もしますし、肌への張り付きで冷えにつながるかもしれないしと心配なところもありますが、HERENESSはそのちょうど良いところです。

生地の薄い厚い、素材の違いなどで使い分けできる方はともかくとして、まず1着レインジャケットが必要なんですという方にはしっかりお薦めできるレベルの撥水・防水性と季節問わず使える汎用性の高さを備えていると思います。168cm、ケイルのザック背負ってMサイズでした!

他ブランドでも「ザックの上から背負える」使用のものはいくつか出ていますが、まだまだ少なく、その少ない選択肢の中でかなり価格差があったり、細かいジッパー・ポケットなどの仕様のお好みで選択肢から外れてしまったり。せっかく購入するなら「長持ちしてほしい」「普段着のアウターとしても活用できたら」みたいなところも総合的に見る方も多いと思いますので、その辺り願ったり叶ったりな1着です。

COROS:ペーサーのペーサー「ペース戦略」

あと今回しっかり活用したのはCOROSの「ペース戦略」の機能。
細かいところは公式のヘルプガイドをぜひご参照ください。

エイド地点などのウェイポイントを登録済みでアラートもONにしたGPXデータを準備しておく必要はありますが、「目標タイム」「エイド時間(ウェイポイント時間)」を設定してウォッチに同期するだけで、走行中に「ゴールまで・次エイドまでの距離・予想時間・累積上昇」といった区間データや、理想のペース(そのペースで進めば計画通り)、それに対して早いか遅いかなど、いってみれば「バーチャルペーサー」のような機能を表示することができます。(レース最中のウォッチの画面は撮り忘れましたごめんなさい!)

①概要
②ウェイポイント(エイド)時間も入れられる
③一応鏡池のトイレも登録
④自動で区間ごとの距離・ペースを出してくれる

2023年に110kmに出場したことがあるといっても3年前なので、その記憶の薄いところはデータに助けてもらい、予定より1時間以上遅れてきた選手をなんとかゴールに運べるかどうか、このペース戦略の機能で「リアルタイムで更新されていくペース・状況」を随時確認しながら進むことができました。

大きな登坂の前(下りも)にそれがどれくらいの距離でどれくらいの獲得標高があるのかを知らせてくれる「ヒルアラート」もGPXデータを入れれば勝手に表示されるので、初めてのコースでも目安を持って取り組めると思います。(=安心感)

13時間の想定で作ったペース戦略に対して、結果は14時間。選手のゴールは制限時間約20分前の32時間40分ほどでギリギリクリア。戸隠神社あたりのフラットな区間でダラダラいかずにしっかり走ったのが功を奏したと思います。笹ヶ峰前の吊り橋の渋滞も20分ほどは待ったし、最後の瑪瑙山は選手の出力が上がらず、下りも膝が痛くて我慢勝負で少しゆっくりになってしまったしで、稼げるところで稼がないと信越は余裕がないですね。

とはいえ石川さんが毎年言うように「飛ばさない」は大事で、飛ばしはしないけど、ダラダラするわけでもない絶妙なラインをつく必要があるなと思っています。(レース全体のマネージメント)

①レース後は計画との差を確認できる
②笹ヶ峰での休憩時間を登録し忘れ
③この3区間はほぼ計画通り
④飯綱の後、やはり瑪瑙山はきつかった

そのペースの判断に一役買ってくれる(かなり)機能なので、皆さんにぜひ活用してもらいたいなと。

ちなみに最近はAIの力もあり、似たようなペース配分を教えてくれるサイト?もたくさんありますが、実際の現場レベルで活用するのを考慮すると

「そのタイム(区間タイム)を全部覚える」もしくは「テーピングに(腕に)書いて貼る」とか、どんな悪天候でも確認できる方法を用意した方が良いなと思っています。そのうちの一つがウォッチの画面。

綿密に建てた計画もスマホの中にしか無かったら、悪天候の中でわざわざポケットから取り出して確認する(濡らす)リスクと手間を抱えることになるので、できれば端末を必要としない「記憶」や「文字」で(紙に印刷したものをラミネートする人もいますよね)管理したいところです。

雨以外にも寒さでグローブをしているとか、ポールを握ってるとかもっといろんな状況が考えられますが、リアルタイムで情報が更新されていく計画・現状が手首のウォッチ上に表示されるならこれを活用しないわけにはいかないと思います。もちろんメインの計画としての活用ではなくサブとして構えておくでもいいと思いますし、高い時計を買ったならせっかくなので、ね。笑

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と、言うわけで長くなりましたが(誰の参考になるのか?)信越100mileペーサーで使ったギアの振り返りでした。ペーサー区間は「約67km 累積標高約2300m 約14時間」でした!

SMITHブースにいた石川さん@受付
ガンバフンバくん覚えててくれてた
スタート時はしっかり雨
雨の中の花火
黒姫から笹ヶ峰への林道
吊り橋渋滞
牧場
夜の牧場
瑪瑙山の登り
ゴールは途中から一緒になったクラブメンバーもう一人と

ばんり

PROFILE

ばんり | Banri Uehara

2018年にハイキングの延長でトレランを始める。元々ランボーのお客さん。TOMOさんのPodcast"100miles100times"を聞いて育つ。高尾に通いすぎて高尾で働き始めたり、ギア好きが高じてショップで働き始めたり。現在の目標はロングレースを走れる身体の丈夫さを身につけて、山をもっと自由に走って歩いて、立ち止まって景色を見渡して過ごせるようになること。

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