大雪山系縦走レポート 1日目


10293832_322993581216325_6729449080152205199_o

8/21~24で北海道大雪山系にいってきました。速めの縦走、緩めのファストパッキングくらいの感じで。

メンバーは、越塚君、加野君と俺の3人。昨年行った北アツアーのリーダー、越塚君の企画です。(昨年参戦の冬彦はUTMB参戦のため欠席)

予定のルートは
0日目:羽田〜旭川〜層雲峡(ペンション泊)
1日目:層雲峡〜黒岳〜北海岳〜白雲岳避難小屋〜高根ヶ原分岐〜忠別岳〜五色岳〜ヒサゴ沼避難小屋(小屋泊)
2日目:ヒサゴ沼避難小屋〜トムラウシ山〜三川台〜オプタテシケ山〜美瑛富士避難小屋(小屋泊)
3日目:美瑛富士避難小屋〜美瑛岳〜十勝岳〜白銀温泉

というもの。

ちなみに北海道、小屋は有人の小屋はあまりなく避難小屋がほとんど。今回のルートでは小屋での食料補給が一切できません。また水場はあるはあるものの、ほとんどが”要煮沸”の表記あり。中々やりがいのあるルートです。

今回の核心部は2日目。コースタイムにして約17時間。山と高原地図によれば、エゾシカを見かけたり、ヒグマ注意が二カ所くらいあったり、道迷いマークあり、ブッシュで歩きにくい箇所ありといった感じ。なので、悪天候時はそちらに向かわずトムラウシ山からトムラウシ温泉におりるBプランを用意。

こんな感じの前情報で、知らない土地で小屋やエスケープルートが少ないため、かなりビビり気味で行きました。とはいえ、結局昨年の北アから変わった装備は、行動食が増え、アルコールストーブがSOTOのガスストーブになり、ツエルトがストックシェルターになった位なんですが。ストックシェルターになったのは宿泊の基本が避難小屋泊のためです。

8/21(木) 0日目

羽田を13:55分に出る飛行機で旭川へ、出発直前にSOTOのガス缶購入も、飛行機ということを忘れていて荷物で運べず空港で缶没シュートw

旭川空港から旭川駅まではタクシーで移動。空港から駅までのバスもあったが、16:35分旭川駅発のバスに間に合うためにタクシーに乗車。タクシー代は3人で約15,000円。(バスは一人620円)

バス乗り場には大きなザックを持った人達が10人ほど。二時間ほどバスに揺られ目的地の層雲峡へ。鄙びた温泉街を想像していたが、かなり綺麗な街で驚く。(旭川駅〜層雲峡までのバス代2,100円)

近くのラーメン屋でラーメンを食べ、温泉に浸かり就寝。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA
-層雲峡の街並。かなり奇麗です。photo by Takehiro Koshizuka

8/22(金) 1日目

5時起床。6時のロープウェイ始発に乗り黒岳五合目へ。始発前から観光客の団体が大勢ならんでいた。ロープウェイで五合目までいった後はリフトに乗り換え七合目まで登る。入山届けを出し黒岳山頂に向けて登山開始。観光客はここからみんな下山道を下りてしまったらしく、ほとんど登山者に会わない。

IMG_5622
-ロープウェイとリフトで黒岳五合目までのぼる

40分ほどかけて400mのぼり、黒岳山頂に到着。眼前に旭岳をはじめとする大雪山系の山々が一気に広がり一同テンションMAX!印象としては切り立った山というのは無く、ただっぴろい大地に各山々が緩やかにそびえている感じ。風景からはあまり高地に来たという感じはしないが、とにかく北海道でしか味わえないスケール感がすごい。

IMG_5623
-黒岳山頂からの風景

黒岳山頂には登山客は我々以外に一人w 写真をとってもらい先に進む。すぐ下に下りると黒岳石室。ここは6~9月の間のみ管理人常駐らしいがちょうどそのタイミングは人がいなかった。メニューにカレー500円の文字を発見。

黒岳石室は足早に立ち去り、旭岳方面へ…は行かず北海岳方面へ向かう。夕方までにトムラウシの麓、ヒサゴ沼の避難小屋に到着するのが目標。コースタイムではスタート地点から12h程の場所となる。

黒岳石室の分岐からは広大なフィールドに一本のトレイルが伸びているのが見える。一同テンションMAXのまま走っては写真を撮り、走っては写真を撮りの繰り返しw とにかくスケールがでかい。沢を幾つか渡り、緩い登りを登ると30分程で北海岳山頂へ。ピークが切り立っていないので、割とすぐついてしまった。ここからは登山客のグループが二組ほど見えた。

10446036_322986507883699_2597268825792690034_o
-黒岳石室からのトレイル。スケール感と色に圧倒される photo by Shunsuke Kano

軽く休憩をしてすぐに先に進む、次の目的地は白雲岳の避難小屋。再び広大なフィールドの中のトレイルに飛び込む。だだっ広いが風景や地形がバリエーションに富んでいるので飽きない。ただ、ただっぴろすぎて、岩場等ルートがわかりづらいところで、霧などで視界が悪い時にトレイルから外れてしまったら怖いなとも思う。

岩場や雪渓を越え、白雲岳の分岐まで30分くらいできた。なだらかな部分はジョグ程度に走りつつ、上りや足場が悪いところは無理せず歩くペース。ランナー視点からするとゆっくり目。これでコースタイムの半分ほど。タイムの見積もりとしては、頑張り過ぎずにコースタイムの6掛け、7時間強で行ければといったところ。時間には余裕があるが、避難小屋のキャパがわからないので、できるだけ早めに着きたい。

分岐を少し下ると、白雲岳避難小屋が見えた。テント場にテントも2張りほど見える。途中で大学生の集団とすれ違ったが、ここまでほとんど人と会わない。おかげで広大な大地をより満喫させて貰っている。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA
-正面が白雲岳避難小屋 photo by Takehirp Koshizuka

避難小屋に着く直前の水場で水を汲もうとしたところでトラブル発生。越塚君の濾過ボトルの濾過装置がボトルから外れてしまった。くっつけようと試みるかさがくっつかない。壊れてしまったようだ。今回のコース水場はあることにはあるのだが、殆どの場所に”要煮沸”の文字が書かれている。つまりファストパッキングの様に軽量化した装備で進む場合、濾過ボトルは必須アイテムなのだ。結局ボトルは治らず。桑原のボトルを貸して、水を濾過しストック。

白雲岳の避難小屋には管理人がいた。ここも夏の間だけ管理人が入るらしい。ちなみに、ここから先の忠別岳避難小屋と我々の向かうヒサゴ沼避難小屋には管理人はいないそう。心配だったキャパだが、ヒサゴ沼は40人入るらしい。それなら大丈夫だろう。(白雲岳は60人、忠別岳は聞かなかった)

次の目的地は高根ヶ原分岐。また風景が変わる。がれたフラットな台地の様な所をひたすら走っていく。周りの風景も相変わらず本当に飽きない。高根ヶ原分岐が近づくと今度は湿原の様な場所になる。

IMG_5651
白雲岳避難小屋からはしばらく走れるパート

高根ヶ原分岐からは三笠新道という道が分かれているのだが、そちらのルートはクマが頻出するため通らないで下さいとある。幸いそちらは予定のルートではないのだけど、熊と会う可能性が普段の山域より高いということが徐々に実感されていく。

IMG_5653
-ヒグマ出没のため三笠新道側は封鎖されていた

ちなみに、三笠新道の奥には大雪高原温泉という温泉があるようで、向こうに湯煙が見えた(気がした)。温泉に行くためには先の白雲岳の小屋から、高根ヶ原分岐方面ではなく、緑岳方面に向かう。ただ、この道にもヒグマ注意の表記ありw。

更に先に進む、次の目的地は忠別沼。ここで更に遠くの湿原を天然のエゾシカがかけていくのも見えた。フンもちらほら見る様になってきた。徐々にワイルド感が増している。

ここまではあまり背の高い植物の中を走らなかったが、この辺から胸の高さくらいのハイマツの合間をトレイルが縫う様になる。見慣れてないわけではない風景だが、クマとの遭遇もなくはないため、植物の中を走るのは少し緊張する。以降植物の中を移動する時は、クマ鈴やホイッスル、声を出しながら進んだ。

一時間ほどで忠別沼に到着。ここにも水場マーク(要煮沸)はついている。軽く見渡す感じだと、流水はないので沼が水場ということなんだろう。特に水が足りないメンバーはいなかったため、水を汲みやすい場所を探すことはしなかったが、ヒサゴ沼も沼が水場かもしれないなと頭にインプットする。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA
忠別沼

そこから30分程で忠別岳山頂。本日の行程も半分くらいすぎたところだ。ペースは悪くないが、少し疲れも見えたので若干の小休止。

次は忠別岳避難小屋分岐を経て五色岳へ向かう。分岐から避難小屋まで往復30分強かかるので、当初は素通り予定だったが、越塚君の水が切れてきたため立ち寄る。ここでは小屋脇の雪渓の下の沢から流水を組むことができた。ちなみに避難小屋のトイレはどこも結構ワイルドな感じです。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA
-避難小屋までは雪渓を渡っていく

この辺で少しペースが落ちてきたので、先頭を桑原から加野君に交代。すると交代ど同時に猛烈なペースで進みはじめた。分岐から五色岳までは背の高さ以上のハイマツの中をかき分けながら150m程登る楽では無いコースだが、コースタイム1時間のところを20分で行ってしまったw ハイマツは多少刈られていて若干は動きやすかったが、それにしてもすごいエネルギーだ。

五色岳までくればヒサゴ沼避難小屋までは後少しという感じ。化雲岳までのフラットなルートは木道が敷かれていて雰囲気が良い。ただし、ここまでずっと視界は良好だったのだが、ここに来てガスが出て来て少し視界が歩くなって来た。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA
-化雲岳までのフラットな木道

化雲岳からわりと不安定な感じの木段をくだるとヒサゴ沼が見えてきた。沼のほとりを少し歩いてヒサゴ沼避難小屋に到着、時間は14時過ぎ。合計約7時間38分。コースタイムの約6がけ、イメージ通りだ。印象としてはいわゆる急登やテクニカルなパートがそれほど無く、走れる箇所が多かった。ただ、AMBITのデータでは25kmで1623mの累積標高とそれほどフラットでも無い感じ。今回のパーティーは走力はむしろある方ですがあまりがっつかないでこのタイム。走れる人ならもう少し時間を詰めれると思う。

小屋に入るとちょっとびっくり、10人くらいの学生のグループで小屋の中は割といっぱい。2階建てなので、2階を見てみるとこちらにも9人組がいて、今はトムラウシにアタックに行っているとのこと。まだ、若干のスペースはありそうなので2階にのぼり寝床を確保。結局、その後も数組小屋に到着し、最終的には小屋は30人以上の人でごった返した。

少し休憩し水場に。雪渓脇に流水があるとのことでそちらに向かう。小屋から歩いて20分ほどのところw 昨日はもっと小屋近くの雪渓から流水が出てたとのことだが、今日は温度が低く出てないとのこと。水場に向かうタイミングで少し雨が降ってきた。小屋に戻り早めの夕食。6:00就寝。桑原は眠れず、1日目の行程をメモ残す(このブログの草稿)。

ちなみに夜中にちょっとした事件発生。まぁブログに書くようなことではないのでここでは割愛するが、小屋泊も色々大変だなぁと思った。

2日目に続きます。分水嶺ブログも絶賛執筆中ですw