理学療法士としてカナダへ
こんにちはユウタです。現在都内の整形外科クリニックで理学療法士として勤務しています。
広島で生まれ育ち、地元で就職もしましたが27歳の時に故郷を離れて別の街で暮らしてみようと急に思い立ち2013年上京。2年働きカナダのバンクーバーへ。
そこでは半年間英語の勉強と現地のランニングコミュニティーに溶け込むことを目標に暮らし、そこでカナダの魅力に惹かれ1ヶ月後くらいには永住を決意(早いw)。その後ワーホリビザに切り替えカナダの北にあるユーコン準州ホワイトホースにあるアウトドアショップにて販売員として働きましたが都合により2017年急遽帰国。そこで宿無し職無しの自分を拾ってくれたのがRBRGの慶さんですw
3ヶ月(当時倉庫にしていたマンションがありました)住み込みで働かせてもらったのち、再びカナダに戻るためにはどうすれば良いかを色々考えた末に2018年から再び理学療法士として働き始め現在に至ります。
理学療法士とは
身体に障害のある者に対し、主としてその基本的動作能力の回復を図るため、治療体操その他の運動を行なわせ、及び電気刺激、マッサージ、温熱その他の物理的手段を加えることをいう
理学療法士及び作業療法士法 第2条
分かりにくいですねw
簡単に言うと対象者の動作を見て身体機能や痛みを分析して原因を探り、必要に応じて運動指導やマッサージ・関節を動かすモビライゼーションなどを行います。英語ではphysiotherapistまたはphysical therapist で略してPT、海外ではよくphysioと呼ばれています。
身体やスポーツに関する知識が必要になってくるので理学療法士自身スポーツをやっている人が多く、特にアメリカのトップ選手に多いです。
例えばレジェンド、Scott Jurek。
プロアスリートだと思われがちなTim Tollefsonも実は現役PTです。自らの選手としての経験を生かしランナーのケアも行なっているようです。
そして2016ウエスタンステイツ女子チャンピオンKaci Lickteig。
(生年月日完全に同じで勝手に親近感感じてますw)
なぜカナダか
豊かな自然
カナダで生活していた時に感じたのは一生かけても遊びつくせる気がしない圧倒的なスケールの大きさ。見渡す限りの山・山・山。
住んでる人々のアウトドアとの物理的・心理的な距離の違いも感じました。朝の犬の散歩でサクッと里山ハイキング。アウトドアと生活の隔たりがなく日常がアウトドアって感じです。だから気合いを入れてアウトドアウェアに着飾ることもあまりなく肩肘張らないリラックスした雰囲気が個人的には気に入っています。
日本ではあまり見ない動物も多く例えばクマ(ブラックベア、グリズリーベア)やネコ科のクーガー(マウンテンライオン)、日本ではすでに絶滅したウルフなど人に危害を加える可能性のある動物も多く、山の中にいるときは常に警戒心を保つ必要がありますが、それも自然が豊かな証拠です。
理学療法士≠physio
カナダの理学療法士には開業権が与えられているため街中至る所にphysio clinicを見ます。日本でいう接骨院みたいなイメージです。それだけ根付いているのでランナー仲間でもケガするとどのphysioがいいか?という話によくなっていました。改善してきたとは言え日本での理学療法士の認知度とは大きな違いです。実際開業権だけでなく講習を受ければ鍼治療ができたり、レントゲンや医師の診察の紹介状を出せたりと与えられている権利に大きな違いがあります。
どうせ働くならこの環境で挑戦したい。
そう思い数年かけて色々準備して、ようやく2020年春からカナダのバンクーバーーアイランドにあるクリニックでphysiotherapistとして働けることになりました。今は4月中での移住を目標にビザの申請や仮免許の申請などでバタバタした日々を過ごしています。
今後は理学療法士視点でのランニングに関する話やカナダでの生活・トレイルランニング事情などお伝えできたらと思います。
よろしくお願いします。