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GEAR

2020年6月9日

マツイ

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新しい価値を創造するブランドAnswer4から初のブランドブックが登場

2015年2月3日。

気が付けば5年も経過したことになる。

私の人生を語る上でこれが分岐点だったと言えることがある。
そう、 Answer4のザックに出会った。

初めてのFOCUS Ultra。ポケット、ストックホルダー等オプションを付けてもらった。


出会いは突然。

私のライフワークであるトレイルランニングレース「スリーピークス八ヶ岳トレイル」の打ち合わせをした後だった。

当時、エントリーから計測までを「TrailResist」というトレイルランニングを愛する集団に依頼していた。

大会を運営していても、まだまだ知識が浅い私は、TrailResistのメンバーに教えてもらう事が多かった。

世界のトレイルランニングレースの情報や運営状況を聞き、日本でもそんな楽しいレースを作れたらと夢見ていた。

そんな彼らとの話の中で「Answer4」という名前を聞く。

・必要なものをしっかり収納でき
・身体にフィットする
・逆三角形形で背中の上側に背負えるから荷重を感じにくい
・細かいサイズ展開で自分のサイズがわかりやすい
・ザックカラー、ファスナー、オプションまで自分で選べる
・あれこれ自分でオーダーできるのに、仕上がりのビジュアルがすっきりしている
・それでいて勿論背負いやすいザック

今でこそ、ガレージと言われるブランドも増えたし、この項目に当てはまるザックも生まれている。

でも、2015年のあの頃。

あなたの好きなカラーと素材で、あなたの好きな色のファスナーカラーで、もし必要ならオプションもありますけど付けます?

といった、セミオーダー式のトレイルランニング専用ザックを、生み出したのは、たぶん間違いなく「Answer4のFOCUS Ultra」しかないだろう。

そして、この逆三角形型。
なかなか見たことのない、いや初めて見た形だった。

でも、素材やカラー、ファスナーが選べるだけでは、ユーザーは動かない。

結局、背負ってみて、思った。

身体にしっかりフィットし安定感が高く、見た目は小さいのに、必要最低限のものはしっかり入り、フロントボトルや背負ったまま作業出来るポケット配置。

もう少しでいいから荷物が入ればいいのに。
そんなことを思ったりしたけれど、これは「戦うザック」。

本当に必要なものを、本当に必要な量で。
自分自身を守り、戦うためには、いったい何が必要なのか?を真剣に考えパッキングする。

これまで、機能性に特化すればビジュアルが損なわれるなんて当たり前だと思っていたけれど、それが両立できることを教えてくれたのもAnswer4だった。

もう5年なるが、未だにAnswer4を超えるザックに私は出会えていない。


小林と私と1980


同じ1980年生まれの私たちは、普段からよく色んな話をする。

同じ年生まれ以外の接点はあまりなく、育ってきた場所も環境も違うけれど、時代背景は同じだ。

人格形成に必要な幼少期は日本はバブル絶頂期で、物心ついた頃は、ワンレンボィコンの人がテレビに沢山写ってた。キラキラしたものと使い捨ての物に溢れ、とにかく日本がパヤパヤと浮足立った中で幼少期を過ごした。

それが突如、思春期には山一証券倒産からの大不況。

大手の大学を卒業しても、就職先が無い。そんな時代だった。
超就職氷河期。
ググってみると我々世代がばっちりそこに当たる。

これまでの日本サラリーマン世界に疑いも無く存在した「終身雇用」は幻であったと知ったのはこの頃だったと思う。

そして「自分の生き方は自分自身で決めるもの」ということを、身をもって知った。

そう、誰も自分を守ってくれないし、導いてはくれない。

その環境下で、より安定を求める人は多かった。

やりたい事より「正社員」で働くことが最優先で、それすら叶わず、就職浪人やフリーターが当たり前の時代。

それでもAnswer4の小林大允という男は、より安定した就業が求められる中、それを捨てて冒険を選んだ。

なんだこのザック。

なんだこのウサギ。(ぴょん太郎)

最初は、トレイルランニングのガレージブランドの1つとしてしか市場は見ていなかった。

でも、シーズンごとにしか新作発表がない既存のブランドに対抗するように、次々と新しいアイデアで、新しい商品や多機能素材のウェアが発表され、その1つ1つにワクワクした。

負けず嫌いな彼は「ガレージブランドなら、頑張ってもこの程度」と思われるのが嫌だったんだと思う。数々のセオリーを塗り替えて、駆け抜けていく。

素材もとことんこだわっているから、愛用者はどんどん増える。

そして、気が付けば、今や大人気ブランドで、高尾にLiving Dead Aidというお店が出来、ランニングチームも生まれ、次々にカルチャーを発信している。

私も大会を開催したくて、会社を退職した。
この10年、いつでも、何をしていても、大会の事が頭をよぎる。

Answer4を生み出した彼と肩を並べるなんて、おこがましく、そんなつもりは毛頭ないけれど、背負った責任と、目指したい事が似ている気がする。

勿論私は彼のようにデザインはできないし、作り出すこともできない。

でも周りから無謀だと思われても「自分の手で世界を変えよう」と思って動き出した事実は同じだと感じている。

愛が溢れるブランドブック

Answer4誕生から5年。
ここにまた新たなものが生まれた。


Answer4のブランドブックだ。

まるで新聞のような紙に黒・白・ピンクで構成されたAnswer4らしいブランドブック(※1)

Answer4の成り立ち、そしてブランドの代名詞でもある「FOCUS Light」「3inch Short Pants」「NeoShell Jacket」を紹介するとともに、2019年UTMBにて8位入賞を果たしたAnswer4アスリート小原将寿さんについての記事などが掲載されている。

とにかくおしゃれなブランドブック。
さすがAnswer4と思ったが、このブランドブックの愛は、後半にやってくる。

アスリートの功績が掲載されている新聞の切り抜きページだ。

まるで、祖父母が自分のカワイイ孫の成長をスクラップしてるかのような、まじめで優しいページで、このブランドブックに温かい体温を感じた。

サポートアスリートを常に尊重し、それでいて対等。

アイテムを渡せばそれでお終い。という関係ではなく、製品のアップデートの為に耳を傾けたり、時にはレースサポートを買って出る彼だからこそ、こういった愛のあるページが出来たんだと思う。

勿論、Answer4らしい気の抜けたページもあって、何だこりゃ感もまた彼らしい。

今や日本だけでなく、韓国、台湾、香港、シンガポールへ飛び出したAnswer4。
当店にもはアメリカからも「購入できないか?」という問合せが入ることもある。

高尾の雑居ビルの3階にいる、髪と髭が長くて、シャイな彼は、今日も物を作り、売るだけではない、ブランドの新しい価値を創造している。

そして、生み出した製品を手に取った私は、自分の手のひらで、体で、改めてその愛を感じるんだ。

ああ、すばらしいと。

ぜひ、このブランドブックを多くの方に見ていただけたらと、切に願う。

Answer4ブランドブックをお渡ししています

現在Answer4の商品を買い上げいただいた方に対し、今回ご紹介させていただいたブランドブックを無料でお渡ししています。(店舗・オンラインストア共に可)
ぜひこの機会にAnswer4の魅力をより一層感じでください。


また、別ブランドの商品をお買い上げいただいた方でも、ご希望いただければ、ブランドブックをお渡しします。オンラインストアでは、カートに入れた際の「特記事項」欄に「Answer4ブランドブック希望」とご入力ください。



(※1)Answer4に確認したところ、白・黒・ピンクではなく、茶色とピンクで印刷し、その2色が組み合わさった部分が黒に見えているそうです。とっても深ぃぃぃ話です。

PROFILE

マツイ | Yumi Matsui

Run boys! Run girls!山梨在住スタッフとして、主にオンライン業務を担当。練習嫌いの為、レース順位も体重も変動が多く、最近は自分自身の体調管理の為、年に1度100km以上のレースに出る事を目標にしている。最近は自分自身が出場するより、サポーターとして関わることが多いが、これまでハセツネ70k、ONTAKE100、STY、八ヶ岳スーパートレイル100km、ASO Round Trail100、分水嶺トレイルなど完走。スリーピークス八ヶ岳トレイルの言い出しぺとして、現在も事務局長として活動中。

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