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2015年3月31日

Run boys! Run girls!

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上田瑠偉君を丸裸にしてみようと思う 【MtSN×BADASS!! コラボトークイベント】4/4(土)開催!

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今日は上田瑠偉君のイベントの案内をします。ただ、先に行っておくと、上田瑠偉君が日本のトレイルランニング界にとってどれだけの存在かって言うことを紹介するための前置きがめちゃくちゃ長いです。もし、「上田瑠偉、イベント」この2つのキーワードを聞いただけで「行く行くー!」って感じの方は、この先のテキストは読まずに以下のリンクからイベントにエントリーしていただいて結構ですw

http://www.mtsn.jp/journal/detail.php?id=235

日本山岳耐久レース、通称ハセツネ。22年の歴史を誇るこの71kmのレースは、信越五岳やUTMF等100kmを越えるレースが行われる様になった今でも、全日本選手権的な位置づけを確固たるものとしています。

アップダウンが激しくマネジメントを失敗すると自分のポテンシャルを発揮できない難コースかつ、他のトレイルランニングレースと異なりエイドステーションが無く、補給は42km地点で水またはスポーツドリンクを1ℓ補給できるのみという厳しい条件のレース。だからこそトップランナーから一般ランナーまで多くのランナーがこの条件の中で自分がどれだけやれるのかを測るレースとして毎年ハセツネに挑み、このレースの優勝者 -日本のトレイルランニングのトップランナーがずらり並んでいる- や優勝タイムは常にトレイルランナー達の重要な関心ごととなっています。

第1回大会は、今では日本のアドベンチャーレースの第1人者である田中正人さんの優勝で幕を明け、その後優勝を飾っているのは、石川弘樹さんや鏑木毅さん、横山峰弘さんという現在の日本のトレイルランニングシーンを築いたトップランナーや、相馬剛さんや後藤豊さんという海上保安庁(相馬さん・当時)や自衛隊所属のランナー、厚底のHOKAシューズとともに突然現れ優勝をさらったルドビック・ポメレットやMontrailの招待選手でコースレコードで優勝したダコタ・ジョーンズの黒船勢等、トレイルランニングシーンの変遷やランナーのバックグラウンド等が見て取れて大変面白いです。

そして、近年のハセツネはより高速化の傾向にあります。2012年のダコタジョーンズは後藤選手のコースレコードを3年ぶりに9分塗り替えて優勝し、しばらくこのタイムは破られないかと思いきや、翌年の2013年はロードランニングをメインに活動してきた(トレイルランニングでも過去に優勝経験あり)東徹さんがあっさりコースレコードを更新して優勝。使用シューズはロードランナーに愛用されているasicsのターサーでした。昨年は海外からの黒船襲来だったのが、今度はロードというジャンルからの黒船襲来にトレイルランニング界がざわついたのは記憶に新しく、今後のハセツネの高速化を多くの人に予想させました。

ちなみに、過去2回のハセツネ優勝や信越五岳の三連覇等を誇る国内有数のトップランナー相馬剛さんは、2012年のハセツネ終了時点でハセツネ高速化を予見。今後は71.5kmを、キロ6分ペース(レースタイムに換算すると7時間9分)で走れないと優勝は厳しいのではないかとのコメントを残しています。

http://dogsorcaravan.com/2012/10/09/tsuyoshi-soma-post-race-interview-hasetsune-2012/

とはいえ、上記の動画で相馬さんのキロ6分のコメントを聞いた直後のインタビュアー岩佐さんのリアクションからもわかると思いますが、ハセツネでキロ6分(7時間9分)というのはこの時点で多くの人には想像しがたいタイムであったし、その記録が達成されるのはまだ数年以上先だろうと多くの人が思っていた(少なくとも僕はそうでした)そんな中、2014年のハセツネで前年の東さんのコースレコードを18分も縮め、7:01:13というキロ6分ペースを大きく上回る異次元のスピードで優勝した選手が現れます。

それが上田瑠偉君です。


-2014 ハセツネをゴールする上田瑠偉君 photo from Dogs or Caravan

http://www.hasetsune.com/result/time.html (優勝タイムの変遷 / ハセツネオフィシャルサイト)

上田瑠偉君は現在21歳。中学3年時に全国都道府県対抗男子駅伝に県代表で出場し大会新記録で優勝した後、陸上中長距離の名門佐久長聖高校に進学し駅伝部に所属していました。そこから早稲田大学に進学し現在は陸上競技同好会に所属。2013年、三原白竜湖トレイルレースでトレイルレース初参戦にして優勝。その年のハセツネでは7時間45分で6位入賞を飾っています。

肉体のポテンシャルだけでなく、様々なタフな状況に折り合いを付けて走るメンタルの強さやマネジメント力が要求されるトレイルランニングの世界では若さが必ずしも武器になるとは限りません。それに加えて、トレイルランニングというスポーツがまだ発展段階にある日本では、海外と比べてもシーンで結果を出している20代前半のトレイルランナーが少ない状況です。(前述のダコタはハセツネ優勝時22歳。アントン・クルピチカは23歳でプロとしてのキャリアをスタートし、同年レッドビル100マイルを優勝。キリアン・ジョルネに至っては20歳でスカイランナーワールドシリーズ年間王者となり、21歳でUTMBを優勝。)それだけに、過去輝かしい実績があるとはいえ、トレイル参戦1年で日本のトレイルランニングの歴史に世界と戦えるであろう圧倒的な記録を刻み付けた21歳は、一気に今の日本のトレイルランニング界で最も注目そして期待される存在へと躍り出ました。

その注目度と期待度は、Dogs or Caravanが主催するTrailrunner of the year 2014を上田瑠偉君が圧倒的な得票数で受賞したことにも現れています。(URLにシャレがきいてますね)

http://dogsorcaravan.com/2014/12/28/trail-**RU**nner-of-the-year-in-japan-2014/

というのが、Run boys! Run girls!的上田瑠偉君の紹介。

そんな今現在日本のトレイルランニングシーンで最も注目かつ期待されているランナーを、国内外・有名無名を問わずコアなトレイルランシーンで活動するランナーの体験や哲学などをシェアしてきた、Run boys! Run girls!の「Badass!!」と言うトークイベントにお迎えすることになりました。しかも今回は、山と渓谷社主催のトレイルランニングポータルサイト、MtSN(MOUNTAIN SPORTS NETWORK)とのコラボレーションイベントです。この機会にいろいろなことを聞いて、上田瑠偉君を丸裸にしちゃおうと思います。今のところ以下の構成を考えています。

1)どうして走りはじめたのか?(中学〜高校時代)

2)トレイルランニングへの参戦(大学〜2014ハセツネ)

3)アメリカ武者修行(本人による海外レース参戦レポート)

4)未来へ(今後のトレイルランニングへの取り組み)


-badass!! では過去にAnton krupickaやJoe Grantを招いたイベントも開催 Photo by onyourmark

大分煽った書き方をしましたが、至って自然体な21歳の上田瑠偉君。彼とのトークがどのように展開するのか、司会をつとめる僕も今から楽しみで仕方ありません。上田瑠偉君をご存知の方はもちろんのこと、これまで彼を知らなかった方も、ここまでのテキストで何か感じるものがあれば、是非イベントに足をお運びください。お待ちしています!!(桑原)

イベントの詳細とお申込は以下をご覧下さい。(お申込はMtSNページの申込フォームからになります。)

【MtSN×BADASS!! コラボトークイベント】
スペシャルトーク「上田瑠偉のアメリカ武者修行」開催要項

日時 2015年4月4日(土)19:00開場、19:30開演、21:00終了予定
会場 「インプレスグループ神保町セミナールーム」(東京都千代田区神田神保町1-105 神保町三井ビル23階)
※アクセス:東京メトロ/都営線「神保町駅」A9出口より徒歩1分
参加費 2000円(イベント当日、受付にて現金でお支払いください)
定員 70人
申し込み方法 リンク先のエントリーフォームよりお申し込みください。なお、当イベントはMtSN会員またはヤマケイオンライン会員のみご参加いただける特別企画です。事前にMtSNまたはヤマケイオンラインの会員登録(いずれも無料)をすませ、お申し込みください。
主催 山と溪谷社・マウンテンスポーツネットワーク事務局、Run boys! Run girls!
協力 コロンビアスポーツウェアジャパン
問合せ 山と溪谷社・MtSN事務局 mtsn-info@yamakei.co.jp

エントリーフォーム
https://www.mtsn.jp/secure/rui_201503.php

PROFILE

Run boys! Run girls! |

Run boys! Run girls!は、東京都千代田区東神田(馬喰町駅)のトレイルランニング・ランニング専門店です。物販だけでなく、情報発信や、ランニングイベント、交流イベント等を行い、トレイルランニング・ランニングの魅力を多くの人に伝えていくことを目的としています。

WEB: https://rb-rg.jp/

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