圏外で使える最優秀ナビアプリ
あなたはどんなトレイルランナーでしょう? ウチサカは行ったことのない山や峠をつなげて(終点に温泉やおいしいものがあったりしたら最高!)、新しいコースを作ることが好き。そのままそれが仕事になってる。
だから、たいていは「はじめての山」を「ひとり」で走ります。道迷いして崖をよじ登ったり、沢をざぶざぶ渡ったこともある、腹ペコで身動きできずトレイルに大の字になったこともある、予想以上に時間がかかって夜になったこともある(もう半べそ)。行ってみたら私有地で行き止まりだったり、宅地や舗装路になっていたこともある。
それでも、落ち葉ふかふかのトレイルに出会ったり、絶景富士山を臨めるコーナーを見つけたり、思った通りにトレイルがつながったときのなんとうれしいこと、なんと楽しいこと。誰もいない山をニコニコして走ってます。
たくさんひどい目にあっているそのおかげで、いまは机の上で作ったルートを間違えずに、しかもケガなく(たまに転んだりするけど)、楽しく走り終えて、家に帰ることができるようになりました(でも油断大敵)。
そのための知識や技術、装備はみなさんが持っているものとたいして変わらないでしょう。ただ、「はじめての山」「ひとり」「新しいルートを作る」なので地図読みやナビゲーションの用具だけは、みなさんに比べて「やりすぎ」かもしれません。
左手首に〈スント〉、右手首に〈ガーミン〉、たまにザックの中に〈ポラール〉を入れたりするし、予定のコースを《.gpx》データにして、すべての時計と電話に入れておくし、特に〈スント〉には峠や山頂など特定地点(POI)までの距離。到着予想時刻がわかるように設定するし、該当コースの紙地図(の部分拡大コピー)とコンパスも持っていくし。たとえ半日で走り終える(はずの)コースでもヘッデンと予備バッテリーは忘れません。
それでも、それだけの用具を持っていても山の中で現在位置がわからなくなることがあるんです(まだまだだなあ、オレ)。日本一の山岳カメラマンとロケハンしてたとき(ウチサカがリードしててロストしました、てへへ)、彼が教えてくれました「〈ジオグラフィカ〉っていいですよ」。
〈ジオグラフィカ〉。いっぱつクリックで現在位置(国土地理院マップあり)と方角(電話の向いている)がわかっちゃう。しかも作動に携帯電波を使いません、GPS電波を受信できればそれだけで動きます。しかも無料。山では電話のバッテリーの「もち」が心配なので、地図アプリ、ナビアプリはいっさい拒否してきたけど、この圏外大歓迎の〈ジオグラフィカ〉だけは別です、ほんとうに困ったときだけ使う必携&最優秀アプリ。
(編注)Wi-Fiや携帯電話電波のないところでもGPSデータは取得できますが、地図データは受けとれません。事前に(現場近くで)通信環境のいいところでジオグラフィカを起動させて、行動エリアの地図データを読み込ませておきましょう。

〈ジオグラフィカ〉本来の使い方はGPS時計と同じように、作成したルートを読み込んで、それをたどる(ナビゲーションする)ことだろうけど、電話画面を確認しながら走るのは現実的じゃないし(歩く速度なら大丈夫だ)&バッテリーが心配。ウチサカは時計のGPSでナビして、現在位置がわかんなくなったときだけ〈ジオグラフィカ〉を開きます。
でさ、なんど助けられたことでしょう、〈ジオグラフィカ〉さまさま。