Ultra Trail Mt.FUJI 100マイル出走者のザックの中身見せてもらいました!
春です!トレイルを走るのにとても気持ちの良い季節ですね。そしてトレイルランニングのレースシーズンが始まります。
国内の100マイルのトレイルレースは年々増えており、草レースなども開催されている為チャレンジする人の数も増えているように思います。
100マイルカテゴリーでの国内の例をあげると
・Ultra Trail Mt.FUJI (KAI 70km/FUJI 165km)
・トレニックワールド100mile&100km in 彩の国
・信越五岳トレイルランニングレース
・OSJ KOUMI 100
などのレースがあります。
今回はUltra Trail Mt.FUJIの『FUJI』に焦点を当てていきたいと思います。
目次
Ultra Trail Mt.Fuji ってどんなレース?
Ultra Trail Mt.Fujiには『KAI』と『FUJI』の二つのカテゴリからなるレース。
今回はFUJIについて詳しく書こうと思います。
スタート時刻 | 第1ウェーブ:4月21日(金)14時30分 600名(※45時間制限) 第2ウェーブ:4月21日(金)14時45分 600名(※44時間45分制限) 第3ウェーブ:4月21日(金)15時00分 600名(※44時間30分制限) 第4ウェーブ:4月21日(金)15時15分 600名(※44時間15分制限) |
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最終制限時刻 | 4月23日(日)11時30分 |
募 集 | 2,400名(優先エントリー・一般エントリー (国内在住者) ・一般エントリー(海外在住者)・寄付エントリー含む) |
スタート | 静岡県富士市 富士山こどもの国 |
フィニッシュ | 山梨県富士河口湖町・富士吉田市 富士急ハイランド |
何が必要なの?
大会によって異なることがありますが、FUJIの必携装備品は下記の通りです。
※2023年3月22日時点 (出典: https://www.ultratrailmtfuji.com/about/rules/)
- 詳細コースマップ。大会公式サイトに掲載されている詳細図を紙にプリントしたもの
- エントリーの際に番号を届け出た携帯電話
- 携帯コップ(150cc以上)
- 1ℓ以上の水分
- 食料
- ライト2個、それぞれの予備電池もしくは予備バッテリー
- 点滅ライト
- サバイバルブランケット(130cm以上×200cm以上)またはエマージェンシーヴィヴィ
- ホイッスル
- テーピング用テープ(80cm以上×3cm以上)
- 携帯トイレ
- 雨天に備えてフードつきレインジャケットとレインパンツ(ゴアテックス、あるいはそれと同等の防水、透湿機能を持ち、縫い目をシームテープで防水加工してあるもの)
- フリースなどの長袖シャツ(綿はNG)
- 足首までを覆うズボンあるいはタイツ
- 手袋、耳までを隠す帽子
- 鼻と口を覆い飛沫拡散を防止できるマスク2枚。布製の場合は2層以上のもの
- ファーストエイドキット
- 保険証(コピーは不可)
- 配布されるナンバーカード、ICタグ
- 以上の必携品を収納できるザック
以上が必携装備品、レース中必ず持っていなければならないものとなります。
過去にはレース中に雪が降った事例もありますし、晴れていたとしても昼夜の寒暖差が大きいことも考えなければなりません。
とはいえ、他の方が何を持っているのか、ザックの中身が気になるところですよね。目標タイムによっても持ち物の違いがあるものだと思います。
そこで、Run boys! Run girls! Trail Runninng Club(ランボーズ)のメンバー数名に目標タイム別にザックの中身を見せてもらいつつ、色んな質問をしてみました!
ザックの中身見せてください!
目標タイム24時間前後
ランボーズ ガチチーム Mさん男性
—何回目の100マイル?
100マイルは3回目。1回目に参加した2019年のUTMFは二十曲で中止、2回目の2021年KOUMI100で初めて完走。具体的な目標タイムは決めず、マイペースで淡々と上位を狙いたい。
—各アイテムのブランド、商品名
①PAAGO WORKS / Rush UT3
②LEDLENSER / H8R(黄色のセロファンをカスタマイズ)
③Patagonia / キャプリーンクールライトウェイトシャツ
④山と道 / DF Mesh Merino Sleeveless
⑤Patagonia / ストライダープロショーツ
⑥milestone / msc-013
⑦THE NORTH FACE / ストライクトレイルフーディ
⑧山と道 / UL All Weather Pants
⑨Mountain HARDWEAR / エアメッシュロングスリーブクルー
⑩Teton Bros. / Wind River Pant
⑪TOPO / MTNレーサー2
⑫補給食 / おいエナ・MEDALISTをメインにぬれ煎餅、その他サプリ系
—それぞれのアイテムを選んだ理由は?
<ザック> PAAGO WORKS / UT3
手の届く範囲の収納力が多い。メインの気室はパッと確認ができるので疲れた後半でもストレスがない。なによりカッコイイ!!
<シューズ> TOPO / MTNレーサー2
TOPOのシューズと足の相性が良く、履いていてストレスがない。走れるコースなのでクッションよりも軽さを優先してMTNレーサー2を選択。(一般的にはクッション優先の方が良いと思います。)カラーは派手派手に黄色!!
<ウエア>山と道 / DF Mesh Merino Sleeveless
2019年の寒かったイメージが強い為、夜間の汗冷え対策として保温性と吸水性が高く、肌離れがよいこちらを選択。これ一枚でカバーできる気温の幅が広いのも魅力。その上にPatagonia / キャプリーンクールライトウェイトシャツやフーディニエアを着て温度調節をします。2022年のように気温が高くなることもあるので気温次第で変更します。
<保温着> マウンテンハードウェア / エアメッシュロングスリーブクルー
オクタの軽量性と保温性のバランスが良い。しかもお手頃価格。これはおすすめ!
<補給食> おいエナ・MEDALIST
水分と一緒に補給ができる「おいエナ」は必需品。加えてMEDALISTなど。固形物はしっとりしていて食べやすいぬれ煎餅。胃腸トラブル用にMAGMA。足攣り対策にエブリサポートやコムレケアも持ちます。
—ドロップバックに何入れる?
後半の補給食、ウェアやレイン、グローブは気候に合わせて変更できるように一通り準備。ドロップバックから補給食の追加以外は行わないつもりなので、補給食の取り出しやすさを最優先にします。
—FUJIで一番楽しみにしていることは?
富士急ハイランドエイドと二十曲から先のコース。富士急ハイランドはランボーズ(Runboys!Rungirls!Trail Running Club)エイドのため、後半に向けて元気を貰いたい!!自分の中でFUJIは2019年(降雪により途中で中止となった)に参加した二十曲で止まっている為、そこから先のコースをリベンジできることが楽しみです。
目標タイム29時間前後
ランボーズ マイラーチーム Tさん男性
—何回目の100マイル?
2回目の100マイルです。
—各アイテムのブランド、商品名
①Answer4 / FOCUS LIGHT
②mont-bell / バーサライトパンツ
③Answer4 / Power Grid Full Zip Hoody
④THE NORTH FACE / Strike Trail Hoodie
⑤Answer4 / Tシャツ
⑥milestone / MS-F1・Trailmaster / ハンドライト
⑦Answer4 / Beanie
⑧ 〃 / グローブ
⑨ 〃 / 3inch Short Pants
⑩携帯カップ・サバイバルブランケット・ホイッスル・テーピング・携帯トイレ・コースマップ
⑪finetrack / ドライレイヤーウォームタイツ
⑫HOKA ONE ONE / Speed Goat5
⑬補給食 / MEDALIST・Trail Butter・メイバランス・パン
—それぞれのアイテムの選んだ理由は?
<ザック> Answer4 / FOCUS LIGHT
フィット感が最高。
<シューズ> HOKA ONE ONE / Speed Goat5
長距離を走る上では万能。どんなサーフェスでも対応するシューズ。
<ウエア>
Answer4 / Tシャツ+アームカバー+3inch Short Pants
これでスタートし、寒くなればPower Grid Full Zip Hoodyを着用。汗冷えし辛く長時間き続けられる。どんな時でも保温性は大事だと思っている。
THE NORTH FACE / 100 DRY Tank
写真には載っていませんがベースレイヤーはこれ。寒さを担保。
<レインウエア> THE NORTH FACE / Strike Trail Hoodie または HYPERAIR GTX Hoodie
晴れ予報ならStrike Trail Hoodie を携行し、レース中雨天の場合はHYPERAIR GTX Hoodieを着用予定。HYPER…は防水素材が表に出ていることによって生地に保水することなく、体の冷えから守ってくれるから。
<補給食> MEDALIST・Trail Butter・メイバランス・パン
ジェルだけ、とか補給が偏ると飽きてくるので、味に変化を持たせたい。色々と練習の時に試した結果、甘いもの(MEDALIST)としょっぱいもの(マーガリンぶどうパン)と食べやすいもの(Trail Butterやメイバランス)を満遍なく入れたら良い感じだった。
—ドロップバックに何入れる?
シューズ、ウエア、レインの替え、後半の補給食、オレンジジュース(体がリフレッシュされる)、R-1ヨーグルト、カップラーメンなど
—FUJIで一番楽しみにしていることは?
多くの友人が出場すると聞いているので、みんなと会うこと!
目標タイム32時間前後
ランボーズ SHSチーム Sさん男性
—何回目の100マイル?
今回で11回目の100マイルレースになります。
—各アイテムのブランド、商品名
①Patagonia / キャプリーン4
②INNERFACT / ソフトフラスク
③補給食 / MEDALIST・GU・黒糖わらび餅(セブンイレブン)・草餅
④mont-bell / バーサライトパンツ(悪天候時)
⑤ 〃 / バーサライトジャケット
⑥COMPRESPORT / クワッド(太腿用)・カーフスリーブ(脹脛用)
⑦ 〃 / ハリケーンジャケット(小雨時)
⑧THE NORTH FACE / Tシャツ
⑨Drymax / ソックス
⑩グローブ
⑪Buff / キャップ
⑫THE NORTH FACE / TR10
⑬ALTRA / Lone Peak6
⑭THE NORTH FACE / ショーツ
⑮ゼッケンベルト・ゴミ入れ
⑯PEZL / NAO +
⑰エマージェンシーキット・日焼け止め・リップ・ワセリン・胃薬など
—それぞれのアイテムの選んだ理由は?
<ザック> THE NORTH FACE / TR10
FUJIは必携品が多くある程度容量があるザックが必要なためTR10を選びました。
<シューズ> ALTRA / Lone Peak6
シューズは履き慣れたALTRAのLonePeak6に中敷きをSIDASに替えています。
<レインウエア>
COMPRESPORT / ハリケーンジャケット(小雨時)
または
mont-bell / バーサライトジャケット・パンツ(雨が強い時)
長丁場なレースのため、いずれも機能性を重視して選びました。
<補給食> MEDALIST・GU・黒糖わらび餅・草餅(セブンイレブン)
基本的にはジェルが中心になります。最近はMEDALIST、GUが中心です。それ以外には黒糖わらび餅が食べやすくてすきなので持っていこうと思います。あとはエイドにある食べ物を取ります。飲み物は足つり防止のためにトップスピードのタブレットを持っていく予定です。
—ドロップバックに何入れる?
ドロップバックには着替え(上着と靴下)、補給食、交換用ライトなど最低限のものだけ入れておきます。基本的に長くエイドに滞在することは考えていないので必要最小限にするつもりです。
—FUJIで一番楽しみにしていることは?
今回は自分の成長を確かめることが目的なので、前回の記録を上回ることができるかどうかにこだわりたいと思います。前回2018年は34時間だったので、今回は32時間を切りたいと考えています。目標達成できたら我慢してきた大好物の家系ラーメンを食べながら祝杯を上げます!!
目標タイム39時間前後
ランボーズ ジュニアチーム Aさん女性
—何回目の100マイル?
初めて100マイルに挑戦!39時間以内で完走を目指します!
—各アイテムのブランド、商品名
①HOKA ONE ONE / TORRENT2
②エマージェンシーキット
③LEDLENSER / NEO10R
④SALOMON / ソフトフラスク・携帯カップ
⑤補給食 / GU ロクテイン・おいエナ・MEDALISTジェル・ライスピュレ・黒糖わらび餅(セブンイレブン)
⑥SALOMON / SENSE PRO10
⑦C3fitヘアバンド
⑧Answer4 / Power Grid Full Zip Hoody
⑨ 〃 / グローブ
⑩OLENO / アームスリーブ
⑪山と道 / DW 5-Pocket Shorts
⑫mont-bell / バーサライトパンツ
⑬THE NORTH FACE / Strike Trail Hoodie
⑭C3fit / タイツ
⑮THE NORTH FACE / Flash Dry Merino Crew
⑯Drymax / ソックス
—それぞれのアイテムの選んだ理由は?
<ザック> SALOMON / SENSE PRO10
両サイドのポケットが大きくて補給食の出し入れがしやすく、ジッパー付き部分は携帯電話やマスク、薬などの大事なものをしまっておけるのも安心。ザックの生地に伸縮性があるためメインコンパートメントも必携品が十分に入り、ザックの揺れも気になることがない。
<シューズ> HOKA ONE ONE / TORRENT2
適度なグリップ力と厚底過ぎないソールが自分にとってちょうど良くて信頼できるシューズ!
<ウエア>
山と道 / DW 5-Pocket Short
THE NORTH FACE / Flash Dry Merino Clew
山と道ショーツはポケットが多いのがやっぱり便利!シャツはメリノ混のため柔らかな着心地で速乾性もあって、汗かきだけど長時間着ていても不快に感じないのでお気に入り。いつもレース時のヘアスタイルは、ニュートラルワークスのロゴ入りネックウォーマーを頭に巻いて気分を上げています!
<補給食> GU/ROCTANE・おいエナ・MEDALIST・ライスピュレ・黒糖わらび餅
ジェルが苦手なためドリンクでエネルギーを摂りつつ、大好きな和菓子系の補給食を携行。
—ドロップバックに何入れる?
シャツやシューズの替え、カップラーメンや甘酒などの補給食、充電器、目覚まし時計、愛猫の写真、タオルやブランケット。
—FUJIで一番楽しみにしていることは?
たくさんのトレイルランナーに会えること♪
100マイルなんていう長距離に挑むランナーってどんな人たち!?全国(海外)から集まる様々なランナーの人間観察をしつつ、お祭りのようなこの大会を満喫したいです。(いや、きっとそんな余裕ないだろなぁ。)完走までは今までの最長距離と行動時間になるため、自分がどうなるのか全く予測がつかず、ココロとカラダの変化も楽しみです!
まとめ
やはりザックの中身も十人十色、ターゲットのタイムなどによっても装備品も様々でしたねー。FUJIのレース開催は4月ですが、晴れていても日中と夜間の寒暖差があります。そこをどうやって乗り越えるかが完走のカギとなりそうです。
皆さんのザックの中身を見たら私も走りたくなっちゃいました! 笑
みなさんはいかがでしたか?
これからのレースの参考になれば嬉しいです。事前のしっかりした準備と”完走するという強い気持ち”を持って頑張ってください!
気になるアイテムがあったら、ぜひRunboys!Rungirls!オンラインストアを覗いてみてくださいね!もちろん店舗でもお気軽にご相談ください!