初の海外レース 韓国へ行ってきました!
私にとって初の海外レースデビュー戦となる、韓国で開催された『Gurye Mt.Jili SKY RACE』に参加してきました。
※智異山(ちりさん)とは韓国北東部にある求礼郡(くれぐん)に位置する山並みの総称
▪️エントリー~韓国到着 DAY1
ランボーズのコーチ礒さんにお誘い頂き、仲間と一緒にエントリー。50kmのレースという事でUTMF前だし海外デビューには程よいと思っていました。ところが、エントリー後に現地の山火事の影響でコース変更となり、50km→64kmになるとレース主催者から連絡が…距離が伸びる~♩と喜んだ私だけど、帰りの飛行機に間に合うようにゴールしなければいけない。大会サイトのハングル語の高低表とにらめっこ。うーん。。
そんなこんなでいよいよ韓国へ出発!
…のはずが空港でチェックインできない。えー?なんでー?
『お客様、こちらのチケットは昨日の飛行機です』
『・・・・えぇーー!!!!!』(滝汗)
おっちょこちょいでは済まないトラブルにあたふた。なんとかすぐにチケットが取れたから良かったものの、深夜の飛行機だったので日にちを再確認すれば良かった。はぁー、またやってしまったと自己嫌悪。そういえばKOUMIの時も日にちを間違えたっけw
まずは0次関門突破、無事に韓国到着。
レースの主催者で礒さんの友人のニアンさんが空港でピックアップしてくれてソウル江南区へ移動。レース直前の多忙な中、時間を割いて朝食までご馳走して下さいました。
本場の透き通ったコムタン。牛のダシの優しい味。塩とネギはおこのみで。
河東館(ハドングァン)創業70年の老舗だそうです。店内は広々。
その後はニアンさんご夫妻のトレランショップ『Seoul Running.Co』にお邪魔して、ソウルのトレイルを教えてもらい、仲間と一緒に走りに行きました。一部のコースだけだったけど、とても整備されていて走りやすく、雰囲気もどことなく日本にいるようでした。平日にも関わらず、トレッキングを楽しむ方がたくさんいました。トレイルランナーはまだまだ少ないのでしょうか、、私たちは珍しい存在であったようです。
途中の広場にバーベルやストレッチ器具などが置いてあり、美はもちろんのこと、健康にも意識の高い国ですね!
夜は地下鉄に乗って市場に行き、お土産を買ったり韓国グルメを堪能。
トレランショップ“Seoul Runing Co”オレンジのウエアがニアンさん。大変お世話になりました。えくぼがチャーミング♡
私たちが走ったソウルのトレイルはこんな感じ。とても整備されていて走りやすい!
数十メートルおきにマーキングされていて方向音痴の私でもわかりやすかったです。
▪️DAY2
ホテルで朝食を済ませてから、レース会場までバスで移動。江南区からバスで4時間ほどでレース会場の求礼郡に到着。
受付でレギュレーションチェックを済ませ、ゼッケンを受け取るとナンバーは『111』なんだか嬉しい♩
夕食を済ませた後はブリーフィング。説明はニアンさんのご主人、コースディレクターのマンキーさん。現地のスタッフの方が私たちの為に近くにきて同時通訳をしてくださいました。その後は『ようこそ!Runboys!Rungirls!の仲間たち!』と壇上にてご紹介までしていただきました!
モニターにRunboys!Rungirls!のキャラクターまで!嬉しかったです。
◾︎DAY3 レース当日
AM3:00起床。
制限時間は15時間。しかし、私たちの飛行機のタイムリミットを考えると11時間以内にゴールしなければ間に合いません。何とか完走できますように!!
遅くともCP4をAM11:00までにに通過しなければ!
⚫︎スタート~CP2(9.5km)
AM4:00スタート予定なのに時間になっても準備運動していたりと少しびっくりw
時間に制限のある私たちは『早く!早くスタートしてー!』と少し焦っていましたw
強風と雪のちらつくなか4:06スタート!
スタートしてすぐの農道の様なところで、数十メートルだったけどまさかのトップからまとめて集団ロストw
思わず笑ってしまいました。
CP1は通過しました~
いよいよトレイルに入った所でコーチの礒さんが『日が昇るまでガマン!何が何でも完走して下さい』と言って消えて行きました。
いきなり400mくらいの登りで何度も空を仰ぎ、早く日が昇るのを願ってました。
登りは速いけど、下りがのんびりなランナーが多くてしばらくは追い越せずそのまま進みました。やっと日が昇る頃にはランナーもバラけてきたし、ヘッドライトからも解放されて走っていてとても気持ちがいい♩
前日のブリーフィングではCP1以外はトイレ有りとの情報だったので、安心してCP2で寄ろうとしたら、ここは無いとの事だったのでとりあえず我慢して次へ進むことにしました。
途中で公衆トイレかとドアを開けると、給排水設備みたいだったりもう限界。
⚫︎CP2~CP3(11.5km)
次は絶対にあるだろうとCP3に到着するも、無いーーー!!
女性ボラの方が(もちろん韓国語)ここでしていいよ、と車の影へ!そしておもむろにコートを脱いで目隠ししてあげるからどうぞ!と言っている!私は必死に『1人で大丈夫、大丈夫だからあっち行ってていいです!(ほぼ日本語)』と言っても『いいから、どうぞ(韓国語)』みたいなやりとりの繰り返しをして、、開き直ってお花摘み♡
彼女の優しさはとても有り難かったけど、まさかこんな経験をするとはーw
日本国内のレースでは、大体エイドにトイレがあるのでそれが当たり前と思ってしまっていました。これは本当に有り難い事で、トイレは無いものとして考えていなければいけませんね。
細かなアップダウンあり、サーフェスは日本とそっくり!『キヨコサーン』と声をかけてくれるランナーもいて嬉しかった♩韓国語勉強しておけば良かったなーw
この区間はそんなにキツくなかったし、もうすぐラーメンがあるって聞いていたエイド。しっかり食べておかなくちゃ!
⚫︎CP3~CP4(21km)
『ラーメン下さい♡』
『まだここにラーメン到着していないよ!』
ラーメン楽しみにしていたのにー、、残念。。ラーメンはお預け、あまり甘いものは食べたくはなかったけど、カロリーの高そうなチョコケーキを食べて、いざボスへ!
一気に700mアップ、おまけに積雪してる!いやーキツい!
この山は人があまり入らないから、登りにくいかもとブリーフィングで言っていたのを思い出しました。トレイルも踏み固まっていないところもあり、ロープを使ってのよじ登りあり、とにかくゲキ登りでした。
何度もそろそろピークかな、と思って心が折れそうだったけどやっとの事でホントのピーク到着。雄叫びをあげているランナーも。
これを下りきればCP4だ!と勘違い、、まだもうひと登りあって諦めモード突入。。おまけに睡魔が襲ってきたので、グミを食べて眠気を覚まし、とにかく前へ進みました。いつもはあまり見ない時計も頻繁に気にしながら。次のエイドでリタイアか…
雪と花のコントラストが綺麗でした。(大会公式サイトより)
⚫︎CP4~CP5(12.5km)
やっとのおもいで11:09くらい(予定より9分遅れ)に到着。
ボラの皆さんが拍手して温かく迎えてくれた♩
行きに通った時に無かったカップラーメンを作ってくれました。受け取ったラーメンは辛くて、、本当は辛いものが好きだけどレース中は危険と判断、だいぶ残してしまったけど美味しかったー♩
半ば諦めかけていたけど、やっぱり完走したいという気持ちが大きくなり、リタイアは次のエイドで考えよう、と先を進むことにしました。行きに通っているはずのルート、全く景色が違って見えて新鮮でした。とにかく急ぐ、急ぐ!ゼーハーしっぱなし、そして冷たい強風が吹くけど日向は暑い。フリースやレインを着たり脱いだり、、レイヤリングが難しいー!
激坂を制覇するとまた激坂、、の繰り返しでしたw (坂の上の方にランナーが見えます…)
⚫︎CP5~CP6(6.5km)
ここもボラのみなさんが温かく迎えてくれて嬉しかったー♡
ボラの方から礒さんはここでリタイアされたよ、と聞かされました。礒さんは病み上がりで本調子じゃない中でも総合5位くらいまで上げていたみたいで本当に凄いな、と思いました。
私はまだ諦めたくないので『完走したいので、時間になったら出発して下さい。なんとかして空港に向かいます』とみんなにメッセージを送り再スタート!
この時点で13時34分、残り9.5km…15時までにゴール出来るか、、
ここからまた300mくらいの登りで、もう脚が攣りそう、、
でも次のCPまで短いし、ガマンガマン、、
⚫︎CP6~FINISH(3km)
最後のCPに到着!時刻は14時43分…
とりあえず『あと3kmです』とメッセージすると『待ってるよー!』との返事。歩いているヒマは無いとわかっていても、脚が動かない。最後の最後まで登らされ、やっとゴール地点まであと少し!
礒さんが遠くの方で手を振っているのが見えて感動!!
『あと残り300mくらい!よく頑張って帰ってきましたね!』と並走しながら褒めてくれました。そして沢山の方々に迎えてもらい、無事にゴーーール!
女子3位おめでとうー!お水どうぞ!賞品とお荷物はこちら!と至れり尽くせり。
途中で無理かも、間に合わないかもとやめなくてよかった。
最後まで諦めなくてよかった。
何がなんでもゴールしたかった!嬉しい!
Time 10時間55分47秒
女子総合3位
⚫︎レース後 番外編
フィニッシュタイムは電車と飛行機のギリギリだった為、ウェアはそのままで車に飛び乗り駅へ向かっていただくも、大渋滞。。結局電車は間に合わず、一旦会場へ戻り高速バスに乗り換えてソウルに向かいました。(私のゴールが遅かった為に色々な方にご迷惑をおかけしてしまいました。本当にすみません。)
高速のパーキングエリアでようやく着替え、ハラハラしながらソウル到着、速攻でタクシーに乗り換え。スタッフの方がタクシーの運転手に急いでいる事を伝えてくれ、空港に到着したのが飛行機出発50分前。タクシーを降りると同時にカウンターへダッシュ!よりによって一番遠いとこーw
荷物預けの為、賞品としていただいた“黒米”をカバンに入れようとした瞬間、、ザザーーッと袋が開いてしまいカバンの中はもちろん、床にお米を撒いてしまいました。こんな時に限って、、もうみんな笑っていましたけどね。
最後の最後まで面白すぎた韓国遠征。初の海外レースの良い思い出となりました。
現地でたくさん私たちのお世話をしてくださった、『Seoul Running Co.』『Good Runner.Co』の皆さんに心より感謝したいと思います。皆さんも、韓国へ行く事があったらぜひお店に行ってみてくださいね。
カムサハムニダ!