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2019年7月29日

ケロズ ケロズ

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あなたは嫁を担いで走れるか? Wife Carrying Contest参戦報告 #Tip of the iceberg Newspaper 22

まいどどーもケロズです!ここのところあまり走れていなかった私ですが、走らずに、“担がれて”おりました!

担ぐというと「神輿」がよぎる日本人の私ですけども、神輿ではなく、Wife Carrying Contest、つまり「嫁担ぎ選手権」に参加し、ダーリンルイスに担がれてきたのであります!

Wife carryingとはその名の通り、嫁を担いで走る障害物レース。フィンランド北部のSonkajärviという人口4247人ほどの小さな村が発祥で、今でも毎年7月に世界選手権が開催されています。この競技が始まった説は色々あるようで、窃盗団が食べ物や嫁たちを背負って盗んでいったとか、また若い男性陣が自分と結婚させるために他の村から人妻を盗んで走って逃げ去ったとかとか。って発祥の理由すげーな。。。笑。本当かどうかはわからないらしいけれども!

ルールはいたってシンプルで、夫が嫁を担いで走る。ただ、理想的には本当の嫁と夫の関係が望ましいけれど、友人同士でもオッケーとのこと。毎年パートナーを変えて出ている人もいるらしい。また担がれる嫁の体重は最低でも45kg以上と決まっていて、それ以下の場合はフィンランドの名物料理、ミートボールを追加で背負わなければなりません。笑 またルールの最後に「ダッチワイフを担いだ場合は失格とします」と書いてあって、フィンランド最高かよ!!!ジョークのセンスも一流です。

さて我々参加したと言っても本国まで行ってきたわけではなく、バンクーバーのお隣、バーナビー市にある「北欧カルチャーセンター」が毎年2日間に渡って北欧フェスを開催しており、その最後の大トリが「嫁担ぎ」で、そこに参戦してきました。イベント自体は北欧の伝統的な暮らし紹介ブースやサウナ、クラフトやフードまでなかなか盛りだくさん!しかも手作り感満載でなんかほのぼの。

こちらはバイキングビレッジ。

現在Fjallravenというスェーデンのアウトドアカンパニーで働いているんですが、マネージャーが、「シズカ、スカンジナビアンフェスもうすぐあるけど、ワイフキャリー出てみたら?」というまさかのご指名を受け、特待生で休みをいただき(?)、イベントに参加することができました!このイベントのことはだいぶ前から知っていて、まさかバンクーバーで参戦できるとは!!!やったー!というわけでエントリー($20、フェスティバルの入場料が一人$10だから2人分でつまり参加料無料やん!という。笑)を済まし、日々の練習が始まりました。

担ぎのスタイルは色々あって、本場のチャンピオンの王道は、エストニアン・キャリーと呼ばれる、嫁をバックパック方式で担ぐ方法。おんぶとかお姫様抱っことか色々試したけど、安定感抜群のエストニアンスタイルがベスト。

参加賞でもらったバッチ。真ん中のイラストがエストニアン・キャリー。地味に宝物。

ルイスに至っては日々のジョギング時に4kgの重りを背負って走ることを継続。さらに私を背負ってのスクワット‥。できる限りのことはやりました。でもやはり上には上がいるだろう。そこで思いついたのが、競技での優勝は難しいかもしれないけど、コスチューム部門はどうだろう。そう、今年はコスチューム部門が新設されたのです!ということで大会当日までコスチューム制作と担ぎ練に追われる日々となりました。

テーマは北欧に生きる絶滅危惧種の北極きつね。そしてこのしっぽは…
テントのサックと新聞紙でできている!制作費ゼロ、ごみゼロ、オラ天才!

さて大会当日。会場に着くやいなや、見知らぬおじさんが私たちを発見し一言、

「どのスタイルでいくんだ?」

レースに出るの出ないの?系会話を通り越しての担ぎスタイル問答。本場の人たちの本気度の違いにテンションが一気に上がりました。またその直後に大会関係者と思われる男性が、我々に気づいてこっちまで走ってきて一言、「おいおいオーーーイ!君達さいっこうだなオイ!待ってたよ!俺、インスタでこのアホなカップルが練習している動画見たんだよ!まじで参加してくれてありがとうな!!!!」と握手。なんかすげー歓迎されてるやん。嬉しいなぁ。

この青いTシャツのお兄さんがテンションマックスで声をかけてくれた人。

そしてついにレース本番!ルールは2チーム同時スタートでタイムを競い、200m弱の障害物コースを1周して最速の2チームが決勝戦に進みます。

それでは、位置について、よーい、ドン!

スタート地点、緊張気味のるいポン。計測はもちろんプロフェッショナル手動で。
嫁はヘルメット着用が義務付けられている。

コースはミニサーキット風で水たまりや膝上まであるハードルが待っている。また多くのカップルは嫁が転落。いや、これ本当に夫、大変だと思う。軽めの嫁もいれば、重めの嫁もいるわけで、もうそこは文句を言わず愛の力で乗り越えるしかない。でもその落ちた嫁を拾い上げ、また走り出す姿に会場は大盛り上がり。また練習不足と嫁の重さで走ることが困難、最初から最後まで歩いてゴールするカップルもいた。そんなわけで大爆笑・大歓声の中、全20組のカップルがフィニッシュラインを切りました。

嫁にスマイルをする余裕はあるが、夫はない。

そしてそして我々、チーム・北極きつねの結果は…まさかの3位……!!!!ぎゃあああーん!!!涙涙涙 2位との差は0.02秒差で「手動計測のストップウォッチのおっちゃんのさじ加減で決勝行けたんじゃね?」と疑ってしまう微々たる差!!!涙

まじかー。ルイスはその後結構ガチで立ち直れなかった。笑

ちなみに優勝すると、嫁の体重分のビールがもらえます!笑

優勝チーム。嫁の体重計測中。ビールケース何箱いくかな〜?
トロフィーかわいすぎだろ〜!

そしてお待ちかねのコスチュームコンテスト……2位でした!いやなかなか一位になるってのは難しい。これ高校時代の陸上競技の顧問の先生がよく口にしてたけど、本当にそうだ。

コスチュームコンテストでアマゾンカード$25ゲット!とりあえず元は取れた!

でも会場のみんなが「ゴー!きつねゴー!」って応援してくれて、嬉しかった。レースを観戦していた多くの人たちが声をかけてくれて、「初めてで3位は悪くないね。センスあるよ。本国行って戦ってこい!」とも言われました。笑 まぁ確かに初参加で3位はよくやった!いろんな人が笑ってくれたし! さらに別のおっちゃんには(私はよくおっちゃんに話しかけられる)、「君(ルイス)は、もうちょっともりもり筋肉増やさないと。まだちょっと痩せすぎだよ嫁を担ぐにしては。ほんであなた(ケロズ)はもうちょっと太らないとな。軽いと旦那は楽だけど、もらえるビールの量減っちゃうからね。お互いいい塩梅で挑むんだぞ次は!」とコーチさながらのアドバイス!笑

さらにレース後社内のメンバーや友人から「シズカがCBCニュースに出てる!」と連絡があり見てみると、なんと我々がっつりフューチャーされております!笑

https://www.cbc.ca/news/canada/british-columbia/wife-carrying-scandinavian-festival-burnaby-1.5187169

ということで人生にはユーモアがやっぱり必要だなぁとしみじみ思ったワイフキャリーでした。「え、なにやってんだ俺?」と考える隙を与えないガチレース。本気でやるからみんな笑える。本気でやるから面白い。っていうかそもそも人間を背負って案外走れるもんなんだな!笑 ランナーのタフな皆さんの中でフィンランド本選出たい方いれば、来年一緒に出ましょう!ではではまた来月!ちゃお~!

(写真は観客として見ていたJeffrey Chanさんという方が撮ってくれました!ありがとうございます〜!)

PROFILE

ケロズ

ケロズ | Shizuka Yoshimura

ランボー地球支部として世界を探索、いろんな人の心に窓を作ることをテーマに記事を書いています。過去4年間はカナダ2年、ニュージーランド1年、インド・ネパール半年、その後少し日本を経由して、現在はカナダの永住権を取得、バンクーバーで生活しています。今後さらに北上、極寒の地でアートとアウトドアの境目をユニークに生き抜くために少しずつ準備中。走ることが好きで、ロード、トレイル、夢の中、どこでも走ります。昼寝と動物が好きです。2014年裸で走るレース「Bare Buns Run」バンクーバー大会女子優勝。また現在幻冬舎が運営するウェブサイト、幻冬舎+(プラス)にて、「北極かえるのコモンロー日誌」も連載中。