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2020年5月13日

アサイセンセー

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暑い夏になれていこう

 今年も5月末にはOSJ奥久慈トレイルが開催されるはずでしたが無論中止です。5月開催でも真夏日のような暑さになり、コースレイアウトがきついだけではなく天気まで操れるのかと言われるきついレースです。選手もキツければ救護スタッフもキツイ!なぜならば熱中症は命に関わるトラブルだからです。今回は熱中症を理解して予防しようというお話です。

OSJ奥久慈トレイルは今年で12回目 

トレイルランニングの救護に関わった初めてレースが奥久慈トレイル初開催でした。

感慨深いトレラン救護12年目のシーズンがスタートしました。
 

 子どもの頃は日射病と呼ばれていたような現在は熱中症と呼ばれます。暑い日の校庭でばったり倒れると貧血か日射病?今考えれば昭和の時代、何が正しかったのか分かりません。白くま隊アスレティックトレーナーが専門とする『スポーツ医科学』の世界では熱中症による死亡事故は、適切な対応により100%防ぐことが出来ると言われています。適切な対応が出来なければ死に至るという事もあると言えますが、トレイルランニングなどアウトドアフィールドではグラウンドや体育館で実施するスポーツ同様の適切な対応を実現するのは難しいです。だからこそセルフレスキューと予防がポイントになります。

  予防するためのトピックスはいくつかありますが暑くなり出した時期に意識して欲しいのは『暑熱馴化』です。四季がある日本においては暑さに対応するという機能が身体に備わっているのです。真夏ほど暑くないのに5・6月に発生する熱中症が暑熱馴化が上手く行ってない時に発生しやすいとされています。

暑熱馴化の効果として以下の2点があげられます。

・汗がかきやすくなり体温調整しやすくなる

・汗に含まれるナトリウム量が減る

どのようにすると暑熱馴化が進むのかは【日本スポーツ協会 スポーツ活動中の熱中症予防ガイドブック】より引用してご紹介します。

  暑い環境で汗をかくぐらい運動するというのがポイントとなります。コロナ時代は人がいない早朝に走るというのがフィジカルディスタンスを保つ為にも良いですが、暑熱馴化を考えると「こんな暑い時間誰も走らないでしょ!」という時間にあえて走るというのもおススメです。在宅勤務が多いことを考えると注意点としては意識的な給水です。在宅勤務により1日中コーヒー(ワタシです)仕事が終わった瞬間からビール(美味しい季節)食事のリズムもばらばらで回数が少なくなると脱水状態になりやすくなります。普段から一日2Lなど目安を決めて水分摂取することや体重管理にて水分摂取が足りているか確認しましょう。

 出勤時や仕事中はマスク必須という方もいることでしょう。汗もかきやすいですし、マスクずらすのも億劫で無意識で水分摂取が減っているかもしれません。知らず知らずのうちの脱水は避けたいのはもちろんですが、長い時間運動する時は水分だけ補給していると汗に含まれるナトリウムが不足しがちです。水分だけでなくナトリウムも必ず同時に摂取するようにしましょう。おススメは『ミナト製薬の麦茶スポーツ用』水に溶かして飲むしょっぱい麦茶です。運動中はこれぐらいで丁度よいです。

RBRGで売ってなかったらゴメンナサイ

 こういった熱中症をはじめとしてトラブルの予防戦略はリスクを回避するためには必須です。小さなリスクでも回避出来ることは回避していくことが安全安心への近道です。知識を付けて戦略を立てるのもトレイルランニングでは重要なお楽しみ要素、いつかの山旅やレースのために自宅で出来る事大事に過ごして行きましょう。

PROFILE

アサイセンセー | Takayuki Asai

Polar Bear Trainer’s Team 代表
山に入るアスレティックトレーナーチーム白くま隊
トレランレースでは救護やケアブースを担当 安全に元気に走るために必要なセルフレスキューやケガの予防に必要なコンディショニングメソッド 専門性が高いスタッフが代筆として登場するかも
トレラン業界に関わって 1 0年越えていまだレースには出走したことありません。

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