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2020年9月9日

アサイセンセー

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虫刺され侮るなかれ

ついに開催トレイルランニングレース!ということでOSJ安達太良山トレイルレースに救護担当として行っておりました。全国から強豪ランナーが集結したレースの裏では、また違う熱い戦いが繰り広げられていました。それは、

スタッフvs 虫」です。

日本各地のレースサポートをする中で毎年同じ時期に訪れることが多く、「このレースは寒いから低体温症に注意」とか「熊に出会いませんように」とかレースごとにテーマが出てくるのですが、安達太良山トレイルは「虫に注意!」なのです。ここでは虫というのはアブやブヨなど噛みつく奴らのことを言います。随分昔には安達太良山トレイルサポート時にしっかりブヨに刺されて足はパンパンで寝れないという経験をしており、それ以来安達太良山は長ズボンというマイルールです。

今回はスタートゲートを設営中(金曜日の夕方)に被害があった模様。短パンで一日活動していたスタッフは「明日はついにレースか」と設営をしていたそうです。あっという間に脚を刺されてこれは大変という状況です。ちょっと刺されて腫れることは誰でもあるよね。

では写真公開、この状態です!見たくない方は飛ばして下さい。

 

 

 

腫れて皮膚が伸ばされてパツパツしてます 温泉に入って美肌効果と冗談言ってましたが
足首もくるぶしもなくなった足 通称象足

犯人は多分「ブヨ」です。ハエのようなサイズのアブも沢山いましたが刺されたスタッフの証言では小さいコバエのような奴らが沢山飛んでいたとのこと。キレイな水場が近くにあって、朝夕は活発なのが特徴です。蜂のように刺すのではなく、噛んで出血させて血を吸うので出血します。毒素や唾液状の体液が傷口に入るため痛みやかゆみが生じます。毒素に対してはアレルギー反応が起こることもあり、炎症反応として熱を持ったり水疱になることもあります。パンパンに腫れてしまうことも多いようです。 大会当日もスタートフィニッシュ会場では朝夕の時間帯には刺されている選手も多くいました。特に仲間を待っている選手が夕方刺されるケースが多かったようです。

処置方法としては

①ポイズンリムーバーで吸いだす 刺されてから早い方が良い
②アイシング 熱を持って腫れてる時は効果的です
③足を上げて休む 足がパンパンという時は寝る時も上げておきましょう

※水疱が出来た場合は破かない方が感染予防になります
※足が腫れすぎて内圧が高まり神経を圧迫して痺れたり、血流不全になる場合もあるかもしれません、しびれがある場合はすぐに病院へ行きましょう

(白くま隊はアスレティックトレーナーなのでスポーツ医科学の専門家。虫博士ではないので、その点ご了承ください)

あんまりにも酷い場合は病院にて受診して薬も処方してもらって下さい。

たかが虫と侮ることなかれ 朝夕の水場付近では足はしまっておきましょう。残すのは思い出だけ、刺された跡が残りませんように。

PROFILE

アサイセンセー | Takayuki Asai

Polar Bear Trainer’s Team 代表
山に入るアスレティックトレーナーチーム白くま隊
トレランレースでは救護やケアブースを担当 安全に元気に走るために必要なセルフレスキューやケガの予防に必要なコンディショニングメソッド 専門性が高いスタッフが代筆として登場するかも
トレラン業界に関わって 1 0年越えていまだレースには出走したことありません。

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