突然ですが、ファイントラックってどんなイメージですか?
・ベースレイヤー(下着)
・アウトドア洗剤
・ソロテント
・地味だけどカラーが派手
・テクニカル
・まじめそう
トレイルランナーにとって、ベースレイヤーの使用率はかなり高いけれど、パンツ、Tシャツ、レインウェアといったアウターに選ぶ方は少ないイメージありますよね?
でも実際は、山岳ガイドや山岳救助隊といった山のプロたちが愛用する、国産アウトドアブランドです。
丈夫で動きやすいのは勿論、蒸れにくい素材と構造で汗冷えを起こしにくく、長時間着用していても不快感が少ない事が理由にあります。
そんなファイントラックから発売されている「スカイトレイルパンツ」は、志賀高原エクストリームトレイルプロデューサーであり、トレイルランナーの山田琢也さんがアドバイスをし、生み出した、秋冬のランニング、トレイルランニングに最適なロングパンツです。
このスカイトレイルパンツを昨年冬に購入して以降、すっかりトリコになり、秋冬の定番はこれだ!と思ったマツイが、トレイルランニングを始めたばかりの人にも伝わるよう、わかりやすく紹介していきたいと思います。
スカイトレイルパンツは、肌寒い季節でもトレイルランニング、クロスカントリースキー、自転車といった、比較的動きが大きいスポーツでも、ストレスなく動けるようにと生まれた、軽量ロングパンツです。
まず、手に取っていただければ、見た目以上の軽さに驚くと思います。
重さはなんと175g
今話題のiPhone12Proが187gなので、ほぼ携帯電話の重さと同じと言えます。
また、少し張りのある素材で、履いているとシャカシャカという音がしますが、光沢はないので、スポーティ過ぎない見た目なのが大変ありがたい。
鈍足ランナーの私でも安心して履けます。
シャカシャカという音の正体は、レインウェアにも使われる「エバーブレス®メンブレン」と「フロウラップ®」の存在です。どちらもファイントラックが独自開発した素材で、多くの製品に使われています。
「エバーブレスメンブレン」は、防水・透湿性の高い膜のようなものだと思ってください。このメンブレンが素材の中間に配されている為、防風性、撥水性を高めてくれるだけでなく、内側の汗の濡れや蒸れを外へ逃がしてくれます。
レインウェアにも使われているからと言って、履き心地がゴワゴワしているということはなく、非常にしなやかで、ストレッチ性が高いので、トレイルで石を乗り越える等の大きく足を開いた際にもわずらわしさを感じません。
防風性が高いと言っても、やはり強い向かい風から身を守るのはなかなか難しいですよね。
なので、最も風が当たる「前太もも」と座ったときに冷たい「お尻」には「フロウラップ」が配置されており、より一層、防風性を高めてくれます。
フロウラップとは、伸びて、しなやかで、温かく、丈夫な素材なので、寒さを防ぐだけでなく、山の中でちょっと休憩したいなーと思った際にベンチがなくても、ここに座っても大丈夫かな?穴あいたりしないかななんて心配ありません。
また、汚れがつきにくいので、トレイルランナーにとってうれしいことだらけの素材です。
また、内股部分は、動きやすくするためだけでなく、スレから守るため、柔らかい布帛(ふはく)になっているのですが、布帛って何?ですよね。
メッシュっぽい見た目の柔らかい生地が股下部分にあると思っていただければOKです。
周りの素材も柔らかいのですが、特に股下部分は柔らかいので、股ズレの心配もありません。
それぞれ特徴のある3つの素材を使っているだけでなく、それを的確な場所に配置し、脚の動きを妨げない立体パターンの縫製は、動きやすさはもちろん、細身のシルエットで見た目がとっても良く、履いた時のシルエットがとても綺麗なんです。
軽さ、動きやすさ、シルエットの美しさに加え、汗をかいてもまとわりつかない肌離れのいい点も秋冬何度も履きたくなる理由の1つです。
ポケットは左右に1つずつと、お尻の上にファスナー付きメッシュポケットが1つ。
このメッシュポケットが比較的大きくて、丈夫なので、私はここに携帯電話を入れることが多いのですが、ジェルなどの補給食や、小さくなるウィンドシェルなども入るサイズです。
安定感があり揺れにくい位置(ちょうど仙骨の上あたり)にあるので、走っている際も揺れを気にすることなく、安心して収納できます。
左右のポケットもしっかり深く大きいので、手袋やゴミを入れても落とす心配がありません。また、ポケットは片側のみメッシュ素材を採用しており、ポケットも通気性を保つ役割を担ってくれています。
ファイントラック社製品には「ベンチレーション」が付いているものがほとんど。
このスカイトレイルパンツにも、もちろんベンチレーションがあります。
熱くなったらファスナーを下ろせば、しっかり換気ができるので蒸れの心配はありません。蒸れや汗冷えは体力を奪ってしまいますが、このベンチレーション機能により、汗をかいてもすぐに服の外に逃がし、保温と通気のバランスを保つことにより、不快感無く行動し続けることを可能にしてくれます。
ウェストはゴムとヒモで調整できるので、ポケットに重たい物を入れても、ずり落ちる心配はありません。
と、ここまでスカイトレイルパンツがどんなにすばらしいかを伝えてきたわけですが、1つマイナスポイントがあります。
それは、靴を履いた状態で脱着ができないこと。
裾がファスナーなどで開く構造になっていないので、例えばレース中に着替えようと思っても、一度靴を脱がなければならいという面倒臭さがあります。
しかし、余計なファスナーが付いていない分、軽く、すっとした美しいシルエットになっているので、ここは我慢しましょう。
普段のトレーニングから、寒い季節のレースで「タイツ履く?素足で行く?」と悩むような場合は、ぜひこのスカイトレイルパンツをお試しください。
もうすぐ開催される12月開催ビックレース「伊豆トレイルジャーニー」にもおススメですよ!
ちなみにマツイは身長165cmでぽっちゃり体系なので、メンズのSを履いています。
比較的ゆったりとしたサイズなので、例えばAnswer4の3pocket Long PantsのMかLを履いている方ならSサイズかな?と思います。
身長や体型にもよりますので、サイズは下記を参考にしてみてください。
下にタイツを履けば、更に温かくなるので、まだまだ寒くなるこれからの季節にお勧めです。