秋は寒いよ 低体温日和
今年は雨でヤバタラ
先週はOSJ安達太良山トレイルレース 10K 50Kコロナ禍の中開催でした。
晴れていれば「ほんとうの空」が見える安達太良山ですが、今回は両日ともに雨&大会前からの長雨で安定の泥んこ祭りという感じでした。登山道は川となり、水溜まりは沼のように膝下となり、滑り台を滑り、ヘッドスライディングをするような選手が多数でした。ペースも上がらないしリタイア&タイムアウトが多くなり完走率は44.7%となりました。
山頂付近など環境保護の観点から歩行区間となっています。歩行区間の最初と最後には誘導のスタッフもいます。選手ももちろん寒いですが、10℃ちょいで吹きっさらしの山頂付近誘導のスタッフは防寒対策完璧でも足踏みして熱を産み出しながら誘導していたそうです。
毎年山岳エリアは【ふくしまトレイルランニングクラブ】メンバーを中心に構成されています。地元である安達太良山トレイル出走する選手もいますし、運営の核となる山岳エリアを担当頂いています。初心者講習会も実施して普及に努める一方本気100マイラーもいるステキなクラブです。いつもありがとうございます!!
低体温症は休んでいると発生する
救護対応では低体温症と思われる全身のシバリングが多くありました。関門でリタイア搬送バスを待つ時間やフィニッシュ到着後など。山頂付近など標高が高い方が気温としては低いのですが歩いていればまだ熱が生まれるのですが、関門タイムアウトで残念!と座ってしまうと体温はさらに下がる一方です。寒いので待機している時間が長くなる時はレスキューブランケット使って下さいとお伝えしますが、使用される方は多くありません。持ってないのか?ここで使いたくないのか?不明ですが。こういう時にこそ使用すると良い道具ですので使いこなせるように準備して欲しいと思います。※サバイバルシートは必携品で持ってないとルール違反です。
自分のことは自分でやる
今回選手より聞いた言葉として印象的なのが「寒いのですが・・・」「着替えとかありますか?」「食べ物ありますか?」「ライト背中に入っているので出してライトチェックして下さい」必要な物は自分で用意するのがトレイルランニングであり、基本はセルフレスキューというのが自分の身を守る大事なポイントです。救護担当はホントに救護が必要な緊急事態に備えています。例えば寒いならばどうぞ!と着替えのシャツを提供しているといくら資材があっても足りません。自分で出来ることは自分でやるということを基本として、大会以外でも自由に山で遊べるようになっていただきたいとも思います。そして大会の安全・安定した運営は選手の協力があってこそ成り立ちます。寒くて誰しもが余裕もない中で助け合いお力添え頂いた皆様に感謝しております。またどこかの山でお会いしましょう!!
低体温症への対応などは過去にもブログを書いておりますのでまだ見てないという方はお時間ある時に是非ご覧下さい。