北緯64度、初雪をすでに観測したドーソン・シティで走ってます。
朝起きたら、そこは雪国だった!
昨日まで白樺の紅葉した黄色の葉っぱがひらひら落ちていくのを見て秋を堪能していたのに、一瞬の間に冬が迫ってきた朝。寝転んだまま窓の外を見て、なんか明るいなぁ、と思って数秒しっかりと窓の外に視点を合わせて驚いた、雪が積もってる!
まだ9月の中旬だというのにもう初雪。ものすごく遠くの場所にいるのに、故郷の新潟にまた帰って来たような、そんな安心感がある。
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…というわけでみなさんご無沙汰しております。ランボー世界支部のケロズです!お元気ですか?私は元気に暮らしてます。この度カナダの永住権を取ってから2年間暮らしたバンクーバーを離れ、さらに北にあるユーコン準州はドーソン・シティに引っ越しました!北緯64度のあたりに位置していて、既に雪が降っています。でも地元民によると9月にこれだけ雪が降るのは珍しいとのこと。
バンクーバーの穏やかな雰囲気、利便性、アジア人コミュニティ、アウトドアスポーツの盛んなところなど、好きな点はあげればキリがないけれど、「もっと北の世界に行きたい」という思いがずっとあって、やっとこさここまで辿り着きました。
ユーコン準州の一番大きな街はWhitehorse(ホワイトホース)ですが、そこからさらに500kmほど離れた人口2000人の町、ドーソンシティ。ここには定員20人の小さなビジュアルアートの学校があって、現在そこに通っています。6年前にドーソンに観光客として訪れた時にこの学校を知って、こんな辺鄙なところにアートを学びにくる人たちって絶対面白いやん…と思ったのがきっかけ。その思いの通り、クラスメイトはいろんなバックグラウンドや視点を持つユニークな人たちばかりで、道のりは長かったけれどここまで来れてよかったなぁとしみじみ。
ドーソン・シティは先住民Tr’ondëk Hwëch’inの土地で、先日まで学校の授業の一環で彼らの暮らしや歴史、また現代社会の中で彼らが抱える苦悩や和解に向けた道のりなどを学ぶ講義を受けてきた。なかなか難しい講義で(英語という点でも)今は頭がいっぱいいっぱいだけれど、ストーリーを繋いでいくことが大事というメッセージを受け取ったように思う。
ドーソンの町自体はすんごく小さく、家から学校までは徒歩10分程度。もちろんバスや電車といった公共交通機関はないけれど、スーパーやレストランはもちろん、友達の家も全部徒歩圏内にあるし、そういう「近さ」的な意味で町の人たちとの一体感がある。私の家の横には「9th Avenue Trail」というトレイルもあって、私は熊が怖いから走らずに歌を歌いながら散歩するのが日課。
町の横にはユーコン川が流れ、大自然の広がるドーソン・シティ。ものすごく静かで、バンクーバーに住んでいた時にあった、忙しない車の音、ルームメイトのYoutube音などの騒音がなくて、一気に日々のストレスが減った。私はやっぱり自分の名前、「静」の通り、静かな場所が好きなんだなぁと改めて認識する。
ドーソンは冬になるとアイスホッケーとカーリングをする人が多いらしく、早速私もクラスメイトとチームを結成!その中でやったことある人一人しかいないけど…(笑)。まぁとにかくやってみよう!ということで必要な備品を探し中。
真冬は日照時間が極端に少なく、マイナス40度にもなる極北の地で、どうやって走ることを続けていくのか、はたまた走らなくなるのか(笑)、分かりませんが、私なりのスポーツライフをここで綴っていきます!
ではでは!また次回!(来月のドーソンの気温が何度になっているかお楽しみに…)