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2021年12月18日

クワバラ

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今読めてよかった。『ほんとうのランニング』発売開始です。

10年前、自分をトレイルランニングに駆り立てたのは一冊の本だった。

ランニングにまつわる様々なエピソードをメキシコの走る山岳民族を軸にまとめ上げ、実話ベースなのによくできたストーリーを読んでいるように感じられるその本は、僕に「自然を走りたい!」という渇望を植え付け、読み終わった後の心の中には、”冒険”や”挑戦”、”常識を疑う”というようなキーワードがこびりついていた。

周りにもその本から影響を受けた人が数多くいて、僕は彼らと一緒に本の舞台となったメキシコに走りに行った。各ブランドの出す靴のソールが薄くなったことをはじめとして、2010年代前半のランニングカルチャーにその本が与えた影響は間違いなく大きかった。

2013年メキシコにて

それから10年が経った。走ることすら想像していなかった100マイルレースを何本か完走した後、子供が生まれ、コロナ禍というダメ押しもあって、自分とランニングとの距離感は10年前とは大分変わっていた。

今の僕には”冒険”や”挑戦”というキーワードは浮かんでこない。ランニングとの距離感が変わったということはその理由の半分で、残りの半分は今の自分が”冒険”や”挑戦”をするのに全く不十分である、という後ろ向きなものだ。

ただ、そんな不十分で後ろ向きだからこそ感じることができる事もあった。それは、どんな短い距離でもゆっくりなペースでも自分と向き合って走ることの大切さだったり、誰かと一緒に走ることの豊かさだった。

そんな時に出会ったのが『ほんとうのランニング』だ。ランニングを単なるスポーツとせず、その芸術性や精神性にも触れてくれているこの本は、僕が速く走りたかったり、長く走りたかったりした背後にあった”よく生きたい”っていう本質的な想いを思い出させてくれた。

もっと言えば、Run boys! Run girls! を、「ランニングというカルチャーをサポートすることで誰かの良い暮らしのお手伝いをしたい」という想いで始めたということも。

ほんとうのランニング

というわけで、この本は今の自分にすごくマッチしているんだけど(この本の翻訳者が、10年前僕の人生を変えた”例の本”の翻訳者というのはとてもナイスなめぐり合わせだ)、同時に1970年代に書かれた本なのに今の時代にすごくマッチしているとも感じる。マインドフルネスとかウェルビーイングとかちょっと難しくてわからないとしても、「ランニングによって、心と身体のバランスが整う」って聞くとなんかわかる気がしない?2021年末ってこのタイミングだと余計に。

この本を読んで僕は、来年アメリカで行われる100マイルレースへのエントリーを決めた(僕のレース出場の可否とは関係なく、早く世の中が落ち着いてほしいよね)。心が整えばまた”冒険”や”挑戦”がしたくなるんだな。っていうのが今の率直な気持ち。

そして多くの人にこの本が届いて、それぞれの心に新たなもしくは懐かしい何かが芽生えてくれたら嬉しいなと思っている。

そんな『ほんとうのランニング』、Run boys! Run girls! 店頭にてお買い求めいただけますので、気になった方は是非お手にとってみてください。上の僕のテキストではちょっとどんな本かわからなかった方は、文末の紹介をご確認くださいね笑。
 

 
また、この本の版元木星社の藤代きよさんによるRBRGブログからもこの本のことが伝わると思います。https://rb-rg.jp/author/blogger_kiyo/

今後はオンラインでの販売も準備中なのと、木星社さんとのイベントなども企画中ですのでお楽しみに!

更に、RBRGで『ほんとうのランニング』をご購入いただいたかたに、アーティスト・ニシクボサユリさんとカバーアートを使ってつくった「ほんとうのランニングはがき」または「ほんとうのランニングしおり」をプレゼントします!(在庫がなくなり次第終了)

しおり&はがき

『ほんとうのランニング』詳細情報

>> 紹介

「ランナーは、アーティストだ。」
1970年代のある日、ランニングに魅せられた一人の若者がいる。彼の綴った言葉が、今もはっきりとビートを刻む。―― スポーツを通してウェルビーングを考えたいすべての人へ。ニューヨーク・タイムズ・ベストセラーとなった、マインドフル・ランニングの名著を初邦訳でお届けします。

災害/紛争/分断/感染症の日々を過ごしながら、ふと走りはじめる。そうすると身体と心のバランスを取り戻すことができると直感的に感じているランナーも多いかもしれません。
本書は、走ることについての古今東西の哲学やヨガや様々なスポーツの体験談、トレーニングや食事法、エッセーや散文がまとめられた稀有な一冊です。
ぜひお楽しみください。

●目次
日本版のためのまえがき/統合トレーニングを目指して/第1章 わが道を走る/第2章 戦うランナーのためのトレーニング/第3章 総合芸術としてのトレーニング/第4章  未来のアスリート/第5章 ランニングの精神性について/ヨガとしてのスポーツ/あとがきにかえて/参考文献

●第1章「わが道を走る」より
「ランニングとは身体を鍛える手段であると同時にひとつの芸術形式(アートフォーム)だと私は考えている。」

●第2章「戦うランナーのためのトレーニング」より
「アスリートは毎日へとへとになるまで全力で走るべきだという信念に固執していた人々にとって、セラティの発想はそれこそ革命的なものだった。「ランニングには抑圧も統制も、形式化も固定も命令もあってはならない」と当時のセラティは書いている。」

●第3章「総合芸術としてのトレーニングプログラム」より
「ジョギングだけでは事足りない。生活の様々な局面で新たなパラダイムを求める社会にあって、アスリートの目標となるのは、スポーツを通じて創造性と洞察力の新しいモデルを示すことだ。」

●第4章「未来のアスリート」より
「学校対抗やクラブ、プロのチームはフィジカル一点張りのものがなくなり、哲学や人文科学と混ざり合うようになる。」

●第5章「ランニングの精神性について」より
「ファンランやレクリエーションスポーツでは、あらゆるレベルの人が参加できると期待される。地域のクラブや機関がこうしたサービスを利用できれば、プロのカウンセラーが身体や治療に関わる要素を取り入れる絶好の機会となるはずだ。」

「肉体的な向上は、個人の成長とウェルビーイングの基準のひとつにすぎない。心を意識することとスピリチュアルな鍛錬はランナーのタイムと同様に、総合体をつくりあげるうえで重要だ。」

>> 前書きなど

「あとがきにかえて」より
”ゆっくり歩き、走りはじめる。
心が動く。喜びが溢れ出す。
季節の変化や、自然の広大さを感じながら、私たちはこれからどのように走っていくのだろう。心身やスピリット、社会生活を含めた私たちのウェルビーングを考えるための一冊として本書が広く読まれ、たくさんの人々が豊かな時間を過ごすきっかけとなることを期待したい。”

>> 版元から一言

『ほんとうのランニング』は、走ることに関する古今東西の哲学や体験談、ランニングにとどまらないヨガやスポーツ、ウェルネスのトピックス、著者の原体験が記されたすがすがしいエッセイが含まれた稀有な一冊です。
 
世界で最も影響力のあるファッション誌『VOGUE』のインタビューで、District Vision社のトム・ダリー氏は「ヘミングウェイのような文体だ」とニューヨーク・タイムズ・ベストセラーとなった本書のテキストを評しました。翻訳は『BORN TO RUN』を世に出した近藤隆文氏によるものです。記録やパフォーマンス、数字や経済論理を超えたところにある、「ほんとうのランニング」の一端を体感することができます。
もっとも簡単なスポーツであるランニングを通してウェルビーングを考え、身体と心のバランスをとりながら豊かな日々を送るひとつのきっかけとして、読んでいただけると嬉しいです。

>> 著者プロフィール
マイク・スピーノ (マイク スピーノ) (著)
マイク・スピーノ Ph.D.(博士) : ランニング・コーチ、「スピーノ・ランニング&ザ・マインドフル・ランナーズ」ファウンダー、CEO。シラキュース大学卒業、リールII大学でメンタル・トレーニングと管理についての研究で博士号を取得。ジョージア州立大学教育・人間開発学カレッジの大学院プログラムで教壇に立つ。1970年代から90年代にかけてエサレン・スポーツ・センターのディレクター、ジョージア工科大学及びライフ大学でのコーチ、国際連合の「The International Year of Sport and Physical Education 2005」における米国でのスポーツ・開発・平和に関するプログラムのディレクターを歴任。スポーツにおける心と身体を考察した6冊の著作を発表し、本書「ほんとうのランニング(原題:Beyond Jogging : the innerspaces of running)」はニューヨーク・タイムズ・ベストセラーとなった。
 
近藤隆文 (コンドウ タカフミ) (翻訳)
近藤隆文 : 翻訳家。一橋大学社会学部卒業。主な訳書に、クリストファー・マクドゥーガル『BORN TO RUN 走るために生まれた』、ジョナサン・サフラン・フォア『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』(以上NHK出版)、マーク・ククゼラ『最高のランニングのための科学』(早川書房)、デイヴィッド・アイマー『辺境中国』(白水社)、J・B・モリソン『フランク・デリク81歳 素晴らしき普通の人生』(三賢社)など。

PROFILE

クワバラ | Kei Kuwabara

Run boys! Run girls! 店主。体重が増減しがち。その分ダイエット得意がち。2020年に何かの大会で10位以内に入るプロジェクト」通称「にな10」を立ち上げるもコロナ禍やなんやかんやで頓挫。UTMF、UTMBや、Pine to Palm(Oregon / 100mile)、OMM (UK)などを完走しています。

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