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2022年1月19日

ゆっきー ゆっきー

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コロナ禍での目標設定

 
昨年と同じく今年も年始めから感染が拡大している状況の中、今後予定されているトレイルの大会が開催されるかどうか不透明な状況だ。

私自身の今年の予定として、一昨年にエントリーしていたUTMBの姉妹レースであるTDSへの優先エントリーも選択肢としてあったが、来年コロナが収束することを期待して、今年のエントリーを見送ることとした。

UTMBはコロナ禍でも昨年は開催されたため、今年の開催もほぼ間違いないとみているが、今回エントリーを見送った理由として、日本からフランスへの渡航制限がどうなるか不透明なところが大きい。

私は必ず毎年1月になると、その年の1年間の目標を設定しているが、コロナ禍以降、全く先が見通せないこともあり、ターゲットレースなどの目標設定は一切行っていない。

しかし、トレランの目標が無いからといって、トレランに対する熱い思いが無くなったかというと、そういうわけではない。

もし仮にトレイルランへの熱が冷めていたら、恐らくRBRGでブログは書いていないだろう。

コロナ禍においてトレランをする機会は大幅に減ったが、コロナ禍となって2年経った今でもトレランに対する熱い思いは変わらない。

恐らくコロナが収束したら、真っ先に仕事を休んで海外レースへ挑戦するだろう。

コロナが収束することを期待しつつ、今なおモチベーションが高い状態で日々の生活を送っている。

◇     ◇

トレイルランの目標が一切ない中で、私がなぜこのようにモチベーションを維持し続けられるのか?それにはちゃんとした理由がある。

今回は目標設定に関する私なりの考え方や手法を紹介したい。

まず、目標に関する考え方として、先の未来が見通せるか見通せないかで、それぞれ異なる。

コロナ以前の世の中であれば、先の未来が見通せるため目標を立てることができる。その一方で、今現在のような先の未来が見通せない場合は容易に目標を立てることができない。

今述べたことをグラフで表現すると、以下4つに表すことができる。

4つのグラフのうち①と②は先が見通すことが“できる”世の中で目標設定する考え方、③と④は先の見通すことが“できない”世の中で目標設定する考え方となる。

それぞれ①〜④を私が過去に実際に行った目標設定の事例をもとに説明してみたい。
 

①確実に見通せる未来

①のグラフは、目先の未来がはっきりしていることを示すグラフとなる。トレイルランの場合だと、ターゲットとするレースが決まっており、加えてそのレースがほぼ100%開催されることを意味する。

私が①の状況であったのは、2017年と2018年が該当する。

それぞれUTMBとUTMR(Ultra Tour Monte Rosa)が、それぞれ1月にエントリーが確定し、8月のレース本番に向けて、計画を立てて粛々と準備を進めるだけという状況であった。

つまり①は目標を一つに絞り込み、あとはその目標に向かって突き進むという至ってシンプルなパターンとなる。
 

②複数の見通せる未来

②のグラフは①とは異なり、いくつかの目標を設定し、そこから時間の経過とともに、目標を絞り込んでいくパターンとなる。

私が②の状況であったのは、2016年が該当する。

年始にUTMBの落選が決まり、そこから目標とするレースを以下の3つに設定し、結果的に仕事の都合などを鑑みて、最終的に6月にAのレースに出ることを決断した。

A:Südtirol Ultra Skyrace
 イタリア/120km/7,500m+
B:Trail Verbier St Bernard
 スイス/110km/9,000m+
C:Ultra-Trail® Côte D’Azur
 フランス/140km/10,000m+

一般的には、②のような流れで目標が決まることが多い。私も②のパターンでターゲットレースを決めることが多い。

その理由として、トレイルランナーの多くが抽選や先着順(クリック合戦)といった人気のある大会をターゲットレースとするからだ。

従って、これら人気のある大会にエントリーが出来なかった場合を想定して、代替えプランも検討する必要がある。

その結果次第で、最終的な目標とするレースを決めていくという流れとなる。
 

③可能性の範囲が見える未来

③のグラフは、未来に起こりうることがグラフの縦軸、横軸の範囲(扇形の面積)の中で起こりうることを意味する。

しかし、その範囲があまりにも広すぎるため、目標を立てるとなると、多くの目標を立てる必要がある。

③の状況が、まさに2021年と2022年に該当する。昨年は年明けから感染が拡大し、8月にピークを迎え、秋以降は収束となった。

感染拡大と収束を繰り返すことは予測できるが、その時期までは予測することができない。

もし仮に、今年目標を設定するのであれば、極端な話にはなるが1〜12月まで毎月何かしらの大会にエントリーをする必要がある。

このメリットとしては、12レースの中でいずれかのレースには必ず参加できることだ(必ず1年を通じて感染が収束する時期があるため)。

一方のデメリットとしては、12レース全てのエントリーフィーを払う必要があり、コスト面からみるとあまり好ましくない。

このように考えてみると、やはり今のコロナ禍においては、目標を立てるのは好ましくないと私は感じる。
 

④予測することができない未来

上記グラフは何も書かれていないと疑問を感じていると思うが、④ではこれ以上何も表現することができない。

なぜなら、④ではその予測の範囲を示せない、つまり予測不能なことが起きるということだ。

④に該当するのが2020年だと思う。その年の年初は、私を含め多くの方が①もしくは②の考えで目標を立てていた。

しかし、2月に入り状況が一変し、この年のトレイルランの大会はすべて中止となってしまった。

では④の状況がまた起こるかというと私はNoだと思う。

なぜなら、コロナ禍においてどんなことが起きるか、一度経験済みであり、ある程度予測ができるからだ(つまり③の状態である)。

では④のように全く予測できないこととは何か?

今回はウィルスによるパンデミックであったが、例えば、巨大噴火や地震などが挙げられるだろうか。

日本全体を覆うような巨大噴火が発生するとなると、恐らく今回のコロナと同様にトレイルランができなくなるだろう。

だが、これらは本当に数百年、数千年レベルで起こることなので、ここまで意識して日々の生活する必要はないと私は思う。
 

目標ではなく自分の内部リソースに着目

前述の通り③の状況においては、目標を数多く立てる必要があるため、効率的であるとはいえない。

また、立てた目標レースが全て中止となる可能性だって十分あり得る。

では、目標を立てずして今年一年間どのように過ごせばいいのか?

私自身、昨年において目標がない中で一年間過ごしたが、結果的に昨年末に振り返ってみると、年始と比べて成長したと実感できた一年であった。

では、私が昨年何をやったのかというと、自分の内部リソースに着目して行動したことだ。

内部リソースとは何かというと、自分の資質や能力、知識、経験などが挙げられる。

自分自身が既に持っているリソース(強みなど)をどのようにして伸ばすのかといった視点で考えると、実はやれること、やるべきことが自ずと見つかる。

図を使って説明すると、以下のようになる。

自分自身の内部リソースとして何があるのか顕在化することができれば、そのリソースを高める手段も自ずと発見できるだろう。
 

私の場合だと、上記の図の手段の項目に、「トレイルラン」「仕事」「大学院」「Blog」などが入る。

つまり、私にとってトレイルランは自分の内部リソースを高めるための一つの手段に過ぎないということだ。

◇     ◇

ちなみにこの内部リソースの考え方は、トレイルランだけに着目して使うことも可能だ。

例えば、内部リソースを棚卸しした結果、自分の強みは登りが得意であると判ったとしよう。

その登りを、以下一例に示すような手段を使って鍛えることができる。

・日本三大急登
 -ブナ立尾根/西黒尾根/黒戸尾根
・北アルプス三大急登
 -ブナ立尾根/合戦尾根/早月尾根
・日本一の石段
 -釈迦院御坂遊歩道

この内部リソースの考え方は、明確な目標を設定しているわけではない。

どちらかというと、自分の内部リソースを使って、実験的に試行錯誤を繰り返す色合いの方が強い。

従って、この話の場合だと、上記に示した日本各地の急登を登ってみたものの、実は登りが得意ではなかったと分かり、悲しい結果となることだって十分に有り得る。

でも、それはそれで新たな発見なので、これも成長の一つだと私は思う。

こんなことをコツコツ一年間積み重ねると、一年後にはものすごい成長につながっていると思う。

レースが開催されない中でも、内部リソースの考え方を基にして行動すると、充実した一年を過ごせるだろう。

PROFILE

ゆっきー

ゆっきー | Yukihisa Nakamura

海外のトレイルレース延べ2000km
本格的に海外を走り始めて4年、年500kmのペースで世界の魅力的なトレイルを駆け巡っています。
山本来の魅力を肌で感じることが好きで、有名な大会よりかはニッチでテクニカルなコースを選びがちです。
Swisspeaks 360km(Walker's Haute route)、UTMR 170km(Tour Monte Rosa)など完走。
2020年も日本で知られていない世界各国の魅力的な山・トレイルに出逢うこと。

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