プレクーリングのススメ
5月末は2019年に開催して以来3年ぶりの奥久慈トレイルです。暑さにカラダが慣れる(暑熱馴化)が進んでいない時期にはきつい暑さとコースレイアウトのレースが毎回開催されています。暑熱馴化・脱水・手掌冷却法など、さまざまな視点から熱中所予防について紹介してきましたので、気になるキーワードありましたら過去ブログも振り返ってみて下さい。
熱中症の対応で重要なのは深部体温と言われる内臓周囲の体温を下げることになります。簡単に言えば深部体温を上がらないように熱をいかに逃がすか?ということが重要となります。暑い日に走って熱がこもるような感じ・火照って寝れない感じ・翌日もだるいということありませんか?その状態は深部体温も平常時より上がっているのかもしれません。熱中症を予防することを考えると運動前に『プレクーリング』として身体を冷やすことも有効とされています。昨年の東京オリンピックでもマラソンやトライアスロンなどレース前にプールやアイスベストで身体を冷やすことも推奨されていました。
長距離トレイルランニングのように運動時間が長いとプレクーリングが熱中症予防にどこまで効果的かは未知数ですがやらないよりいいと思ってます。
外部から冷やすことももちろんありですが深部体温ならば身体の中から冷やすことも効果的ということで『アイススラリー』という氷よりも身体の内部を冷やす効果の高い形状の商品も販売されています。ここまで効果的でなくても冷たい飲み物やシャーベットなど運動前・中・後に摂取して深部体温を平常に戻すことは重要です。エイドステーションにアイススラリーが登場する時代がいつか来るのでしょうか!?普段の練習などプレクーリングという手段も導入しながら暑い夏に向かっていきましょう。