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2023年10月25日

ばんり

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COROSのGPSウォッチ「2周波」モード比べてきました!

スタッフばんりです!

みなさんはGPSウォッチ使ってますか?

ランボーではカロスをお取り扱い中。

ランボーに来るお客様には主にランニング/トレイルランニング/ハイキングをしてる方が多いので、GPSウォッチユーザーだよって方も多いと思います。

行動記録を残すためだったり、走ってる最中に距離やペース、心拍数を見たり。

で、一口にGPSウォッチといっても探しきれないほどの種類があってどうしたらいいんだってこともあるかと思います。

で、買った方は買うときに何を気にして買いましたか?

値段や見た目や電池の持ちやいろいろあると思います。

じわじわと国内のGPSウォッチシェアを広げつつあるように見える《COROS “カロス”》はご存じですか?

ランボーも国内で数少ない《COROS》取扱店の一つなのですが、僕が入社した2022年夏に比べて、断然今年のほうが売れてます!

なぜなのか?というのは一言では言い切れないですが、そのうちの一つに「GPSの精度の良さ」はかなりあるんじゃないかと思っています。

もっと正確に言うなら「GPSの精度が高いのに電池の持ちが良い」です。

今回は、《COROS “カロス”》の「GPSの精度」の「2周波」のお話です。

【GPSのモードは3つ】

VERTIX2APEX2ProAPEX2PACE3
標準フルGPS(GPS /QZSS)140時間75時間45時間38時間
全システムオン (GPS、GLONASS、Galileo、 Beidou、QZSS)90時間45時間30時間25時間
二周波オン(GPS、GLONASS、Galileo、 Beidou、QZSS)50時間26時間15時間
モデルチェンジしたPACE3も2周波に対応。

と、このような感じ。

「標準フル」でGPS(アメリカ)とQZSS(みちびき/日本)に対応し、「全システムオン」のモードで5大衛星システムをすべてから信号状況に応じて最適な組み合わせを選択するシステムになることでより正確になります。

そして「2周波」のモードでは、それぞれの衛星から出る2つの信号を受信し、その差を計算し誤差を修正することで、さらに精度が向上することになります。

(その代わりにかなりバッテリーを消費するので稼働時間が短くなります)

※COROS公式ページでは「全システムオン」を「マルチコンステレーションモード」、「2周波オン」を「デュアル周波数モード」と記載している場合があります。

基本的には日々のジョギングだったり、1日のハイキングやトレイルランに行った時の活動記録としてログを残すのであれば、バッテリー消耗の少ない「標準フル」もしくは「全システムオン」モードで十分なのですが、「2周波」モードはさらに正確なルートやペースなどの情報を収集するのに役立ちます。


【実際には?】

「2周波」モードが有効とされるのは「ビル街や渓谷や木々の多い場所」とされています。

これはビルや渓谷の斜面にGPS信号が反射して誤差が出るためで、こうした環境で練習やレースを行う方で「もっと正確な情報を取りたい」という方には有効なモードです。

実際にどれくらい差があるの?というのを先日試してきました!
所属している「Run boys! Run girls! Trail Running Club」の平日練で(都内の方はご存じ)皇居の和田倉エリアを利用してのLT走がありました。

左手に「2周波」モードのAPEX2Pro、右手に「標準フル」モードのAPEX2Proを装着。
ランボー店舗を出発して神田駅周辺や大手町のビル街を超えて皇居までジョグで移動。そして和田倉で5kmのLT走。

ログは途中では切らず、ランボー→和田倉→ランボーを通しで記録してあります。
結果をご覧ください!


 まずは全体像。こちらが「標準フル」

「標準フル」の全体像。

 こっちが「2周波」モード

「2周波」の全体像。

もうすでに違う気がしますね。笑

ちょっと細かくして、大手町のビル街から和田倉エリア

 「標準フル」はかなりギザギザ。

「標準フル」もちろん実際には歩道をまっすぐ走ってます。笑

 「2周波」こちらは割とまっすぐ。

「2周波」比べるとまっすぐ走ってます。

そして和田倉エリアだけ拡大してみたのがこちら。

↑「標準フル」
↑「2周波」はゆがみが少ない。

お分かりの通り、空のひらけている皇居側(画像左サイド)はどちらのモードでも大きな差はありませんが、背の高い建物の多い大手町側(画像右サイド)は「標準フル」モードのほうではややカーブを描いてしまっています。

LT走なので「走っているペース」が重要な要素なのですが、大手町側を走っているときに左右の時計に表示されるペースを見比べると(周回によって差があるものの)約5~10秒/kmペースほど差があるシーンもありました。

「体感や実際のペースとしては4分50秒/kmで走っているつもりなのに、時計の表示的には4分40秒/kmで走っているように測定される」こともあるということです。
結構大きな違いじゃないですか?

しかもそれも「早く」も「遅く」もなるんです。

「2周波」のほうの表示は割と体感と近く4分50秒/km前後で安定しているのに、「標準フル」のほうの表示は4分40秒/kmだったり5分05秒/kmだったりしてすこし「暴れ気味」という感じ。

(そんなにGPSに頼らず自分の感覚で何分何秒で走っているかわかるようになったほうが良いでしょという意見ももちろんわかりますが、その走った結果として残るログが正確じゃないという点では、綿密なトレーニングプランを組んでいる人からすると、やや不本意なデータじゃないでしょうか?)

走っている最中に「なんか全然ペース違う?」と気を取られて、めっちゃ時計を頻繁に見てしまって、練習そのものに集中できないっていうこともあるかと思います。

トレランなら、時計見過ぎてしまって転倒の原因になったりするかもしれませんし、大会等のGPXデータでルートを入れて走っていてルートから外れてないのに「ルート離脱」のアラームが鳴るのも、このGPS測位の不正確さが原因なのかもしれません。

(そんなに時計ばっかり見て細かいこと気するなよって意見の方もいるでしょう。笑)


【測位が不安定だと距離は伸びる】


そして今回のログでいえば、最終的には「走行距離」が500mほどずれました。

「標準フル」は11.91km。平均ペース6分14秒/km

「2周波」は11.40km。平均ペース6分30秒/kmとなっていて、「標準フル」はあまりにも(GPS的に)ジグザグ走りすぎたために距離が延び、平均ペースも早くなる結果に。

【こんな方におすすめ】


というわけで2周波の効果ご覧いただけたでしょうか?

  • 深い谷のあるエリアでハイキングやトレランをするときに正確なルートデータを手に入れたい方
  • ロッククライミングで片側を完全に岩壁に覆われているようシーンでログを取る方
  • フルマラソンなどに向けたロードでの「走行ペース」が重要なインターバル走やLT走などの練習をする方。(特に皇居などビル街で練習する方なら特に)


こうした方々にはぜひおすすめしたい機能です。

ちなみに設定方法はメニューから《設定》→《システム》→《衛星システム》→《モード》この《モード》でどのGPSモードを使うか選択します。


2023年9月にモデルチェンジした《PACE3》にはこの「2周波」モードが搭載され、現在のカロスの製品ラインナップでは『VERTIX2』『APEX 2 Pro』『PACE3』で「2周波」モードが使用できるようになっています。


GPSとはなんぞや?だったり、より細かい2周波に関する情報を知りたい方、「読み物好きだよ」って方はぜひCOROSのサポートページをご覧ください。

https://faq.coros.com/help?locale=ja-JP

2周波についてはこちら

https://faq.coros.com/help/cat/jp-cat3/a/63c8ae13248d6696be5771c2?locale=ja-JP

【取り扱いモデル】


ランボーでのお取り扱いのうち「2周波対応モデル」はこちらの3つ!

商品が表示できません
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お買い替えや、「ランニング始めたからGPSウォッチ欲しいな」なんて方はぜひ!

たくさん情報収集してお気に入りの一台を見つけましょう!

ばんり

PROFILE

ばんり | Banri Uehara

2018年にハイキングの延長でトレランを始める。元々ランボーのお客さん。TOMOさんのPodcast"100miles100times"を聞いて育つ。高尾に通いすぎて高尾で働き始めたり、ギア好きが高じてショップで働き始めたり。現在の目標はロングレースを走れる身体の丈夫さを身につけて、山をもっと自由に走って歩いて、立ち止まって景色を見渡して過ごせるようになること。

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