トレイルジンジャーへのお誘い #1
知ってる人なら知っている「トレイルジンジャー」
何かと申しますと、もともと神社仏閣好きだったマツイが、トレイルランニングを始めたことにより、普段なかなか行けないような場所の神社仏閣にまで行けるようになったので、これはありがたい!と2015年からインスタで公開するようになり、徐々に仲間が増え、今では全国各地でそれぞれトレイルジンジャー活動をしてくれている方がいる、ゆるーい活動です。
特に「こうじゃなきゃいけない」というルールはないのですが、唯一あるルールは「宗教勧誘はNG」というもののみ。
神社仏閣だけでなく、地層、城跡、お城、お堀、石仏などなどなど・・・とにかく、いにしえの香りが漂うものなら全てトレイルジンジャー的にはたまらないご馳走。もう使われなくなった廃道・古道なんかも大好物なので、素敵な場所に出会ったら『#trail_ginger』を入れてインスタアップすればだれでも仲間という、本当にボーダレスな「誰でもどうぞ勝手に活動してね、その変わり良いところ(場所)あったらおしえてね」というコミュニティです。
一応、マツイの地元山梨に、トレイルジンジャー仲間がいるのですが、ほんとそれぞれ個人活動なので、全員集合は1年に1度あるかないか。
でも、それぞれの好きな分野の面白そうな場所を見つけては共有しあってます。
さて、そんなトレイルジンジャー。なかなか活動更新しないので(笑)
ランボーブログでマツイの活動を公開していこうと思います。
そもそもなんでトレイルジンジャー?トレランと何か関係ある?と思われるかもしれませんが、古来から山は神社やお寺の「ご神体」となっている場所が多いのです。
有名な例で言いますと、浅間神社のご神体は「富士山」。
大三輪神社のご神体は「三輪山」など、山だけでなく、岩・滝・崖といった自然をご神体にしているところが多いのです。
また、こんなに交通網が発達していなかったころ、村と村の間には道祖神(どうそじん)や石標(せきひょう)があり、都会ではほとんどなくなってしまいましたが、田舎でかつ山のそばではまだ現存しているものが多く、そのどれもがが作り手の味が出ていて実に趣があるのです。
大丈夫ですか?ここまでついてきてくれていますか?
心配ですが、進みます。
私は主に、狛犬、道祖神、鳥居、地層、治水事業、古道が好きなのですが、こういった情報も後世に伝えなければ風化していくだけですし、トレイルランニングを普段楽しんでいる方も、見方が変われば、トレイルヘッドの脇にひっそりとたたずむお社(やしろ)にぐっと心が動くはずです。古道を探したくなるはずです。
ということで第1回目は、私が最も好きな狛犬がある神社をご紹介します。
そもそも狛犬って何?と思われるかもしれません。
それを語りだすと、今回何も紹介できなくなるので、こちらをご覧ください。あなたの狛犬知識がぐんと上がります。
さて、狛犬フェチの中では「はじめちゃんタイプ」と呼ばれている狛犬をご存知でしょうか?
日光東照宮のお近くにお住いの方なら、なじみがある狛犬かもしれませんが、通常あまり出会えない、俗にいう「狛犬」とはちょっと違う、主に室町時代あたりに作られた狛犬を、狛犬ファンは愛をこめて「はじめちゃん」と呼んでいます。
その中で、私がもっとも好きな狛犬がいらっしゃるのは、茅ヶ岳の近く、世界で活躍するトレイルランナー「ヤマケン」がトレイルランニング専用コースを作った「穂坂自然公園 サンライズヒル・穂坂」の近くにある「山神社」です。
こちらの狛犬がこちら。
ね、素敵すぎるでしょ。
背中がこちら。
もう、抱きしめたくなるでしょ。
狛犬なんで、もう一体いらっしゃいますよ。はい。
ね、どっちも素敵でしょ。愛おしすぎる表情でしょ。
近年、特に昭和50年代以降は、中国製機械彫りの狛犬さんが多くなったので、手彫りの職人のセンスや腕が光る古い時代の狛犬さんが大好きです。ほんと愛おしい。
ちなみにこの神社、他にもすごいところが沢山ありまして、、、
どーーーん
なぜか天狗。
これ、いろんな文献を読んでみましたが、なぜ天狗のこんな大きなお面があるのか、さっぱりわからない。
天狗のお面の前には、天狗の下駄も。
お面のサイズに合わせて下駄も作ったってことなのかな?
でもって、いろんな不思議というか、他の神社と大きく違う点はまだあります。
はい、こちらが鳥居。
びっくりするぐらい、質素な鳥居。
神明鳥居(しんめいとりい)になると思うんだけど、確証はもてない。しかも木製。
あ、鳥居にもいろんな形がありまして、これも説明しているとかなり長くなりますので、気になる方はこちらをどうぞ。
そして、本殿がないんです。
なにやらさっぱり?何言ってんの?と思われる方、もうついてこれない方いますよね。
とりあえず神社でお賽銭いれてパンパンってみんなが手を合わせるところありますよね?あそこは「拝殿(はいでん)」と言いまして、本殿は神様がいるところなので、その奥にあり、外観は見ることはできても、下々の者は扉の中まで見ることはできません。
なので、基本どこの神社も本殿があるのですが、この穂坂地区は本殿のない神社が多いんです。なんで?どうして?探ってますが、まだ原因と理由はわかりません。
本殿が無い代わりに「お腰掛(おこしかけ)」というものがありまして、この地域にはこういったお腰掛が神社以外にも点在しています。
こちらの神社のお腰掛は、こんな感じ。
でもって、その上に「剣」。
横にも「剣」。
もう結構、いろんな要素が渋滞していて、カオス度が高く、神社仏閣好きでも「整理できないよ!」のレベルがこの神社はそろっているんです。神楽殿もあるし。神社の入り口の石階段だって相当な年期ものですごすぎるし。
とまぁここまで鼻息荒げに説明してきましたが、最後に大事なお話が。。。
ここの狛犬ほんと大好きなんで、1年に1度会いに行きたいんですけど、私行けません。
いやーなんか、なぜか、この神社空気感も違うんですよね。
特に、写真掲載した、あの木の鳥居をくぐってからが、まったく空気感変わります。
勘違いじゃなくて、ほんと行ってみればわかります。
でもって、実はお参りした後、結構びっくりするようなトラブルに見舞われるんです。
いや、最初は勘違いって思ってましたよ。
でもですね、2度3度と続くとさすがに勘違いとは思い難く。。。
なんでだろう?って色々調べたり、周りの方から「山の神は女の神様だからやきもち焼きで、女は嫌がる」という話や「山の神は女の神様だから強欲で見返りを求める」とか、山の神を祭っている神社に女性が行くのはあんまりすすめないと言われました。
なんだよ、やきもち焼きとか、強欲ってよぅ!!!と反発しつつも、確かに・・・女ってそうだな(笑)
だから山の神様にお願いして叶ったら、お礼はかなりしっかりしないといけないっていう話は昔から聞いていたので、事前に沢山色々お供えしなかったし、だからなのかな?とか思ったりしていました。
でも、でも、でも・・・この神社、良ーく調べてみたら、あの木の鳥居から奥は・・・そもそも・・・
「女人禁制」なんですって♡あは♡調べてびっくり♡もー♡どーりで♡
いや、もう、この時代なんで、その効力どれほどのものか?なんですけど、私的に「女人禁制」って知った時、本当にすんなり腑に落ちたぐらい、お参り後のボディーブローは大きかったです(笑)
だもんで、女性の方で行ってみよう!と思った方は、木製鳥居はくぐらずに、手前に拝殿のみある場所がありますので、そちらをお参りして帰るのをおすすめします。入り口の石段だけでも結構感動しますよ!
たぶん、もう相当参拝される方が少ない神社で、年々老朽化が進んでますので「サンライズヒル・穂坂」または「茅ヶ岳」にお立ちよりの際は、男性の方!!!ぜひご参拝ください。