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2019年2月16日

ヤング

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Inov-8GシリーズTERRAULTRA G260考察レビュー

イギリスで生まれたInov-8の目的は抜群のグリップ力、過酷なオフロード環境を走破できるシューズを作る事でした。

というのもイギリスは西岸海洋性気候(日本の気候と非常に近い)なので年間を通して降水量が一定で、イギリスは雨が多い!なんて事を聞いたことがある方もいると思います。

今回はInov-8シューズの中でも最高峰に位置するGシリーズ3種類の内の1つのTERRAULTRA G260をご紹介します。

このシューズ自体は昨年2018年の7月に全世界で同時発売されたのですが、世の中に出回っている数が非常に少なく、本国イギリスではスペシャリティーショップのみの取り扱いだったそうです。

そんな希少さ故に聞いたことのない方や手に入れることが出来なかった方も大勢いた事でしょう。ちなみに我らがランボーオーナーの慶さんですら手に入れられず、悔しい思いをしていました(慶さんのサイズは28.5センチで昨年度日本への入荷はたったの3~4足程度でした)。

なのに何故か僕が持っていて、これまでに600kmほど使ってみたので、その使用感もお伝えできればと思います。

 

左:今季モデル 右:昨年のモデル

 

ちなみに、そんな希少なモデルですが、今期のモデルは主にアスリートからのフィードバックやラボでの研究結果を反映し、シューホールの形、ケブラー加工(アッパーの黒いライン)されている部分が変更され、より履きやすくアップデートされました。

ここまで、主に希少さについて話してきましたが、じゃあシューズとして何が良いの?って話なんですが、特筆すべき点としては

1.ケブラー加工されている

2.新素材グラフェンを使用

3.ミッドソールの硬さ

4.ゼロドロップシューズ

というところだと思います。

 

1.ケブラー加工について

ケブラーというのは繊維の名前で主に防弾チョッキ、防刃服なんかに使われる素材です。つまり軍用の素材ですね。トレイルシューズの悩みの一つとしてソールはまだ全然残っているのにアッパーが破けて履けなくなってしまった、なんていう人もいると思います。このシューズはシューズの中でも破けやすいつま先付近にケブラーを使用する事で耐久性を大幅に向上させています。昨年発売されたモデルはフロント部分までケブラー加工が施されていましたが、加工部分を再考し、つま先部分にケブラーを使用し、軽量化、履き心地を軟らかくしました。

2.新素材グラフェンを使用

グラフェンとはグラファイトという炭素鉱物から抽出生成した物質で0.2~0.3mmという薄さで鉄の200倍の強度がありながら、軽量で曲げ伸ばし・折り畳みが可能という、最強の素材です。アウトソール部分を削れにくくするには純粋に硬い素材を使用すれば可能ではありますが、密度が濃くなる分重くなったり、硬くなりすぎてランニングに悪影響を及ぼすことに繋がります。グラフェンは軟らかさ、強度も保ちつつ、軽量化もこなすという矛盾を超越した素材なんです。元々グリップにおいては定評のあるInov-8にグラフェンが搭載されたことで、耐久性にも更に磨きがかかりました。

実際、僕が600km程度(トレイル500k、ロード100k)程度履いたソールがこちらになります。特にソールの減りが激しい場所をビックアップして見ました!

ソール全体

新品

踵のソール減り具合

新品

つま先のソールの減り具合

新品

3.ミッドソールの硬さ
靴のクッション性を担っている部分がミッドソールです。体感的に300~400km程度履けば、ミッドソールにシワが入ったり、クッションがへたってきたなと感じます(同じシューズでも新品に足入れすると全然違うんです)。個人的にシューズの寿命はアッパーの破れ以外ではミッドソールで決まるんじゃないかと思ってます。このシューズはアッパーにケブラーを使用、アウトソールにはグラフェンが配合されています。その結果、アッパーは破れにくいし、ソールも削れにくい…あとは、ミッドソールの耐久性があれば靴としての耐久性は抜群になります!という事で、このシューズは他のシューズよりもミッドソールのゴムの密度が高く、クッションとして潰れにくく、ミッドソールは硬めになっています。ミッドソールが硬い事でトレイルでの突き上げからも足を保護することに繋がります。

ミッドソールに若干シワが入っている

新品のミッドソール

4.ゼロドロップシューズ

ゼロドロップ(かかととつま先の高低差=ドロップが無いこと。かかと着地を防ぎ、中足部での自然な着地を導きます)と言ったらALTRAのシューズが思い浮かびますが、このTERRAULTRAもゼロドロップシューズです。過去にはinov8もゼロドロップが数モデルラインナップされていたのですが、2019年のInov-8のシューズではこのTERRAULTRAだけがゼロドロップシューズとなっています。靴のドロップをゼロにすることで人間本来の正しい姿勢となり、人間が生まれ持ったバランスを取り戻し、ランニングエコノミーの向上、故障の軽減に繋がっていきます。

最後に全体的な使用感についてお話ししたいと思います。

走ってみて、一番感じたのはミッドソールの硬さです。600km走ったくらいではミッドソールのクッションはほとんどへたれません。アッパーもケブラー加工で破れにくく、破れそうな箇所も現状では見当たらないです。アウトソールもグラフェンが配合されていることによって他のシューズと比べると耐久性を感じます。トレイルでの使用が主にはなると思うので、寿命が長いシューズになってくれるのではないでしょうか!

 

以上Inov-8GシリーズTERRAULTRA G260考察レビューでした。Inov-8の最高峰Gシリーズの中でも最注目のシューズだと思います。シューズとしての性能、耐久性は申し分ないでしょう!これからのトレイルシーズンにおススメの一足です。是非、お試しください!

inov8 / TERRAULTRA G 260 
イノヴェイト / テラウルトラ G 260
price :¥21,060-(税込)
color :GREEN/BLACK
前足部9mm,踵部9mm
ドロップ:0mm
ラグ高:4mm
重量:260g

 

PROFILE

ヤング | Kento Koshimizu

年が若いこともあり、皆さんからはヤングと呼ばれています。春夏秋冬季節を問わず、マウンテンアクティビティを楽しんでいます。レースは草レースが中心、ループ好き
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主な草レース記録:Old market100(古市場陸上競技場400mトラック×400周)、Ikuta100(生田緑地5km×32周)、皇居100(皇居5km×32周)、JIKKA100(東京から山梨までの100マイルを走って帰省)

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