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2019年2月18日

マツイ マツイ

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鎌倉グループランの乱 #1

2018年10月から開催している鎌倉グループラン「私を鎌倉に連れてって」。

とにかく普段のグループランとの違いが多いので、これはきちんとまとめておかないと!

ということで、鎌倉グループランで訪れた場所を再度なぞっていくブログです。

 

そもそもグループランというのは、
「一緒に走りましょう!」と誘い、だいたい10km前後を、ゆっくりのんびりなペースで、参加者同士の会話を楽しみつつ走るというのがセオリーなのですが、鎌倉グループランには「解説」という、まったく新しい要素が入っています。

 

そもそもこのグループラン、鎌倉でグルテンフリーのお菓子を製造販売している「Aah bit」さんに、ランボースタッフのマツイが1日遊びに行くことがきっかけで生まれたグループランです。

せっかく鎌倉に行くなら鎌倉で走りたい⇒でも鎌倉の地理まったくわからない⇒でも走りたい⇒鎌倉といえば、山田洋兄さんにお願い⇒快く快諾⇒グループラン決定!

という流れでして、本来のグループランなら主催者がコースを把握しているのが当然ですが、まったく把握していない状況で、むしろ教えてください状態なので「私を鎌倉に連れてって♡」というのをサブタイトルにしました。

 

おかげ様で先日第3回が無事終了したのですが、このグループラン。
たぶん日本初の解説付きグループランでして(笑)
走り方とか、マナーとかそういうのは当然のルールとして、鎌倉の観光と歴史の解説付きという、通常のグループランとは一線を画しているのが特徴で面白いのです。

毎度

・鳥居

・狛犬

といったマツイのお気に入りコンテンツは必ずなぞるのですが(笑)
(それだけでもだいぶ珍しいグループランと言えると思います)

鎌倉独特の歴史遺産「切通し」「隧道」「やぐら」「江ノ電」「海岸」「神社」「お寺」「大仏」など、鎌倉の魅力をなぞってくれるすごい楽しい約7㎞~10kmのグループランです。

魅力スポットでは解説が入りますので、適度に休憩ができ、初心者でも問題なく走り切れるのですが、急に訪れる「激坂」で心拍数をMAXまでもっていくことが出来る、追い込みタイムもあり、手前みそですが、なかなか楽しいいグループランです。

 

さて、そんなグループランの解説の解説をしていこうというのが今回のブログネタです。

 

鎌倉といば・・・

はい、そう「鶴岡八幡宮(つるがおかはちまんぐう)」

ランボーが鎌倉グルランの為に作成したTシャツは、この鶴岡八幡宮の楼門(ろうもん)に掲げられている文字「八」が鳩を現しており、そこからインスパイアされてできたデザインとなっております。

八が鳩ではなく、ランボーくんとランボーちゃんになってるのがポイントです

さて、なぜ「八幡宮」の「八」は鳩なんでしょう?

 

これは古来より鳩を「神の使い」としており「鶴岡八幡宮」のみならず、鶴岡八幡宮の大元である「石清水八幡宮」(京都)においても、楼門に書かれている「八幡宮」の「八」の字は「鳩」となっています。
(さて、ここで楼門ってなあに?って話になると、話がまとまらなくなるので、それはそのうち、トレイルジンジャーブログで説明します)

鶴岡八幡宮って元があったのー?って思われる方も多いかと思いますが、神社は大概「大元」があり、そこを信仰している人が、どこかに移動した(転居した)際に、思い入れの深い神社の分社を立てていくというのが、自然なスタイルだったりします。

昔の日本人は信仰心が厚かったので、少しでも身近に神の存在を感じ、感謝の気持ちを届けたいというのが、おおよその理由であったと考えられます。

かく言う、鶴岡八幡宮についても、源氏が深く信仰していた神社が「石清水八幡宮」であり、源頼朝が奥州(今でいうところの東北)を制圧する際にお参りした神社が「石清水八幡宮」であり、その勝利のお礼と信仰心から建てたのが「鶴岡八幡宮」となります。

康平6年(1063)源頼義が奥州を自分のものにして、鎌倉に帰ります。そして、材木座に源氏の氏神として八幡宮をお祀りしたのがはじまりです。
当時、藤原氏が栄えていた、のんびりゆったりとしていた平安時代。
源義経は、京都の「石清水八幡宮」で、東北地域を束ねていた藤原氏を倒すぞー!おー!
と、お願いし、その願いが無事叶ったので、鎌倉幕府が鎌倉へやってくるのですが、そのお礼にと建てたのが「鶴岡八幡宮」。よって、楼門の八の字が同じ鳩をかたどった八になっているのです。

元々材木座にあったというのも驚きですね。鎌倉グループランの集合場所は材木座にあるAah bitさんなので、もしかしたら何か関係あるんじゃないの?なんて思ってしまうほど。

さて、鶴岡八幡宮の御祭神(その神社に祀られている神様)は何?というと「応神天皇」「比売神」「神功皇后」。こちらは「石清水八幡宮」と同じ神様なので、当然といえば当然の話です。

その後、鎌倉幕府が出来上がる頃には、材木座から現在の場所に移動し、現在のあの立派な神社は江戸時代(建久2年(1191年))に出来あがりました。

さて、鎌倉八幡宮には「壇かずら」が大変有名でして、こちらも必ずグループランの際には解説させていただいております。
ということで、今回のブログには書きません(笑)

 

本日の最大のお話は、その鶴岡八幡宮の奥に位置し、第3回のグループランの際、山に入る入り口となった、「今宮」(新宮)についてのお話です。

この今宮に祀られている神様は

・後鳥羽上皇

・土御門上皇

・順徳上皇

の3人の天皇家の方々。

もう中学日本史レベルの話なので、どのぐらいの方が覚えているかわかりませんが、
鎌倉幕府が出来、政権が源氏から北条氏へ移り、不満が募っていた朝廷(天皇家)が政権をもう一度朝廷側へ戻そうと起こしたのが「承久(じょうきゅう)の乱」でしたね?覚えてますか?

その乱に深くかかわっているのが、後鳥羽、土御門、順徳の3上皇。
天皇家の方が島流しにあうなんて、今では考えられないことですが、この方々は結局、北条氏率いる幕府に負け、島流しになり、最後はなくなってしまうのです。

が・・・
亡くなった後、鎌倉幕府をまとめていた北条氏に不幸な出来事(跡取りが死んじゃったり、鎌倉で大火事が発生したり、暴動が起きて大変だったり)が続き、これを当時の方が「絶対、後鳥羽上皇の祟りだよーーやばいよーー」って騒ぎ出したので、承久の乱がきっかけで不幸な死を遂げた3人の元天皇をお祀りし「怒らないでね、悪かったって思ってるから、もう許してください」っていう気持ちで建てたのが、今回のトレイルの入り口にある「今宮」になります。

はい、ぞっとしてきましたね。残念ながら、私もぞっとしました。

世の中の神社は、古事記の時代からの神様を崇め奉ってる神社もあれば、戦で多くの血が流れてる場所だったり、時の政権の手によって、恨みをもって亡くなった方を収めるためにできた神社が数多くあります。
(勿論、歴史の英雄を神として扱う神社もありますが。)

質素というか簡素というか・・・一応、鶴岡八幡宮の境内の中にあるのに、遠く離れ、あのきらびやかな楼門、本殿とは大きくちがい、さみし気がするのは、こういった理由があるからです。

 

そんな神社の裏手から、ワイワイとトレイルランニングを楽しんでしまったわけで(笑)なんだか無礼な気がしますし、これ知ってたら怖くて山入れなかったな・・・とも思うわけですが、とりあえず知らなかったのできっと後鳥羽上皇も許してくれるでしょう。

その後「今宮」についていろいろと調べていくと

今宮の後ろには、六本杉と呼ばれた大木があり、一つの根から六本に分かれていた。

その六本杉には天狗が住み着いていたという言い伝えがある。

鎌倉手帳を参照)

との言い伝えが!
この間の鎌倉グループランの際は、夜であまり周りが見えず、また2018年に起きた台風の影響で多くの木が倒れてしまっていたので、まったくわからなかったので、実際いまもあるのかどうかわからないけれど、天狗が住み着いていたという山を、現代のトレイルランナーが楽しく遊ばせてもらっているというのは、なんともまぁ面白いと思いません?

さて、このブログどのぐらいの人が最後まで読んでくれるのか?
ぜったい興味ある人少ないよな・・・のネタですが、自分が走った山や道や街でちょっとでも気になったことを、後々調べてみると、もっと面白いよってことが伝わると嬉しいです。
ちなみにこのブログを書くにあたり、マツイも中学歴史参考書を読み直すという(笑)、体力づくりだけでなく、能活もしたので、いろんな意味で若返った気がします。

 

さて、次回の鎌倉グループランは4月19日(金)を予定。
きっとまた面白いグループランになると思いますので、皆さんぜひご参加ください。
詳細は3月中旬ごろ発表いたします。

歴史を知ると街を好きになりますし、街を好きになるともっと走りたいと思うはずですよー!

PROFILE

マツイ

マツイ | Yumi Matsui

Run boys! Run girls!山梨在住スタッフとして、主にオンライン業務を担当。練習嫌いの為、レース順位も体重も変動が多く、最近は自分自身の体調管理の為、年に1度100km以上のレースに出る事を目標にしている。最近は自分自身が出場するより、サポーターとして関わることが多いが、これまでハセツネ70k、ONTAKE100、STY、八ヶ岳スーパートレイル100km、ASO Round Trail100、分水嶺トレイルなど完走。スリーピークス八ヶ岳トレイルの言い出しぺとして、現在も事務局長として活動中。