何に価値を置くのか?〜NESチャンピオンシップを終えて
皆様、こんにちは。
Gコ山TRC所属のオショーです。
キタタンとNESチャンピオンシップ2019の結果
最終戦のキタタンから10日ほど経過しました。
結果は以下の通りです。
さて、これで上期のチャレンジであったNESチャンピオンシップ2019は全て終わりました。
最終順位は公式には出てはいないものの(当分出ないw)、オショー調べでは準優勝(仮)となり、上期の目標として掲げていた「チャンピオンシップ総合優勝」は未達成であります。
優勝は、以前のブログでも紹介したマスダさん。マスダさんには1戦も勝てませんでしたから、完敗としか言い様がない結果です。4戦通して本当に見事な走りでした。
改めまして、おめでとうございます!
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毎回長々と振り返ってきたくせにラストはやけにサクッとしてんな、とお感じになられたかもしれません。
今回のブログの本題はソコではないのです。
何に価値を置くのか?
誤解を恐れずにストレートに言います。
私にとって最終的に出た「チャンピオンシップ準優勝」という結果にはあまり価値はありません。(あくまで「私にとって」です。他の方の結果を価値が無いと貶める意図はございませんので読み誤りの無きよう。)
少し攻撃的な言葉選びが過ぎたかもしれませんね。マイルドに言うならば「最終結果“自体”にはあまり拘りがない」ということです。
何故なら結果としての「順位」は相対的なものであり、とても心許ないからです。
- 「東丹沢TRでは年代別6位入賞でした!」
- 「八重山TRでは年代別5位入賞でした!」
- 「チャンピオンシップ準優勝でした!」
だったら何だと言うのでしょうか?
準優勝は、自分の前により速い方が1人いたことを示す以外の意味はありません。
入賞は大会毎に決まっている特定の順位の枠の中(道志村TRなら年代別上位3位まで、八重山TRなら年代別上位6位までetc.)に含まれたこと以外の意味はありません。
例として、今年の八重山TRを取り上げてみます。
◾️マスダさんは当初、ご家庭の事情で八重山TRに出場できない可能性がありました。
もしマスダさんの予定が変わらず八重山TRに出走できなかったとしたら?
私は同じゴールタイムだったのに(マスダさんの出場の可否は私のタイムに全く影響しませんので)、順位は1つ上がって4位だったでしょう(相変わらずチャーシューには届きませんがw)。
チャンピオンシップで見れば総合優勝していたでしょう。
◾️八重山TRで名取君が怪我による棄権をしました。
彼がいつも通りの素晴らしいパフォーマンスをしていたら?
私は現実とは同じゴールタイムだったのに、順位は6位に落ちていたでしょう。まだ入賞圏内ですがそれは八重山TRの入賞枠が広いからに過ぎません。道志村TRなら元の順位でも入賞圏外ですから。
その後のキタタンで名取君が順当に結果を残せば、私はチャンピオンシップ総合3位だったかもしれません。
ご覧の通り、私自身は何も変わらなくても、結果としての順位は如何様にも変わり得るものなのです。この「順位は相対的なものでしかない」という点に関しては、多くの方に同意頂けるはずです。
さて、ここからの論点は「では、価値を何に置くのか?」です(「では、何に拘るか?」とも換言できるかと思います。)。
この部分は当然ながら個人の考え方に拠るものですので、以下は「オショーはどう考えているか?」の紹介だと思って読んで頂ければ幸いです(尚、先にも述べた通り、他の方の考え方を貶める意図は全くございません)。
私は、絶対的なもの、容易には変わらない確かなものに価値を置きたい。
だから、私は結果としての順位には価値を見出していない。何故ならそれは相対的なものに過ぎず、容易に変わり得る心許ないものだから。
では、私は何に価値を置くのか?
私は結果に至る「過程」(各レースに向けたトレーニングや、レース中のゴールまでの道中)における「自分の内面の気付き」に価値を置いている。
- 本来できたはずのトレーニングをサボったことはなかったか?その理由は真にトレーニングを回避するに値するものか?
- トレーニングで設定した強度まで追い込むべきところ、力を緩めることはなかったのか?緩めたとしたらそれは何故か?
- 翌朝のトレーニングに向けて、身体の回復を早めるためのセルフマッサージを施すべきところ、眠気に負けてサボらなかったか?
- レース中、真に諦めることなく前を追い続けられたのか?あの上りは?最後のロードは?ゴール前の直線は?
過程における各々の瞬間には、このような気付きが問いの形をとって常に自分に向けて突き付けられます(皆さんにもそういった経験があるのではないでしょうか?)。
かく言う私も、突き付けられた問いに対して、全てに前向きな答えができる訳ではありません。
できたはずのトレーニングをサボったこともあります。トレーニングで力を緩めたこともあります。お恥ずかしいことにレース中に前の選手を追うことを諦めたことは何度だってあります。
そして、この内面の気付きに関して、私たちは決して自分自身を誤魔化すことができない。
本来出せる力を出し切らなかった時、結果を見た周囲の人があなたをどんなに褒めてくれたとしても、あなたはあなた自身の感じた後ろめたい気付きを隠すことはできない。
この通り、過程における自分の内面の気付きは、とても手厳しいですが、一方で、自分自身が次に向けてどうするべきか?何をしていくべきか?といった指針を明確に示してくれます。
何故なら私たちは自分自身に見栄を張りたい生き物だからです。だから、何とか次回は肯定的に答えられるようにしたい。
これが内発的な動機付けとなって、改善するための努力を重ねることに繋がるのです。
勿論、次で改善することもあれば、同じ過ちを繰り返すこともある(大体は後者ですよね)。そうであれば、また次でフィードバックをかければよい。チャンスはいくらだってあるのだから、何度も何度も試みればいいのです。
何かに気付き、それをキッカケに努力を重ねる。また何かに気付き、次回に向けてフィードバックをかける…
これを続けて続けて続けて…そしてあるタイミングで振り返ってみると、ふとこう気付く時があるのです。
同じところをグルグルしていた様に見えていたけど、実は螺旋を描いて僅かながら上に上っていることに。
これが真の意味での「成長」なのではないか、と私は思うのです。
相対的な指標でしかない順位が前回から上がろうが下がろうがこの気付きには全く関係ありません。何故なら何度も申し上げた通り、この内面の気付きは他人の干渉を受けない絶対的なものであるからです。
だから、この瞬間に感じた「成長」はあなたの中に確固たるものとして残る。
何かにチャレンジし続ける醍醐味はまさにこの一点に集約されるんじゃなかろうか、と私は日々感じ続けています。
チャンピオンシップの振り返り
さて、この自分の内面の気付きに基づく私のNESチャンピオンシップ2019の振り返り(本日2回目)はどうだったのでしょうか?
要は、準優勝という結果は横に置いて、シンプルにチャンピオンシップ全体の過程における、オショー自身の内面の気付きはどうだったのか?という点です。
大きな環境の変化がありました(4月から自分の意思で仕事を変えました)。
その結果、(事前に分かっていたことですが)以前よりも忙しくなり、トレーニングに対する取組み方やレースへの臨み方にも変化の影響が出ました。
そういった影響に対して自分自身が、どういった反応を示すのか?
普段はなかなか見えにくい自分の心理面での弱さや脆さのようなものもよく見えました。
環境の変化に対してどう適応していくべきか?試行錯誤はありましたが、何となくエッセンスのようなものを掴めたような気もしています。
また、こうやってブログやSNSに自分自身の取り組みを晒すことを通して、自分の行動にプラスのバイアスをかけることも実体験できましたし、皆さんから頂くリアクションに大きく背中を押されることが多々ありました(割と自分はドライな性格かと思っていましたがw)。
なんとも散文的になりますね。仕方ありません、内面の振り返りですからフワッとしがちですw
一言でまとめるならば「とても学びの多い上期シーズンだった!」という辺りでしょうか。
では、上期の学びをどうしていくか?
生かすも殺すもそれは私自身の裁量に委ねられています。
さて、下期のチャレンジは以前お話しした通り「ハセツネでの9時間切り(サブ9)」です。
「順位」が目標になっていた上期とは異なり、下期は「タイム」が目標の指標になります。タイムは順位と違い、他人との相対関係が入り込む余地がありません。
今回のブログの主題であった「過程」の観点でこの目標を言い換えるのならば、「サブ9.5であった昨年を超えられるような準備ができるか?当日はゴールラインを越えるまで自分に嘘のない走りを試みることができるか?」ということになるかと思います。
その目標に向けて具体的に何を考え?どういう試みをしていくか?に関しては引き続きSNSなどで晒していこうと思います。
皆さま、下期もよろしくお願い致します!
またお会いましょう!
O-show the ripper
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レースに向けた私のトレーニング内容は全てStravaに、各トレーニングへの所感や日々の呟きはtwitter, instagramで晒しております。ご興味があれば覗いてみてください。
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また、私がブランドフィロソフィーに強くシンパシーを感じ、所属させて頂いている「Gコ山TRC」の母体となるGreat Cossy Mountainのホームページも是非ご覧ください。
http://gcm.thebase.in/