代表作の裏に隠れた名機。ホカ オネオネの『TORRENT (トレント)』愛用者増幅中!
HOKA ONE ONE(ホカ オネオネ)といえば、マシュマロに例えられる極上のクッション性を備えた厚底シューズが特徴で、トレイルシューズにおいては2大モデル「CHALLENGER ATR」と「SPEEDGOAT」シリーズが代表的です。
「CHALLENGER ATR」はHOKA特有のクッション性を備え、アウトソールの一部を剥き出しにすることで軽量性を図り、ロードを走るのと変わらない軽さ、速さ、スムーズさなど軽快に走れるモデル。
「SPEEDGOAT」はクッション性はもちろんのこと、アウトソールにVibram®︎ MEGA GRIPのソールを搭載しあらゆる気候条件、テクニカルトレイルで強さを発揮するタフ&ハイグリップなモデル。
どちらも近年、特にロングレースにおいて多くのユーザーが履いているシーンを目にする機会が増えており、実際に僕も70kmクラスから100mile超のレースまで、どちらのシューズも頼りにし愛用しています。
信越五岳100mileではSPEEDGOAT 2 VIBRAM HK 100ではCHALLENGER 2
TORRENT
この2つの代表作に隠れがちですが、実はとても万能性が高く使えるシーンの多いシューズが今回ご紹介する「TORRENT(トレント)」です。
2020 S/S NEWカラー(メンズ) 2020 S/S NEWカラー(ウィメンズ)
2018年の秋冬シーズンに初登場し、以来この2020年春夏で4シーズン目を迎えますが、カラーチェンジのみで展開し続けているのは、変化を加える必要のないその完成度の高さからと言えるのではないでしょうか。
スペック
一見するとHOKAらしい厚底感は見られませんが、スタックハイトは前足部が18mm、ヒールが23mmのオフセット5mm。
「SPEEDGOAT 3」が前足部28mm、ヒール32mmなので確かに比べると薄いのですが、他ブランドでは厚底の位置付けだとしてもおかしくありません。
重量は254g(27.0cm)なので特別軽量というわけではありませんが、しなやかな足入れは実際の数字より軽く感じさせてくれます。
アッパーの特徴
エンジニアードメッシュを採用し、通気性とサポート力に優れます。
しなやかでやさしいフィット感は心地よい履き心地を約束。
過度な補強はなく、TPU素材(熱可塑性ウレタン)がぐるりと一周に渡って施され、耐久性の向上に繋がっています。
デザイン的な観点からも、スッキリとしたルックスがスタイリッシュでカッコいいですよね。
※旧カラー
ソールの特徴
ミッドソールはHOKA独自のPROFLY™*を採用し、前足部には反発性、ヒールにはクッション性を高める組み合わせで、“反発とクッション”という相反する性能を両立しています。
*PROFLY™
HOKA ONE ONE公式サイトより
プロフライミッドソールはクッション性を高めるために程よい弾力と厚さを持ったヒール部分と、推進力を高めるためにある程度の硬さを持たせた前足部分が、速く快適な走り心地を提供します。
・ 着地時の衝撃から足を守るためのかかとのクッショニング
・ 推進力を生み出すために程よい硬さに仕上げた前足部のクッショニング
・ 速く快適な走り心地
粘着性の高い素材を使ったアウトソールには、比較的はっきりとした深めのラグが多方向に刻まれています。
そのため、急なアップダウンやテクニカルなコースでもしっかりグリップを発揮し、縦横無尽な操作性に長けています。
ラグが深いと言っても突き上げ感は特に気にならず、逆に足裏で凸凹した地面のダイレクト感をつかみやすい印象です。
※旧カラー
サイズ感
幅感は比較的広め。
広いと言っても横ブレしてしまうような甘さはなく、アッパーのエンジニアードメッシュの素材感と相まってしなやかでやさしい履き心地。
ちなみに私ミズコッシーは他のHOKAシューズでは25.0cmのところ、トレントでは25.0cmではやや大きく感じたのでベストチョイスは24.5cm(ウィメンズ)になります。
店頭で接客してても、ハーフサイズ下げる人が多い印象です。
※旧カラー
おすすめのシチュエーション、レース
クッション性、操作性、グリップ力、スピード性能などどれも標準以上に兼ね備えたこのシューズの万能性は計り知れません。
あえて他のモデルと比較して提案するなら以下の通り。(ミズコッシー評)
TORRENT | SPEEDGOAT 3 | CHALLENGER ATR 5 | |
距離 | 10〜100km | 70〜160km以上 | 50〜160km |
シチュエーション | スピーディなレース。 路面は万能。 | テクニカルで濡れた路面にも強い。 | 比較的乾いた走れるトレイル向き。ロードミックス。 |
レース | 信越五岳110k、斑尾高原、FTR50K、伊豆トレイルジャーニー | 上州武尊、ハセツネ、KOUMI100、FTR100、彩の国 | 信越五岳100mile、斑尾高原、伊豆トレイルジャーニー、SPA TRAIL、UTMF |
アスリートレビュー
こちらのシューズはRBRG ATHLETEの2人、村田 諒とヤングも愛用しているので、二人にレビューを語ってもらいました。
村田 諒 a.k.a. リョウ
トレントを履き始めたのは2018年の夏頃からです。もともと厚底はそんなに好きではなく、HOKAのシューズはこのトレントが初めてです。HOKAらしい厚底感はなく、クセがなく走れるシューズというのが初めて履いた時のインプレッションです。フィット感としては幅は少しタイトめでサイズは他のシューズと同じ。グリップは必要最低限ですが、ドロドロのサーフェス以外はほとんど対応できると思います。
使用範囲はかなり幅広く、日々の練習ではもちろん、レースでは「信越五岳110K」、「HURT100mile」、「FTR50k」と距離やサーフェス問わず使用しています。
自分がトレントで特に気に入っているのがクッションと軽さの両立が絶妙でミッドソールはソフトなんだけど反発もしっかり得られるところです。
小清水 健人 a.k.a. ヤング
幅広な足型の僕ですが、久々に自分の足にかなりフィットするなーという靴に出会えました。一足目を履きつぶし、2足目をリピート中です。
HOKAと言えば、厚底クッション系という認識が主だと思いますが、このトレントはいい意味でHOKAっぽくないんです。
アウトソールも比較的固めで、トレイルからの突き上げにも強く、沈み込みも少なくて地面からの反発も感じることが出来ます。
普段は27.5cmを履くことが多いですが、トレントは0.5cm下げた27.0cmで履いています。足を入れた感じは足全体が包み込まれるようなフィット感です。
距離もショートからウルトラまで、サーフェイスも問わず、オールラウンドで癖のないシューズだと思います。
主な使用大会は「櫛形ウインドトレイル31K / 累積標高2500m」「八ヶ岳スリーピークス41k / 累積標高3000m」「穂坂24耐50k / 累積標高3000m」など。
※幅感やサイズ感に関して若干感じ方の違いがありますが、両者のそれぞれの足型によるものかと思います。
間違いのない一足!
中厚でクッション性とスピード性能に長け、中距離から長距離までカバー。
クセが少なく初心者の方にもマッチする。
非の打ち所がなく、確実に新規ファンとリピーターを増やし続けている「TORRENT」
持っていると様々なシーンで使える頼りになる存在なので、ぜひこのシーズンの一足に選んでみてください。
商品のより詳細な情報をご覧になりたい方は以下からご確認ください。