Bighorn trail runを走ってきたよ(中編)
桑原です。Bighornレポート、今回は僕の個人的な側面にフォーカスして、出場の経緯やレース前日の様子を書いていきます。
前編はこちらから。
目次
出場の経緯
まずはこのレースに参加したきっかけ。
2021年末に僕の運営するトレイルランニングクラブ、Run boys! Run girls! Trail Running Clubのコーチ、礒村さん(以下イソさん)から出場しないかと声をかけられました。
彼はロッキーマウンテンスラムという、決められたいくつかのレースを対象にした非公式のシリーズ戦する予定で、その中にBighornも含まれていたのと、また100マイルカテゴリだけでなくショートカテゴリもあったので、ブランクのある僕でも走りやすいと思ったのでしょう「32マイルや52マイルのカテゴリもありますけど一緒に出ませんか?」と声をかけてくれました。
しかしながら、正直2020〜21年とほとんどトレイル走れていなかった僕のくせに、せっかく走るなら走りごたえがある方がいいと、無謀にも100マイルカテゴリにエントリーしてしましました。
レース前日
続いて、レース出場までの振り返り。
100マイルレースのスタートは、2022/6/18(金)の午前9:00〜。前日6/17(木)にエントリーとドロップバッグ預け、コースブリーフィングが行われます。
僕は子供がまだ幼稚園と小さいこともあってあまり長いこと家を空けたくなかったので
6/15(水):日本発〜現地着
6/16(木):エントリー他
6/17(金):レーススタート
6/18(土):レースゴール
6/19(日):休息日
6/20(月):早朝現地発
6/21(火):日本着
という最短のスケジュールを組みました。
Packet Pick-Up(レースエントリー)
エントリーやドロップバッグ預けの会場は、スタート地点から30分くらい離れたところにあるシェリダンという街の、Best Western Sheridan Center という場所。ここは街の中心街にある大きめのモーテルだったので、宿泊もここにしました(諸々手配してくれたイソさんありがとうございます)。
全体のスケジュールは上の画像の通り。Packet Pick-Up(レースエントリー)とドロップバッグ預けは共に12:00〜18:00の間ですが、まずはエントリーをして自分のレースナンバーを確認。参加賞もここでもらいます。
もらえるものは人によって若干違ったみたいです。
TEAM JPN
そこから礒さん、松田さんと合流して Ole’s Pizza & Spaghetti House というレストランへ。ここは、イクさんという日本人女性が経営しています。到着したらたまたま他の日本人選手グループもランチをしていました。
今回、日本人で出走した選手はおそらくこの写真に全員集合。
僕らのグループからは、僕と礒さん以外にMARK/HERENESSの松田さん、トレイル鳥羽ちゃんのチームメイトであるサク。
その他の参加者は、アメリカ在住でトレイルコミュニティに顔が広くきくクニさん、Bighornに過去5回ほど参加していて、前編掲載のコース情報を始めとして様々な情報をシェアしてくれた日高さん、バンクーバーから参加の佐々木さん、ニュージャージーから参加のネゴロさん、日本から参加の舩倉さんがいました。
ちなみに、バンクーバーの佐々木さんは過去にケロちゃんのRBRGブログで登場した佐々木ケリーさんでした。何というご縁!
bighornからは少し離れますが、ケリーさんのストーリーもとても興味深いものなので、よかったら是非読んでみてください。
ドロップバッグ預け
その後モーテルに戻ってドロップバッグを仕上げ、指定の預け場所に持参。
このレースで預けられるドロップバッグは3つ。そのうち2つは往路と復路で使えるので、合計5箇所でドロップバッグが使えることになります。日本国内のレースだとドロップバッグは1箇所というものが多いのでこれは中々ありがたいです。
ちなみに、アメリカのレースはドロップバッグを複数箇所に預けられるものも多く、僕が過去に参加したオレゴン州のPINE TO PALMというレースは10数カ所のエイド全てにドロップバッグを預けられた記憶があります。
3つのドロップバッグにエイド名と自分の名前、レースナンバーを記入したら、それぞれのエイドへ行くトラックに自分で積み込みます。ちなみにドロップバッグの袋は日本と違って自分で用意する必要があるのでご注意ください。
ただし特にサイズ指定はなく、大きめのザックから小さめのジップロックまでざまざまなサイズのものがありました。
スコットとジェニーに出会いブリーフィングへ
ドロップバッグを預けに行く少し前に「スコット・ジュレックと奥さんのジェニーがきてるらしい」という情報が回ってきました。なんでもジェニーが2009年ぶり以来の100マイルレースに参加するということだそう。
スコット・ジュレック
アメリカでもっとも由緒のある100マイルレースWestern Statesを7連覇、246kmの世界的ウルトラマラソンSpartathlonを3連覇している、アメリカのウルトラランニング界における紛うことなきレジェンド。
日本でもランナーのバイブルになった「BORN TO RUN」にも登場しますし、自身の半生とヴィーガン生活について著した「EAT AND RUN」や、総距離3,500kmのアメリカを代表するロングトレイル、アパラチアン・トレイルのFKT(所謂タイムアタック)の挑戦記である「NORTH」などの著作も多くのランナーに読まれています。
なんて話をしていた直後に、ドロップバッグ預けをしていたジュレック夫妻にばったり遭遇。ジュレック夫妻と面識のある松田さんが彼らを見つけるととてもフレンドリーにコミュニケーションをしてくれました。
実は僕はジュレック夫妻とは初対面。過去に松田さん経由でRun boys! Run girls!のTシャツをプレゼントしていたり、スコットが来日時にRun boys! Run girls!に来店してくれたのに、肝心の自分は前出のPINE TO PALMからの帰国便が大幅にディレイして会えなかったり、そんな感じの微妙な接点があったことを伝えると、二人ともなんとそのことを覚えていてくれて、思わず感激。
そのままジュレックファミリー(スコット、ジェニー&娘ちゃん、息子君)と一緒に5分ほど離れた場所にある公園へ移動。18:15からここでブリーフィングが行われます。
写真を見て貰えばわかるように18時でこの明るさ。実際21時過ぎまでは日が出ていて明るい感じでした。
眠れない夜を過ごす…
ブリーフィング後はBlack Tooth Brewing Company というブルワリーの前に出ているタイ料理のフードトラックでパッタイを購入してモーテルに戻って食事(こちらのビールはレースをゴールしてから飲むことに決めた)。
その後、明日のレースに向けて最後の準備をして10時にはベッドに。しかし、ここからどれだけ寝ようとしてもほとんど眠れず。昨日は時差がありながらも5時間くらいは寝られたのですが、この日は若干うとうとするものの、ついぞ明け方まで寝付けず。まさかのノー睡眠で、レース当日を迎える事となったのでした。
目をつぶって身体を休めてはいたので、徹夜よりはダメージはないんでしょうが、レースに向けて大きな不安を残してしまいました…。
ここまで結構長くなってしまったので、今回を中編として次回で自分のレース展開を記して行こうと思います。