出張版トモズセオリー#2「バークレーを振り返って」
バークレーを終えて今回も思ったことが、やっぱり自分には足りないことばかりだったこと。考えれば考えるほど、あれやこれや、これやあれやと、たくさん出てくる。そんな準備不足な状態であのスタート地点に立っていたことさえ恥ずかしく、馬鹿げていたことだったのかもしれないとまで感じてしまう。
ただ待てよ、スタート前には、この日のためにやれることを全てやってきて、心底に今年こそは完走すると自信に満ちていたはず。同じく1年前もそうだった。自分が初めてバークレーを走り、1周しか出来なかったときも全く同じ気持ちだった。スタート前に自信に満ちていた自分が、終われば、まるで何も知らない裸の王様だったように思えた。
バークレーに魅了されたのは4年前のこと。単純に「世界一過酷」「30年間で15人しか完走者がいない」などと、男だったら誰でも「俺なら、、」と言う理由で走りたいと思った。今でもその想いは消えてない。ただバークレーを知れば知るほど、その安易な想いが本当に安易だったことに気付かされる。持久力、精神力、忍耐力、集中力、60時間起き続ける、地図読み力、英語力、経験値、総合力、サポートクルー、天候、強運、全てが上手くいくではなく、完璧にいくことで始めてあのコースを5周出来るのだと思う。
バークレーを2回も走り、いまだに完走出来ない自分は実力不足なのか?正直そうだと思う。完走したかったらもっと死ぬ気で練習をして、人生を賭けるくらいの気持ちがないと完走なんて出来ないと思う。ただ、この2回の経験で得た経験値は計り知れない。今年はバークレーのベテラン(過去に1回以上走ったことのある人をこう呼ぶ)として出走し、ひとつ気づいたことが、バージン(初めて参加する人)はバークレーの概要を知っていたとしても、バークレーの真実を何も知らないということ。当人としては、色々と調べて、練習も、準備も色々としてきたかもしれないけど、何も知らない。おそらく自分も昨年はベテランからは、同じように写っていたのだと思う。そして今年も自分よりベテランからはそう写っているかもしれない。今年は3周しか出来なかったけど、3周しないと見えてこない部分や、3周することでコースをより多く知れたことが、今後5周達成するための大きな経験値になったと思う。
またいつかスタートラインに立てたとき、その時には今まで以上の自信に満ちた自分が立っているのは間違いない。ただ、果たしてそれがバークレーにとっては何の意味もないことなのか、それともやっと自分が攻略出来る時がくるのか、それをまたバークレーが教えてくれるんだと思う。
5周する時はこんな想定タイムで走りたい。
Loop1: 9:00 (9:00)
Aid1: 0:10 (9:10)
Loop2: 11:00 (20:10)
Aid2: 0:15 (20:25)
Loop3: 12:00 (32:25)
Aid3: 0:15 (32:40)
Loop4: 13:00 (45:40)
Aid4: 0:20 (46:00)
Loop5: 14:00 (60:00)
今日は4月4日(木)東京は快晴。数日前にテネシー州の山の中では雨や雪やサンダーストームやらで過酷だったけど、こうやって気持ちい日差しに当たっていられること、生かさせていることにホント感謝しかない。
TOMO