出張版トモズセオリー#5「オンラインコーチング」
こんにちは!フィジカルアーティストのTOMOです。
前の会社を退職して、かれこれ8ヶ月が経ちました。新たな職業としてウルトラランニングを中心としたオンラインコーチングをしてます。
https://tomospit.com/#coaching
日本ではまだコーチングというフレーズがあまり浸透していないと思うけど、フィットネスジムなどのパーソナルトレーナーさんと指導するという意味では似ているのではないかと思います。
今日は自分のクライアントであるKさんのお話。
昨年末にコーチングの依頼がありました。依頼理由としては、2018年に走ったUTMFでは思い通りの走りが出来ず44時間かかってしまった。2019年のUTMFでは年代別入賞をしたい。とのこと。むしろ年代別優勝を目指さないと入賞なんて出来ないから二人三脚で優勝を目指してコーチングを開始しました。
Kさんと自分に与えられた期間は約4ヶ月間。2018年の年代別優勝タイムが30時間だったから、タイムを14時間短縮すれば優勝出来る。全くもって不可能ではないし、直感で可能だと思っていた。10年前、自分は100キロ近い体重があって、走りもしなかった。
でも、その11年後には100マイルを50本走りきっている現状がある。だからこそ不可能なんてないし、どうやったら強くなれるかも重々知っている。
自分は強くなることなんてとても簡単だと思っている。算数のように 1+1=2 であるように、強くなることも練習の積み重ねと積み重ねで強くなる。例えば3ヶ月後にレースの目標があれば、そこに対して逆算していけば毎日の練習メニューも決まってくるし、あとはマシーンのようにこなすだけ。ただ難しいのが、根気よくマシーンになれるのか?
あと更に難しいのが、ほとんどのみんなが社会人であること、家庭を持っている人も多い、子供もいれば、親の介護をする人もいれば、勉強で忙しい学生もいるし、人によって状況は様々。走ることをナンバーワンプライオリテーに出来ないから難しいのだと思う。
自分のプライオリティーは常に、家族、仕事、ラン。このプライオリティーを崩すと自分を取り囲む全てが崩れてしまうから崩さないようにしてる。自分でも日々大変なこともあるから、逆に大変な人の気持ちも良く分かる。それでもランニングがナンバーワンプライオリティーじゃなくても結果を出す方法を知っている。
Kさんをコーチングする中で優勝するために圧倒的に足りなかったのが上りの力。だから4ヶ月間かけて上りが強くなる練習を始め、持久力をつける練習、とにかく優勝タイムにどう近づけるか算数をした。数式が出来たらあとはこなすだけ。とにかく一番褒めたいのはKさん。結局はコミットしたことを「やるのか、やらないのか」の二択だと思う。UTMFまでにKさんは見事やり遂げた。
今年のUTMFレース当日、自分は前半だけKさんのクルーをさせて頂いた。自分はレースでは全くといって緊張とかしないんだけど、今回ばかりは自分のことではないから凄く緊張した。今年のUTMFは悪天候だったからいつ何が起こるか分からない。とは言え、50本も100マイルを走ったことのある自分にとっては何が起きるか明確に分かっている。ただそれは自分だけであって、Kさんではないから心配になる。
Kさんには作成したタイムテーブルの30%増で走るように伝え、その通りエイドに入ってくる度にガッツポーズをしてサポートをして送り出す。100マイルは長いし、この日はとても寒かったから、気持ちの浮き沈みもあったけど、物凄く頑張っていた。そしてその姿に感動した。本栖湖で年代別5位、精進湖で年代別5位、山中湖で年代別4位、二十曲で年代別2位、そして悪天候のためレースは中止となった。この時点で残り20キロを残して年代別1位とは50分差。レースがもし続いていたとしたら、きっとKさんの夢の叶う瞬間を目の当たりしていたのだと思う。
Kさんがどんだけ一生懸命練習してきたか知っているだけ、レースが中止になることは(勿論正しい判断だったけど)本人としては辛かったと思う。それでもコーチングをさせて頂く中で、Kさんがどんどん強くなっていく姿、目を輝かせながら自分に自信を持ち始めて育っていく姿を、リアルタイムで目の当たりが出来たことは本当に最高だったし、感動したし、やりごたえを感じた。
自分はランニングを通して「人の人生を変えてあげたい」と思い12年間働いた会社を退職した。Kさんとの経験も、そして現在もコーチングさせて頂いているクライアントとも、今後も同じように二人三脚をして夢を叶え続けたい。
職業をコーチングにして本当に良かったと思う。
LIFE GOES ON…
TOMO
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