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2020年5月21日

オショー

89

「新しい日常」と「分散する興味」

photo:inoue_houchimin

新しい日常

Stay Homeな暮らしにもかなり適応し、2ヶ月前に急に始まった超・非日常がいつの間にか「新しい日常」になりつつある最近。

3ヶ月前の「以前の日常」はどんなだったか?

早朝ランから帰宅したら洗濯機のスイッチを押して、その間に軽くシャワーを浴びる。

 

シャワーを終えたらスーツに着替えて、家族の朝ごはんの用意をしながら自分の朝ご飯を食べていると…

 

「ピーッ」

 

洗濯機に呼ばれて洗面所に向かい、妻と子供達を起こしながら洗濯物を回収してリビングに戻る。

 

洗濯物を干している途中に時計を見ると、家を出るべき時間の10分前。物干しは妻にバトンタッチ。残りの朝ご飯をかきこんで、歯を磨いて、ゴミ袋を持って家を出る。

 

駅まで小走りしながらイヤホンを耳に挿してiPhoneから最近のお気に入りをポチり。

こうやってかなり詳細に思い出すことはできるのだが、書き出したものを眺めても小説のワンシーンの様で全く現実味がない。

あれ?これと似たような感覚を最近走ってて感じたな…

ああ、そうだ、ランニングフォームだ。

ランニングフォームの改良に取り組み出してから約8ヶ月。少しずつではあるが、イメージする理想のフォームに近付いている様な気はしている。

この前走りながら「以前の“不細工な”フォームってどんなだったっけ?」と思い、再現しようと試みたが全く再現できなかったのだった。

そう、一度適応が進んでしまうと、もう「以前」には戻れないものなのだ。

で、あるならば、

「以前」は早々に手放して、「新しい日常」になるべく早く適応してしまおう!(そして、その中で足掻こう!)

と私は思うのだが、物事を単純化し過ぎているだろうか?

このブログを書いている現時点(5月19日)では近いうちに私の生活圏も緊急事態宣言が解除されそうな気配がある。

そうなれば職場に出る必要のある日も増えそうだ。そうしたらまた別の「新しい日常」が待っているのだろう。

やるべきことは何かって?

勿論「適応」しかないのである。

分散する興味

「新しい日常」におけるオショー的トレーニング事情はというと、前回シェアした指標をベースにした運用を継続中である。

従来通りの早朝ランを主体に、身体の調子を安全サイドで見ながら、週の走行距離50〜70kmをウロウロする感じがデフォルトになりつつある。

具体的なメニューは事前にあまりかっちり決めず、その日の走り出しに身体と相談しながら(以前からそんな感じだったけど)。

あまり追い込む必要はない時期なので、じっくりドリルをしたり、フォームをイメージしながらジョグをしたり。

数年前までNO PAIN, NO GAIN!!とか言っていたのが幻かの様にゆったりと走ることを楽しむ日々。

寝起きに気分が上がらないときも“とりあえず”一度走り出す様にしているのだが(走り出すと気分がアガり出すことはよくある)、少し走り出しても気分が乗ってこないときはアッサリと諦めて直ぐに自宅に戻る様にしてる(この運用自体も以前から変わらず)。

で、家に戻った後、眠気がない時は、ランニングウェアのまま、美味しいコーヒーを淹れて、読書をしたり、音楽を聴いたり、映画を観たりして、子供たちが起き出すまでの気ままな“独り時間”を過ごす。

最近は上述の通りの安全サイドに寄せた運用をしているせいか、この“独り時間”が少し増えていたりして、コレが何だか久しぶりの様な感覚で非常に嬉しい&愉しい。

「いや、だったら普通に最初から朝走らずに映画観たりすれば良いじゃんw」と言われそうだが、事後偶発的に“独り時間”が増えることにカタルシスがあるのであって、最初からその時間を用意してしまうのは「何かちょっと違う」のである(面倒臭くてごめんなさいw)。

話を戻そう。

改めて振り返るとここ数年は自分の中の興味がランニングに一極集中しがちだった気もする。

勿論、好きで選択して実践していた訳で、そのこと自体には後悔なんて全く無いのだけど、外的要因に導かれる形で、興味のリソースが適度に分散されつつある今は今でまた違った楽しさがあるなぁ、というのが正直な最近の心持ち。

何となくタイムラインを眺めていると、そういう人も増えている様な気がするのだが、気のせいだろうか。

さて、ここで一つ論点を提示してみよう。

こういったランニング以外への「興味の分散」は、タイムを伸ばしたいランナーにとってマイナスなのだろうか?

この論点の前提には「時間は有限である」という事実がある。

この前提において「タイムを伸ばしたければ、使える時間は全てランニングに使った方が良い!その他の余計なものに使う暇は無い!」という主張はとても真っ当な気もする。

だが、多分それなりの人数のランナーは「いや、そんなことはない!」と思うはずだ。

一方で、何故そう思うか?という理由はうまく論理立てて説明できない様な気もする。あくまで感覚的に「そう思う(そう思いたい)」という程度じゃなかろうか。

かく言う自分も、勿論何らかの明確な理由を述べられる訳ではない。

だが、“経験的に”ランニング以外の趣味でのインプットがランニングに間接的に良い影響を与えてくれた様な感覚を持ったことは何度となくある。

ランニング以外の分野で得た知見が、何故か一見全く関係のないランニングに活かせたりすることがあったのだ。

今日のブログではこの辺りを特に深く掘り下げたりはしない。

が、そんな経験も踏まえつつ、ランニング以外のことも気楽に色々と楽しみたいな、というのが「新しい日常」における最近の自分の気分である。

さて、ここでまた冒頭の写真を再提示してみよう。

photo:inoue_houchimin
【西丹沢某所】

Wikipediaによれば「河川の流水が緩やかで深みのある場所」のことを「淵」と言うらしい。

「今は“淵”に居るのかもしれないな」といのうえ先輩に送って頂いた写真を見て思ったのであーる。

オショー

PROFILE

オショー | O-show the ripper

切り裂き和尚 a.k.a. O-show the ripper|Father, Bookworm, and Elevation Junkie.|Gコ山TRC所属。
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Great Cossy Mountain >>> http://gcm.thebase.in/
STRAVA >>> https://www.strava.com/athletes/1513063

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